作成日 2005/8/15-15:7:2
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(本文)
以下は2ケ月半前に私の助言するファンドを購入いただいているお客様に発行したレターです。2ケ月半前のものであることに、ご注意ください。なお、11月初旬「株・金利・為替・不動産等マーケットト全体に関する私の考え方・予想」を書いた本を「講談社」から発刊いたします。久しぶりの本です。よろしくお願いいたします。

(1)都心の不動産価格上昇が顕著になってきている。日経新聞に「新築オフィス賃料 東京・大阪で上昇(5月4日)」「駐車場料金・都心で上昇(5月26日)」「不動産投信マネー吸引(5月3)」という記事が載り始めていることやNHKが1,2ヶ月前に「不動産価格上昇」の30分特集番組を放映したこと、10時のニュース(5月15日)で「不動産価格過熱気味」特集を組んだことなどがその証である。
本日(5月31日)のテレビ東京「モーニング・サテライト」で2人のエコノミストが「今後の日本景気」を予想していた。お一人は「どちらかと言えば強気」、もう一人は「弱気」と意見は分かれてたが「日本経済には個人消費がどうなるかがポイント。その個人消費を決定するのは、所得水準である」というロジックでは一致していた。強気の方は高い所得が継続すると思っているようだし、弱気の方は、所得水準が今後落ちると考えているからのようだった。
私が思うにこれが現在の日本の多方のエコノミストのロジックだろう。私は根本的に違う考え方を持っている。
所得水準ではなく「資産価格が個人消費を決める」と思っているのである。CPIが1%以下だったのに資産価格の狂乱が狂乱経済を引き起こしたバブルがそれを明示している。
あの時の経験はノーベル賞学者であるトービン博士(Dr。James Tobin)の説を使えば理論的にも説明できる。
トービンは、マネタリストに比べて、資産価格の役割を重視している。「資産価格の下落は人々の冨を減らして消費意欲を減らすだけでなく、新たな投資へのインセンティブを減らす」というのがトービンのqの論理である。日本のバブル期ならびに崩壊期の経済はまさに、それで説明できる。その経験、理論から資産市場が上昇しはじめた今後の日本経済は非常に明るいと私は考えるのである。
また、この1,2年間、不動産価格が急騰していた世界経済活況の理由は、トービンの理論に照らし合わせれば明白だと私は考えている。

(2)先日発表された日本の非常に強い第1半期GDP(年率5.3%)に対しマーケットは、「今後は所得が上昇しないから強いGDPは一時的である」という反応をした。すなわち、株価は上昇せず、長期金利も低位安定していた。しかし、世界に遅れて、やっとやってきた日本の不動産価格上昇を考えると、GDPの強さは持続し、株・債券市場は近じか大きく様変わりすると考える。

(3)世界中で起こっていた金融緩和の影響で今までは、生じた余剰資金の一部が株・不動産に向かい、一部が国債購入に向かったというのが私の分析である。株、不動産というインフレ商品と国債と言うデフレ商品という相反するものに資金が向かった非常に不合理な動きだった。日本人の運用する資金は、国債購入に回ったが、これは簿価会計採用機関が多いことに起因しているのではなかろうか?この相反するものが共に上昇するという状態は、長くは続かない。どちらかが破裂する。強い経済に対応し金融緩和から中立状況へ向けて中央銀行が引き締めを開始した現在、破裂するのはデフレ商品である国債市場だと考える。
ちなみに5月21日づけ日経新聞でモルガンスタンレーのチーフエコノミストはFFレートの5.5%までの上昇を予想している。もしその予想が正しければ、米国10年国債金利が4%前半で留まるはずがない。

(4)FFレートの上昇に伴いに日米金利差が拡大し、その結果に起きる$/¥の上昇を予想する。
$/¥が上昇すれば、米国の懸念材料であるインフレ懸念、日本の懸念材料であるデフレが収まる。両国の資産価格にも望ましい。

(付録   付録    付録   付録   付録   付録)
1.本を書いたり、その他、いろいろあって、ご無沙汰いたしました。
書いていたのは「株・金利・為替・不動産等マーケットト全体に関する私の考え方・予想」をまとめた本で11月初旬に「講談社」から発刊いたします。久しぶりの本です。よろしくお願いいたします。

2.先日、朝起きて、ひげもそらず、顔も洗わず、目ヤニをつけたまま銀行に行ったら、窓口の女性から、「毎週楽しみにしています。藤巻さんを、こんなに身近で拝見できて光栄です」と言われてしまった。あきらかに朝日新聞の読者の方なのだろう。身だしなみが、気になり「シマッター」と思ったが、少しは名前も売れているのかと悪い気はしなかった。ありがとうございました。でも「これからは近所であろうと顔ぐらい洗ってから出かけるよう注意しよう」と、思った。

3.身だしなみといえば先日、酔っぱらった成毛さん(元・マイクロソフト日本法人社長)から電話があった。
(ところで、本日の日経新聞の「領空侵犯」で成毛さんが、「出版論」を展開されています)「藤巻さん、今日は、一つご報告したいことがあって電話しました。今日汚い紙袋持って会社へいったら、部下の女性から『成毛さんって、やっぱりフジマキさんのお友達なんですね』と言われました」ですと。

4.朝日新聞を読んでくださっていた銀行員の方も顔だけでは私を判断で
きなかったのだろうが、窓口で名前を書いたから私だとわかったのだろう。一方、弟のほうは、名前を書かなくても充分、皆に認識されているようだ。なにせ、弟と食事をしたり町を歩いていると、しょっちゅう振り返られるのだから。
これが、講演会で、最近「藤巻幸夫の兄・健史です」と自己紹介するようになった理由である。ちょっと前までは「フジマキ」と言えば「タケシ」だったのだが、最近は「フジマキ」といえば「ユキオ」なんだから。先日もアエラのつり革広告の中に「フジマキ氏秘書の上司人脈」というタイトルを見つけたので「お!知野見さん(私の秘書)、ついに雑誌に登場か?」と思ったら、(やっぱり)幸夫の秘書の中村さんの話だった。だったら、「フジマキ・”ユキオ”氏秘書の上司人脈」にしてちょうだいナ!!
ちなみに、「いずれソロモンブラザーズやリーマンブラザーズに対抗し、フジマーキ・ブラザーズという会社作ろうと思うけど」と冗談めかして長男Kに言ったら、「フジマーキ・ブラザーズ???弱ソー!」ですと。

5.しかし、なにはともあれ、「朝日新聞土曜日版Be」(最初3ヶ月のお約束で始まったものが、もうすぐ3年になる)に出していただくようになってから、オバ様連中に格段に名前が売れたのは事実である。よく「楽しみにしている」と言われる。感謝!感謝!である。また「朝日新聞の威力はすごい」と思う次第である。
ところで我がオフィスのある六本木ヒルズにはテレビ朝日がある。時々右翼の情宣車がきて「朝日新聞グループ反省せよ」とやっているが、私もグループ員かしらん?
反省は得意ですからいくらでもしますが。マーケット見て、しょっちゅう反省しているのだから得意にもなる。

6.付録の最初に「本を書いたり、その他、いろいろあって、ご無沙汰いたしました」と書いたが、本当にいろいろなことがあった。
2週間ほど前、目の前にきらきら光る水晶体のようなものが現れた。モルガンに勤めていた10年くらい前、スクリーンを見ていたら、突然画面の一部がモザイク状になり、あわてて会社のビルにある目医者さんに飛んでいったら「視神経のある脳の部分が一時的に萎縮しているだけでしょう」と言われたことがる。「それと同じか」とも思ったが、一応、目医者さんに飛んでいった。(ちなみにその時、目医者さんに「アダルトビデオのぼかしと、そっくりの状態です」と言おうと思って駆け込んだら、女医の先生で、うまく表現できなかった)今回水晶体が現れたのは水曜日だった。診察カードがなかったので、電話もかけずに出かけた。15分、真昼のぎらぎらした太陽の中を一生懸命自転車をこいだ。ところが医院に着いたら「休診」の看板!汗がどっと出た。この先生は、家内と同じテニスクラブであるが、家内が「水曜日にあの先生をテニスコートで拝見したことは、ないわよ」と言ったので、「水曜日は働いている」と、勝手に思い込んだのだ。思い込みはいけない。休みに必ずテニスにいくわけではない。少し前なら、「最近、予想がなーんにも当たらない。マーケットも、休診日も」と書くところだが、最近は長期金利が上がって、マーケットの方はうまくいっているから、そうは書かない。
また、家内の発言を責めることはしない。なにごとも自己責任だからだ。
ちなみに目のほうは、翌日、再度出かけて、「大丈夫です」とのことでした。

7.「いろいろ」なことといえば、土曜日には、また前歯の差し歯が抜けた。
子供達はまた大喜びで「大変だ!大変だ!写真を撮らなくちゃ!」と喜んでいた。イヤー、人間、前歯がないと、異様な顔になりますなー!
その前の日、フジテレビの朝の「ワイドショー」にコメンテーターとして出ていたから、歯が抜けたのが、その放送中またはその日の朝でなくて、本当によかった。もし放送中だったら、間違いなく年末、NG大賞に出てしまうところだった。湾岸戦争の際のNHKの軍事評論家・「一九分け(いちきゅーわけ)の江畑さん」のように「歯抜けのフジマキ」という強烈なデビューを果たすところだった。危ない!危ない!
ところで、私が、「このさし歯、万が一、飲み込んだら、食堂や胃を傷つけるよなー」と、言ったら、「そんなことでクーが死んだら、あなたをうらみますからね」ときた。私は「私自身のことを心配した」のに、家内はもっぱら、犬のことだった。子供達も同じである。今回のテレビ出演だって、ほかの番組だって、子供達は全く興味を示さない。それなのにクーがテレビに出るとなると世の中ひっくり返ったような騒ぎとなるのである。

8.ところで、金曜日のテレビのあと、来たメールは「スーツが似合ってた。襟の形が特によかった」ですと。マー、発言内容は、どうでもよいわけですな。
前、テレビに出ていたとき、テニス仲間のクゼさんが「藤巻さん、スーツ一回り大きかったみたいよ。もっと、大きくなると思って少し大きめのを買ったのかもしれないけど、もうその歳になると、大きくならないのだから、今度買うときはサイズの合ったものにしなさい」と言われたこともある。それを考えると、今回は成功だったのかしらん?

9.先週の朝日新聞土曜日版Be「フジマキに聞け」は
http://www.be.asahi.com/20050806/W14/20050725TBEH0034A.html
でご覧いただけます。