作成日 2008/3/23-7:56:1
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(本文)
以下、私が助言を行っているファンドを購入してくださっている機関投資家の方々にお送りしているものです。1ヶ月半前のコメントであることにご注意ください。
(1)日本では相も変わらず皆が「危機だ、危機だ」と騒いでいる。しかし日本人が「危機だ!危機だ!」と騒いでいる一方で、アラブや中国の政府系ファンドは欧米金融株の株を大量に購入している。このことをもって、日本のマスコミは「米国金融機関の損失額が大きい。これは大変な不安材料だ」と強調しているが、私は、「なぜアラブや中国が買っているのか」を考える。今までは極めて保守的で債券投資しかしていなかったアラブや中国の政府系投資機関が株というリスク資産を買っているのは、この段階で米国金融株を買うのはかなり魅力的だと思っているからである。今回Citi 株にアブダビ投資庁が75億ドルものお金をつぎ込んだことは、1991年、Citi 株が8ドルまで下がったときサウジアラビアが60億ドルも投資し、その後Citi株が急騰したことを思い出させる。
(2)Citiとメリルリンチが第4四半期に大量の損失を計上した。しかし注意するべきことは両社の経営者が昨秋、交代したことである。マスコミが「大変な状況だ」と騒いでいるが、日本の企業と違って米国人経営者は交代時に徹底的に前任者の膿を出す。業績改善で新任経営者の評価が高まり多額のストック・オプションをもらえるからである。ということは、Citiとメリルリンチの業績は最悪期が終わった可能性もある。次の米国金融機関の決算発表は4月初旬であるが、その前に決算内容が話題になり、その結果金融株上昇という可能性も大いにある。
(3)米国の金融当局や政府は、いざとなれば迅速にそしてドラスティックに政策を打っている。政策金利は現状3%であるがグリンスパンは1%まで下げたのでいざとなれば、あと2%は下げられる。不況に対処する武器はいくらでも持っている。
(4)実際日本のマスコミは全く無視しているが、米国金融株のこの2週間の戻りはかなりのものがある。この理由は以上のようなものではないかと想像する。米国金融株の動きは米国人投資家がサブプライムローン問題をどうとらえているかの鏡である。
JPモルガン  $38――>$48
BOA     $33――>$45
Lehman  $50――>$65
Citi    $23――>$29
(5)金融株の急回復は米国株全体のV字型回復につながる。米国の消費不況は、逆資産効果(株とか土地を持っている人がお金持ちになったつもりになって消費を増やす)の結果であるから、株価が上昇を始めれば、逆に正の資産効果が発揮され消費も上昇するのが道理である。

以上より、サブプライムローン問題は近い将来解決し世界の株価は再度、上昇軌道に入ると予想する。

(附録  附録   附録   附録   附録   附録   附録)
(1)本日3月23日(日)のBS朝日「Be on Air」で私を特集してくださいます。夜10時から30分 BS朝日です。時間のある方は見ていただけると幸いです。
ところでこの番組の撮影のために写真をいくつか用意してくれと言われた。そのとき出した私の大学時代のヨーロッパ旅行の写真を見て長男ケンタいわく「ワー、お母さん よくマー、こんな人と結婚しちゃったね」家内・アヤコいわく「ウン、お母さんもそう思う」
(2)朝日新聞土曜日版Beで「新・フジマキに聞け」が始まります。弟の復帰です。よろしくお願いいたします。私の執筆は早いもので6年目に入りました。その関係で3月29日は兄弟の対談特集が大きく乗ります。こちらもよろしくお願いいたします。司会は「題名のない音楽会」の司会のテレビ朝日久保田アナ(とても感じのいい女性です)。
(3)普段、講演会のお知らせはプロパガンダであまりしていないのですが、(限られたお客様限定だったり、すでに満員だったりで)4月5日(土)の講演会は昨日の日経夕刊で宣伝していましたので、ここでも宣伝してよいと理解しお知らせいたします。
4月5日(土)13時開場 13時半開演  
場所JAホール 東京都千代田区大手町1−8−3
主催 日本経済新聞社 
協賛 大成建設株式会社 住宅事業部 大成建設ハウジング株式会社
参加費 無料 400名 
申し込み締め切り 3月25日(火)
申込先  http://www.nikkei.co.jp/adnet/
または 、はがきorファックスで
104-0061 中央区銀座2−16−16 GINSEN ビル6階 
「プラス1フォーラム事務局」宛(住所・氏名・職業・電話番号 明記)
ここで第1部の基調講演として私が「これからの経済動向とフジマキ流の備え」をお話いたします。
(4)朝日新聞、週刊現代が私の最新作「マネーはこう掴む(つかむ)」(光文社)を書評欄で大きく取り上げてくださいました。好意的な書評を書いてくださった清野由美氏、畠中雅子氏にまさに感謝です。
ところで、週刊現代の書評では光文社のうら若き女性編集者・ナガヨシさんから「書評に出てますよ」と連絡がありました。「早速買います。これで、家内に裸の出ている雑誌を買うエクスキューズが出来ました」と返事を出したら、「残念でしたァー。週刊現代は今年から裸をなくしました!
」という返事が来ました。知りませんでした。残念!、じゃなくて、編集長の見識に脱帽です。奥様方、私の本の書評を書いてくださる週刊現代、ご主人に是非お勧めください。
(5)ところで、この「マネーはこう掴む」の表紙の写真ですが、テニス仲間のミヤベさんから「表紙の写真だけは本を出すたびにだんだん良くなるね。しかし良くなっているのは、写真だけね。内容はね????」と言われてしまいました。予想が外れている以上、一言もありません。
(6)先日メールが来ました。「日々とても寒いですが、どうぞお体にお気をつけくださいませ」 返信メールに「サブプライムローン問題で、寒いのは財布の中身です。気をつけているんですが損が膨らみます」と書いておきました。
(7)というようにマーケットで負けがこんでいるため最近とくにくたびれています。先日、新聞社の取材をオフィスで受けた後、記者の方が「自宅までお送りしますから、私の車の中で続きをお話しましょう」と申し出てくださった。くたびれていたので、「こりゃ助かった」と思って自宅まで乗せてもらったところ家についたら車庫に車がな・い!!「盗まれた!!」と思って、ハタと気がつきました。その日はあまりにくたびれていたので、朝満員電車に乗る気がせず、車でオフィスに行ったのでした。すぐオフィスに車を電車で取りに行きました。一層くたびれたー。
(8)最近くたびれるのは、マーケットのせいだけでなく弟・幸夫がオフィスに転がり込んできたせいもあるようです。狭いオフィスで一日中しゃべりまくるのです。先日など、電話番号案内に電話をして一所懸命、大声でしゃべりまくっていたのです。「番号案内嬢」を笑わせるのが生きがいだそうなのです。アホ!
仕事は「早くて不確実が売り物」と豪語しているのに、それでは「仕事は遅くて不確実」になっちゃうよ。