FUJIMAKI JAPAN トップに戻る

過去の記事へ

戻る

本文&フジマキな日々(鳥羽旅行)

2009年11月17日 (火)

               (本文)

(1).あいかわらず米国株・米国経済に強気である。一方、日本経済・日本株については弱気である。とくに今年末から来年にかけてのトリプル安を心配している。したがって今は米国株を中心とする海外株・海外株投信の購入、そして日本では債券ベアファンドの購入をお勧めしている。日本でトリプル安があるとすれば、引き金は日本国債暴落である。

日本の財政事情を考えると、保険等も、もう国に頼れる状況ではない。公的年金・公的保険に頼るのではなく自分で財産を守る方法を考えなければならない。

(2)日本は、30兆円代後半の収入に対して95兆円の予算を組もうとしている国なのである。今年が赤字元年であるならまだしも、すでに累積赤字が865兆円もたまっているのだ。

380万円の収入に対して950万円を使おうとしている。すでに借金は8650万円ある人を考えてほしい。これが新進気鋭でこれからぐいぐい成長する若者の財務内容なら、まだ深刻にならないでいいのかもしれない。しかし収入の伸びがあてにならない高年齢層の人の話だとしたら、話は異なる。日本は残念ながらいまや国力に伸びが見られない老大国だ。老人が返す当てもないのに収入以上に浪費していたら生きづまるの目には見えている。

個人であれば浪費して金がなくなれば国が面倒を見てくれるだろうが、国自身が行きずまったら誰も面倒を見てくれない。日本人の大好きな国連でさえも面倒は見てくれない。

IMFあたりから生活水準のカットを要求されるのが落ちだ。「格差が広がる」とか「年収100万円以下生活をほっておくのは人権問題だ」などとか騒いでも、世界には11ドル以下で生活する人が大勢いる以上、100万円の年収の日本人をIMFは助けてくれない。

予算要求を見ていても「日本に金はもはや無い」と言う認識が皆無なのが大いに気になる。

金がなくては何も出来ないのだ。

(3)44兆円の攻防と言われる新発国債の発行額は異常である。今後とも不景気が続き銀行預金が増えるといってもどのくらいが国債購入に回るのだろう?せいぜい20兆円くらいだとすると、あとは日銀が購入しても購入原資が足りない。外国人が買ってくれるわけもない。

(4)現在、住宅ローンの多くは変動金利型だと聞く。短期金利が低いうちは変動型で借りておいて少しでも金利上昇の気配があれば長期固定に変更しようと思っている人は多いはずだ。これが起こると金融機関の長期固定金利資産が急増する。長期金利の上昇期に長期固定金利の資産を多く持つことは自殺行為であるから、金融機関は長期国債の売却に走る。その結果、さらなる長期金利の急騰につながる可能性が強い。

(5)来年は日本国債の購入をあまり考えられないと思われる外国勢であるが、今後は買わないどころか継続的かつ大幅な売りの可能性さえある。1115日(火)の日経新聞P5には「国債発行44兆円大幅増なら 格付け見直しも」という記事がある。

英米系格付け会社 フィッチ・レーティングスが「財政規律が失われるなら格付けを見直す」という記事である。

世界的に債券パッシブ運用をしている機関は各国の国債発行額比率で運用額を増減させている。日本の財政赤字が増え日本の財政が悪化すればするほど(日本国債の発行が増えるので)奇妙なことに日本国債を買い増すわけだ。しかし、これほどまで日本の財政が悪化し格付けが見直されるような事態になれば、上に述べたルールに疑問符が付く可能性もある。その場合、外国人投資家は日本国債の大幅縮小をする。

(5)以上の需給状況を考えると新発国債44兆円の購入原資は出てこない。

今後、入札のたびに札割れを怖がって行くことになるのではないか?年がら年じゅう国債価格急落のリスクにおびえていくことになるのではないか?

(6)直嶋経産相が発表前にGDPの数値をもらし、そのあとの記者インタビューに答えている姿がテレビに映っていたが、その応対を見ている限り、ことの重大性を全く認識していないと思う。公表前のGDP数字はインサイダー情報の最たるものである。インサイダー情報での取引を罰すべき政府関係者からインサイダー情報が流れるなど情報の平等性が保たれない国は後進国である。欧米など、このような事前リークをした政府関係者は即退陣であろう。欧米政治家はその認識を十分持っている。日本で、事前リークが日常茶飯事だったのは20年前までである。日本は金融後進国だと思われてしまう。金融市場発展のためには同じようなミスを2度と侵してはならない。

 

(フジマキな日々)

1.今週の朝日新聞土曜日版BE「やっぱりフジマキに聞け」は

http://www.fujimaki-japan.com/

でご覧になれます。

 

2。藤巻健史の1週間

11月7日(土)~8日(日)

先週も書いたが、三井信託千葉支店のOB ,OG で小樽、札幌へ一泊旅行。

スキージャンプで有名な大倉山シャンテも見学に行った。オオニシ先輩に言われた。

「フジマキ、マーケットを思い出し、身にしみるだろう。少しずつ少しずつ上がって、ストンと落ちる。飛んだつもりでも、実は落ちている」

1110日(火)

午前中名古屋で仕事をして午後から休み。

まずは生まれて始めて伊勢神宮に参拝。最初、外宮に行き、その後、内宮へ。内宮は、さすが参拝客が集まるだけのことはある20091110伊勢神宮.JPG「神社には雨が似合う。雨もたまには乙なもの」と言うには、雨の程度がひどすぎた。豪雨で全身びしょ濡れ。それでも内宮に着いた時はまだ小雨。庭師さんが植栽の剪定をしていた。昔、我が家の隣に住んでいたお爺ちゃん庭師さんが「来年はお伊勢さんの剪定の番だ」と自慢していたのを思い出す。伊勢神宮での剪定は庭師さんのエリートのみが順番で行けると言う話だった。ちなみに私の母方の先祖は伊勢神宮の宮大工だと聞いたことがある(これを書いている今思い出した)2009111014伊勢神宮(庭師).JPG

春日神社にしろ、伊勢神宮にしろ、神社は深い森と結びついていて、そこに神秘感が漂う。昔、多くの人は神社で背筋を伸ばし、パンパンと手を打つ。しゃんとする機会があったのだ。今の私みたいに年がら年じゅう、ダラーとしているのではなく神社に行って精神も体も「シャン」としたのだ。ちなみに、アラーの神への祈りにもストレッチ効果があると思っているが、神道も背筋を伸ばすので、健康に寄与している、と思う。

その後、レンタカーで鳥羽にある「The Earth」という今評判の宿へ。20091110鳥羽(2).JPGなかなか予約が取れないらしいが、偶然、綾子が空き部屋を発見、予約を入れていた。「嵐を見る宿」を売り物にしているだけあって宿からの海の眺め圧巻。200911111鳥羽.JPGまた露天風呂の温泉も泉質がなめらかで気に入った。20091110鳥羽(3).JPG今回の部屋は部屋付きのダイニングルームが併設されていたが、福岡の大丸別荘にしろ、鳥取県三朝温泉の旅館大橋にしろ、部屋付きのダイニングルームでの食事は最高のぜいたくだ、と思う。

昔、ボス夫婦と一緒に出張に出かけた時(確かフランスだったと思う)、翌朝の朝食をルームサービスで食べようと誘われて、「何だ、しょぼいな、レストランで奢ってくれればいいのに」と思ったものだが、実際に、全面のドアを開け放ち、ホテルの広い庭を自分の庭のようにして朝食をとってみて、その贅沢さに感動した記憶がある。部屋付きダイニングルームでの食事は、まさにその感覚に通じるものがある。

翌朝のチェックアウトの際、玄関に突然、女将が出てきて一時(いっとき)私たち夫婦を担当してくれた女性が「藤巻さんの大ファンだ」と紹介してくれた。その女性いわく「毎週Beの『やっぱりフジマキに聞け』を欠かさず読んでいるのですが、今回、綾子さんの名で予約が入っていたので、今の今まで、あの藤巻さんだとは気が付きませんでした。もっと早くわかっていたら、と残念です。次回はケンタさんとヒロシさんも連れてきてください」副女将も「私も愛読者です」と自己紹介された。ありがとうございました。朝日の「やっぱりフジマキに聞け」は頑張らねば、とつくづく思った。

11月12日(木)

10:35AMから12:05まで一橋大学@国立で授業。金融先物、株式先物の話をした。その後、車を自宅においてから出社。月刊「プレジデント」の取材を受けて

夜は飲み会へ。これは酒同好会の集まり。お陰で、やっぱり飲みすぎ。面白かったのは、焼酎会社の社長さんの「サッチャーがウイスキーと焼酎の酒税の格差を問題にしたがゆえに焼酎の大躍進が始まった」という話。

11月13日(金)

モルガン銀行の支店長の時、外銀担当をされていて金融市場の発展のためには何をしたらいいか?等、いろいろ議論をさせていただいた方(今や、大変偉くなられました)から日銀食堂での食事のご招待を受け、食事をしながら「昨年の金融危機から日本は何を学ぶべきか?」等、いろいろ議論をさせていただいた。車を運転して日銀に行った。私が支店長として頻繁に訪れた頃の日銀に比べてセキュリティー対策は格段に進歩した。門には強大な鉄の武者返しのような小山があり、車の進入を防いでいるし、警備員は大変たくさんいる。そこを無事通過し、役員入口玄関前に車を駐車させてもらった。一般車は地下駐車場だから、そこには私の車1台しかなく警備員が目の前で見張っている。それなのに、ふと気がつくと私は鞄を抱えてエレベーターに乗っていた。会談に必要な書類が入っていたわけでもない。来がけに下ろした現金と預金通帳が、鞄に入っていたから安全のために、何となく持ってきてしまったのだ。しかーし、考えてみれば、日銀内で車上荒らしに会うようなら、日本はお終いだよなー。鞄、車の中に置いてくれば、よかった。スマートじゃない。

食事の後、会社に戻りブルムバークのインタビューを受けた。記事は明日(11月18日(水))に載るそうです。

11月14日(土)

午前中、テニスの予定が、雨でテニスは出来ず。

13時から1時間、帝国ホテルでモーニングスター主催の講演会で基調講演。

雨なのに定員の500名を越してのご来場で、予備の部屋まで開放。ありがとうございました。

オバマ来日で講演会に行く途中は警察官だらけ。もし私がモルガン銀行の支店長の頃、オバマが来ていたら、当時は外銀の中で唯一の日本人支店長だったから米国大使公邸にでも呼ばれて握手ぐらいさせてもらえたんだろうが、残念である。今は、ご招待の”ご”の字もない。老兵は過ぎ去るのみ20091114夕焼け(2).JPG

夕方は、最高の夕焼けだった。

夜は、如水会館で家内の大学のゼミの年次会(鵜沢ゼミナール)私も毎年参加させていただいている。会の最後にスピーチをさせられた。「金を貰わないと口を開かないのか?とよく言われますが、そうではありません。口下手なんです」と言って逃げようとしたが、それもならず、スピーチをさせていただいた。終わって綾子から「長すぎる。もう来年から連れてこない」と怒られた。

11月15日(日)

12時から我が家でバーベキュー・パティー。

先月我が家でのホ-ムパティーで某銀行役員のユウキさんがアナウンサーの旦那さんと話をした時のこと。「フジマキさんのところには庭があるが、バーベキューセットがない。我が家にはバーベキューセットがあるが、庭がない。ということで毎年、我が家とフジマキ家でバーベキュー・パティーをやるんですよ。ウィン・ウィンの関係ですね。」「それ、いいですね。我が家も参加させてください」ということで、アナウンサー夫婦のほかに我が家の近所のお医者さん夫婦達もお呼びして例年に比べて拡大した(といっても小さな)ユウキ家主催バーベキュー・パティーを行った20091115バベキューパティー.JPG20091115バーベキューパティー(29.JPGこの日だけ快晴に恵まれ楽しかった。

11月16日(月)

夜、以前からお世話になっている元・大手電機会社の副社長夫婦にご招待を受けて家内・綾子と一緒に神楽坂の料亭・幸本へ。遅刻しそうになったので家内が家を先に出た。あわてて用意をして暗い道を駅まで走っていき、電車に飛び乗った。そして気がついた、またドジったことを。「ドジッたー」と言ったとたん、家内は私の靴を見た。また左右、違った靴を履いてきたと思ったのだそうだ。すでに、そういうことは我が人生で3,4回ある。1回はNHKの国際放送に出た時だ。でも今回、靴はOKだったのである。スーツの上下が違っていたのだ。明るい電車の中で見ると上下は、かなりの色違いだった。これも人生では4~5回目。恥ずかしかったが、この恥ずかしさには、不本意ながら、もう慣れた。

神楽坂の古い町並みはあいかわらず素晴らしい、と思う。幸本の雰囲気、そして食事は言うまでもなく最高でした。どうもごちそうさまでした。

 

 

 

 

 

ページの先頭へ

戻る