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(1) 前回書いたとおり、米国株に関しては大いに強気で
ある。思い起こせば米株が史上最高値の$14,000を記録した
のは2年前の夏。その時日経平均は¥18,000だった。
絶対値を見てほしい。14,000 対 18,000である。
ところで10月6日の終値はNYダウが$9731、日経平均が¥9,691だった。 絶対値は 9731 対 9691である。逆転である。米国株の回復力はすごい。と、言うか日本株があまりにも情けない。繰り返すが2年前のNYダウの$14,000は史上最高値である。「資産効果が実体経済にきわめて強い影響を考える」ことを考えれば、私が現在、「日本株より米国株に重点投資せよ」主張する理由がおわかりだろう。市場原理主義をとる米国経済は強いのだ。
(2)10月7日日経新聞朝刊トップ記事を読んでいるとますます「日本国債」は怖くて買えなくなる。
来年度予算は、子供手当等があり、厚生省予算は5兆円増えて31兆円だそうだ。ところで今年の税収は40兆円割れるかもしれないと書いてある。40兆円の税収のほとんどを子供手当や介護や福祉で払ってしまうのだ。さらに社会保障費は毎年1兆円ずつ増えていくのだそうだ。こんなの異常である。経済が拡大しないのに分配が続くわけがない。「国債増発が避けられそうもない」とこの記事には書いてある。ただでさえ「ばらまき」のイメージが強い民主党政権のもと
国債増発が決まれば、国債市場は大崩れするのではないか?
1998年12月の再来である。民主党政権のアキレス腱はそこにあると思う。
長期金利の急騰の可能性、その時に我々はどうしたらよいかは、10月16日(金)発売の「藤巻健史の「金融情報」はこう読め」(光文社)
に書きました。ご参照ください。
(3) 長期金利急騰があれば日本株も急落する可能性があ
る。しかしそこまで財政が行ってしまった場合、ハイパーイ
ンフレの可能性を市場は強く意識せざるを得ないだろう。国
債、現金預金からインフレ対応商品にシフトをせざるを得な
い。株は大幅下落した時点で国際優良株の買いを考えるべき
だろう。
(4) 中小企業への貸金のモラトリアムを亀井大臣が主張
されているが、万が一、モラトリアムが既成事実化されるの
なら国債のモラトリアムの可能性も出てくるのではないか?
中小企業も苦しいが、国も苦しいはずだから。(国債の元
本、満期がきても、しばらく返しませんよ、ということ。10
年国債の満期が来たら現金の代わりに例えば20年国債を渡さ
れること)今のところ笑い話だとは思うけれども、もし現実
味を帯びてきたら、国債は紙くずになる。
(フジマキな日々)
(1) 朝日新聞土曜日板Be[やっぱりフジマキに聞け]は
でご覧になれます。
(2) 10月16日(金)に「藤巻健史の「金融情報」はこう
読め」(光文社)を出します。よろしくお願いたします。「長期金利の急騰の可能性、その時に我々はどうしたらよいか」も書いてあります。
(3) 火曜日の夜遅く札幌いり。水曜日は北海道広報委員
会主催の講演をした。約300人の参加。主催者あいさつは日銀
の札幌支店長でごあいさつの後も残って講演を聞いてくださ
ったので、普段はしゃべらない「マイナス金利の勧め」など
も話してしまった。「とても、おもしろかった」と後でおっ
しゃってくださったが、それはもちろんマイナス金利の話で
はないでしょう。
講演の前には親しくお付き合いさせていただいている札幌のお医者様・荒木先生に三国シェフがやっているレストランで昼食をごちそうになった。エゾシカの肉がおいしかった。先生が前もってアレンジしてくださったデザートには「祈円安」の文字。まさに日本国の幸福のためにも私の幸福のためにも、まさに「祈円安」である。
帰りに新千歳空港で飛行機に乗り込む際に見えた夕焼け。きれいだった。
(4) 木曜日は一橋大で授業。為替の話をした。台風のせいで中央線が止まっていて、学生
はほとんど来ないだろうと講師控え室で言われたにもかかわ
らず200人は参加してくれた。毎年、ここは試験に出す場所
だが、出席出来ない学生が多いので試験に為替を含めるか思
案のしどころだ。ところで試験と言えば、長男ケンタが卒業
した慶応大学の期末試験では教授の顔写真が沢山並び「私は
どれでしょう」という問題が出たそうだ。ちゃんと授業に出
席したかどうかチェックするためだそうだが、私も真似しよ
うかしらん?ただし “ハンサムな俳優”と“私”と“醜男
な人”の顔写真を並べハンサムな男優を選んだ人には◎、私
を選んだ人は○、醜男を選んだ人は×をあげようかしらん、
なんちゃって。
(5) 12時一橋で授業を終えてから生協に飛び込んで、
430円の
転して府中へ。大和証券府中支店の講演である(約30
(6) 本日は大阪帝国ホテルで講演会。先週金曜日の主催
者と同じでかつ同じ会場。一般の方に向けではなく内輪の会
なので聴衆も先週私の話を聞いた人とほぼダブりのこと。
(実は夏に神戸での講演会がインフルエンザ騒動で順延とな
りこういう事態になってしまった)先週は800名だったのに
対し今週は500名だが「席が満席になりました」と喜んでも
らえた。先週の話を多少なりとも評価してくれたからこそ同
じ講師の話を1週間に2回も聞きに来てくれたのだろうと思
うとうれしかった。
ホテル入口で降りたら、若いドアボーイさんがタクシーのドアを開けながら「藤巻先生、いらっしゃいませ。先週に続きありがとうございます」とあいさつしてくれた。講演者が事前に分かっているとはいえ、さすが一流ホテルのプロの対応だ。
ちなみに、昔、思い立って東京のニューオーニで昼食を取ろうとタクシーで乗りつけたらドアボーイの人に「藤巻様、いらっしゃいませ」と言われて驚いたことがある。弟のように目立つ容姿ならともかく私のように特徴のない容姿の人間を藤巻氏に間違いないと自信を持って話しかけるなんてさすがプロ中のプロだと思った。そして、うれしかった。
ところで、本日、これだけの人が集まってくれるのはいいが、普段、私は「舟木和夫」状態である。彼が「高校3年生」1曲で全国を回るが如く私は「円安・株高」のみで全国を回っている。札幌で話した同じ話を翌日福岡でしゃべっても何ら問題がないからだ。しかし、同じ聴衆の方に1週間に同じ話を2回するわけには、さすがにいかない。そこで今回は先週とは別な話をすることにしたが、おかげで資料作りは大変だった。秘書のヤマダに頑張ってもらった。そのおかげで無事講演は終えることができた。マーケット以外の話となると、アー、ウーの先天性言語障害になってしまう私もマーケットの話なら原稿なしで10時間はしゃべれますからね。
