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プロパガンダ&フジマキな日々(7月1日)

2009年7月 1日 (水)
      

(本文)

(1)           米国の財制赤字が悪化するとか、米国でインフレが

加速するからドルが暴落するとの主張がある。それでは強く

なる通貨は何なのだろう?ユーロ、円?財政赤字とかインフ

レとかは各国共通の問題であり、だからドルが弱くなるとい

う主張は疑問がある。「米国の財制赤字が悪化するとか、米

国でインフレが加速するからドルが暴落する」と言っている

人のロジックはすべての通貨に当たはまる。と、言うこと

は、どの国の通貨も弱くなる。すなわち世界規模でのインフ

レが来る、ということを意味するのだろう、と思う。もちろ

んどの通貨が一番弱くなるかで為替レートは決まってくる。

しかしどの国でもインフレが来るのなら、どの国のものであ

れ、不動産や株等のインフレ対応型資産を買った人の勝ち。

その中で為替の影響で大儲けする国への投資と中儲けする国

への投資がある、ということだと思うのだ。言いかえればデ

フレ対応型投資の債券投資をすれば、大する国への投資と

する国への投資がある、ということなのだ。

ちなみに「米国の財制赤字が悪化するとか、米国でインフレが加速する」ことを心配する人に申し上げたいのは、日本の財政状況の方が段違いに危険状態だということである

 

 

 

(フジマキな日々)

 

(1)先週土曜日の朝日新聞土曜日版「フジマキに聞け」は

http://www.asahi.com/business/topics/fujimaki/

でご覧になれます。よろしくお願いいたします。

ところでこのコラムではJPモルガンで私がかなわないと思った2人のことを書いていますが、多少詳しく説明すると、

私が勤めていたモルガン銀行は一般的にはWASP(ホワイト・アングロサクソン・プロテスタント)が支配する世界に冠する米国の銀行というイメージがあると思いますが、決してそうではないのです。非常にグローバルでかつグローバルな銀行です。会長だったウェザーストンは英国の中学卒の小柄なイギリス人。イギリス人は体が小さいと、ものすごいコンプレックスに感じますから、彼もすごいコンプレックスを持っていたと思います。中学を卒業してからロンドン支店にメッセンジャーボーイとして入社した後、為替のトレーダーとして名をなし、社長、会長まで上り詰めました。ちなみに米銀では会長が社長の上にいる最高峰の職種です。マイケル・J・フォックス主演の映画「摩天楼はバラ色に」の主人公と言われています。退職後、英国に帰り、米銀モルガン時代の実績で「サー」の称号を受けました。

また私の前任のスイス人の東京資金為替部長、マーカス・マイヤーは東京資金為替部長を務めた後、本店の資金為替本部長を務め将来の社長候補NO1と言われていました。東京支店赴任前から切れ者、かつ怖い、というイメージが浸透していましたから、東京着任の事例が出た後、東京支店はみなピリピリして彼の赴任を待ちました。東京赴任後、彼は自分のオフィスを大改造して美術館のように無数の絵を並べた後、3ヶ月間、なにもせずに、じーと我々を観察しているだけでした。さしたる発言もしなかったので皆が「なんだ、組みしやすし」と思っていたら、突然、ある日、人事、組織、ディーリング・ルーム、何からなにまですべてを改造して、ものすごいリーダーシップを発揮し始めたのです。彼は私に「今、藤巻は、自分の相場予想にどのくらいの自信があるのだ?」と聞くので「90%くらいです」と答えると、彼は「それでは君は勝負の額を3倍にしろ」というのです。3ヶ月間の間、私のマーケット分析やらディリングを見ていたうえでの意思決定です。これは1例ですが、東京支店は「ローリスク、ローリターン型」の体質から「ハイリスク・ハイリターン型」の体質に変わりました。

NY本店・為替資金本部長の後、突然、引退してしまったのですが、理科系はともかく文科系でこんなに頭のいい人は私は生涯見たことがありません。またその人生観、生活感をふくめ私の最も尊敬する人です。

実は、私がスイスの家を訪ねた時、「ここが僕を育ててくれた学校だ」と紹介してくれたのは近所の小学校でした。彼は小学校卒なのです。モルガンのパリ・オフィスに入社して、その後大出世したのです。

日本でもよく「学歴主義」が否定され「実力主義」が理想型のように言われます。私もたしかにそう思いますが、「実力主義」とは、けっして甘っちょろいものではありません。実力主義とは、とんでもなく、すごい人たちが、とんでもなく働く、競争社会なのです。終身雇用制とは相いれません。欧米の会社の収益力は、それによって飛躍的に押し上げられている、と私は思います。

 

(2)           昨日・6月30日(火)は金沢で(株)アドマック

主催の講演会。地元の重鎮方が多数参加くださいました。そ

の後、電車で能登半島の和倉温泉に行き(金沢から特急で約

1時間)「多田屋」に1泊して本日は総持寺と大沢地区の間

垣をみて先ほど帰京しました。七尾湾の墨絵の景色は印象深

く、総持寺と大沢地区の間垣も雨のせいか人が全くおらず最

高でした。昨日の講演主催者(株)アドマックの関連会社に

環境マネジメント研究所があり、そこが観光のコンサルタ

ントもしているのですが、そこの研究員、西川さんに「お勧

め訪問先」を聞いたのが正解でした。

 

 

多田屋 部屋の露天風呂より.JPG

 部屋の露天風呂の外は七尾湾総持寺.JPG

総持寺

 

能登半島大沢地区の間垣(荒い日本海からの風よけの竹)

能登半島 大沢地区 間.JPG 

(3)この1泊旅行では、愛犬クーは、実家で預かってもらいました。実家といっても、私どもの実家ではありません。クーの実家のSさん宅です。昔はペットホテルに預けていたのですが、後ろ髪を引かれるようで、旅行を楽しめませんでした。今はSさんご夫婦、様さまです。そのSさん夫婦が先週の日曜日、クーの妹分のサチを連れてわが家に遊びに来てくれました。以下はその時の写真ですクートサチ.JPG

 

 

 

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