作成日 2005/1/4-15:43:49
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あけましておめでとうございます。本年もよろしくお願いいたします。
(本文)
以下は、わが社が助言しているファンドを買って頂いている機関投資家の方に1ヶ月前にお送りしたレポートです。一ヶ月前のコメントであることにご注意ください。

(日本経済)
為替、特にドル/¥が今後の日本経済を決定する非常に大きな要因であるという考えに変わりはない。もし来年のドル/¥が100円を恒常的に割り、平均が90円台だとするならば現在の楽観的日本経済の見通しを変更せざるを得ない。
(為替)
現在、双子の赤字を理由にマーケットはドル安一色であるが、この意見の傾き方には疑問がある。「双子の赤字脅威論」は、古いテーマであるが、これが故に現在、マーケットの大半がドル安論に傾くほどの重大な理由だとは思わない。日本は財政赤字問題(長期金利の項ご参照)だけとはいえ、その深刻度は米国の「財政赤字問題」と「経常赤字問題」を合わせたよりはるかに大きい。「双子の赤字」は今年前半マーケットに動意がなかったために、後半は動意づけさせたかった投機家の後付けの理由だったと考える。その後付けの理由が一人歩きしているように思える。そうだとすると、マーケットのポジションはドル売りに傾きすぎており、いずれ自立反発があると考える。
一年くらいのスパンで考えると、やはり日米金利差が重要になってくる。日本の政策金利が0%のままで米国のFFレートが2005年末に3.5−4%まで上昇するならば、その金利差は無視出来ない。
4%ほどの金利差はペイオフを考えると個人資金を十分魅了する。また投機家のドルショートポジション、輸出等の先物の売りポジションはかなりコスト高になる。さらにまさに究極のキャリートレードと考えられるMOFの介入が為替安定だけでなく日本の財政赤字補填の手段としての意味合いを持つことになる。
時価評価をしない介入が原価を気にせず心おきなく行えるようになる。イラク支援の継続や為替に伴う景気悪化を考えると日米政治的摩擦はあまり考えられない。
その他、経常赤字ドル安論に対する反論は以下のとおり。
(1) ドルは機軸通貨である。機軸通貨とは「ドルを刷れば世界の富を買える」という点で米国の最大の国益である。ドルを安くしてその地位をユーロに譲るという戦略を米国がとるとは思えない。
(2) グリンスパンは「インフレなき経済成長」を目指している。ドル安により「インフレ懸念」が台頭してくることは望ましくない。
(3) 世界経済が成長する分、世界は基軸通貨のドルを必要とする。日銀が日本経済の成長に合わせて成長通貨を供給するのと同じである。今年の世界は5%近い高成長である。何らかの形で世界に5%分のドルを供給しなければならない。米国がドルを全く供給しないと世界は深刻なドル不足になる。

(日本の長期金利)
日本の財政赤字問題は深刻である
     累積赤字           年間税収      累積赤字対GDP比
日本   $7.1trilion(730兆円)    $0.4trillion(43兆円)    約145%
米国 $2.6trillion $1.9trillion        約37%
 (米国は2004年9月末予想)

日本には、730兆円の累積赤字がある。これは市中金利が1%上がるといずれは7.3兆円の支払い金利増になるということを意味する。金利がバブル時並に現在のレベルから6%上昇すると税収のほとんどが支払い金利に消えることになる。一方米国では、金利が急騰してもすべての税収が支払い金利に消える状況にはない。財政赤字にしろ、経常赤字にともなう海外借り入れにしろ、借り入れ元本自体はインフレが来れば解決できる。問題は支払い金利が払えなくなる状態と考える。その点で日本の財政赤字は米国の財政赤字、経常赤字より深刻なのである。
なお、日本は財政赤字問題が脚光を浴びてから10年近くも国債・経済ともにクラシュを起こさなかった。日銀が国債買い切りを増額し続けファイナンスしてきたからである。米国の経常赤字は日本の例を考えれば、米国中央銀行が紙幣を刷れば当面ファイナンスできる。

ところで長期金利マーケットに関しては、「以上の理由に伴いリスクプレミアムが上昇し、名目金利が上昇する」というのをメインシナリオとして考えているわけではない。日米金利差によりドル高へ転換する。それに伴い日本の景気が回復し、長期金利が上昇するというのが、あいかわらずのメインシナリオと考える。今後考えられる米国長期金利上昇にも今後はかなりの影響を受け、日本も長期金利上昇が加速すると考える。

(日本株)
日米金利差によるドル高への転換、それに伴う日本の景気回復による株価上昇をあいかわらずのメインシナリオとして考えている。


(付録  付録   付録   付録    付録    付録)
1.あけましておめでとうございます。
本年もよろしくお願いいたします。
昨年は「円高」が進むわ、長期金利が低位安定するわ」で予想が大はずれ。散々でした。しかしながら、予想が外れれば外れるほど、「負け犬の遠吠え講演会」に呼ばれ、講演会には引っ張りだこでした。
「わが社の自己資産運用の損は講演料でヘッジされているじゃないか」とおっしゃる方も多いのですが、悲しいかな、運用損のほうが桁外れに多いのです。今年こそは、講演料でなく運用で稼げる年になって欲しいと思っています。

2.昨年末、テレビ東京の朝6時からの「モーニングサテライト」で(隔週木曜日朝6時15分頃からゲスト出演しております)「今後、日米金利差が開けば、MOFの為替介入は、究極のキャリー・トレードだ。昔、ヘッジファンドが大もうけした。MOFも大いにやるべし」としゃべったら、その日の夕方、かの有名なカウフマン博士も、Financial Timesに同じようなことを書いていた。(やるべし、とは書いていなかったが、いわゆるキャリートレードだというようなことを書いていた)以上、仕事上で、最近あった唯一うれしかったこと。

3.1月2日(日)朝7時からTBS「儲かりマンデー」に今年初出演(録画)した。ゲストは楽天の三木谷社長、さわかみファンドの澤上さん、ワタミフードの渡辺さん、そして弟と私。しかし、皆の注目は当然に三木谷社長。司会の(極楽トンボの)加藤氏や進藤アナの質問も三木谷氏に集中。12月の録画撮りの段階で質問や映像が三木谷に集中していたから、編集の段階で私が「刺身のツマになる」ことは充分過ぎるほど、予想できた。しかし、その予想は、元旦に見た「お正月テレビ番組一覧表」で確信に変わった。なんといったって番組の副題が、「三木谷VS福助VSワタミ 日本の若社長全員集合」だったのである。
アレー、疑問だらけ!!
(1)なぜ「三木谷VS福助VSワタミ」で「楽天VS福助VSワタミ」ではないのか?
(2)なぜ「三木谷VS福助VSワタミ」で「三木谷VS福助VSワタミVSフジマキ・ジャパン」ではないのか? ゲストは、後ほど1人加わったもの、最初から参加したのは4人だったはずなのに。
(3)なぜ「若社長全員集合」なのか?「爺さん社長は参加していないのか?それとも54歳も若社長なのか?」

ということで、テレビを見た方は、弟・幸夫が、笑いを取ったりして、なんとか、その話の輪に食い込もうとして無駄な努力をしている様子や全くの刺身のツマで憮然としている小生を楽しめたと思う。
ところで、録画の際、私のことを進藤アナが「藤巻ケンジさん」と紹介した。思わず、進藤アナに向かって「“雨宮さん”、私タケシです」と訂正しようかと思ったが、私、シャイなので、そのままになってしまった。しかし、考えてみるに昨年の第2回の放送の時、進藤さんに向かって「雨宮さん」と呼びかけてしまった因果なのだろう。(長男Kが好きなアナが進藤さんと雨宮さんだということを記憶していて、どちらか、“のる”か“そる”かの勝負で雨宮さんと言ったら、“そって”しまったのである。マーケット同様、昨年は出る勝負すべてが、そりっぱなしだった。)しかし、放送の時までには誰かが気がついてくれたのだろう。修正され、無事「タケシさん」と紹介されていた。
ほんのちょっとだけ出てきた私どもの紹介では、第2回で出演した時のフィルムで使った「ヘリコプターで世界を飛び回っています」というナレーションがまた使われていた。「ヘリコプターで世界を飛び回っていたら、燃料切れで、今頃太平洋の藻屑じゃないか?」と、またまた思ったが、シャイなので、これも黙っていた。
「ファンション」も話題になった。まさか前回のビデオを持ち出してくると思わなかったので、今回も一張羅のブレザーを着ていった。すなわち、前回と全く同じ服装で出かけたのである。前回のビデオを見た後「今日のファッションのポイントは?」と、加藤氏に聞かれた時はあせった。やむなく「いつも一貫性を大事にしています」と答えようかと思ったが、迷っているうちに次に振られてしまった。しかし、この場面もやはりカットされていた。あせる必要は無かった。(マー、おかげで、一張羅しか持っていないことを公言しなくて済んだ)というような今年初の、「労多くして、あまり実りが無かった」テレビ出演でした。昨年のディーリングの結果と似ている。
なにはともあれ、負けているときは、すべてにおいて、おとなしくしているのがよろしいようで。

4.年末、中村さんとシングルスの試合をやり、1−2で負けた。合計3セットやったのではない。たったの3ゲームマッチである。もうそれ以上、体力が続かない。それが、普段、我々がシングルスをやらない理由である。
ところで、田園テニスクラブには、マキさんという方がいらっしゃる。マキさんがシングルスをやらない理由は「歳を取ってくるとスコアーをすぐ、忘れてしまう。ダブルスだと4人いるから誰かが覚えているがシングルスだと、2人ともスコアーを忘れて、勝っているんだか負けているんだか、途中で、ちんぷんかんぷんになるからだ」そうだ。「シングルス」をやらない理由も人によって、千差万別である。
ところんで、私の昨年のデーィングでは「勝っているんだか負けているんだか、途中で、ちんぷんかんぷんになるくらい」の状況でいたかった。チンプンカンプンになることはなかった。まちがいなく負けていた。円が上昇し、長期金利が低位安定していたからだ。今年はがんばるぞ。