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1.12月21日の日経新聞 5面(オピニオン・ページ)の大きな記事をご覧になったろうか?
「日本国債いつ火を噴くか」日経新聞論説委員長 平田育夫氏の分である。
「日本はどうか、独断で将来を予想してみたい。(略)インフレ懸念や財政赤字懸念が高まり、長期金利も急騰する。その惨劇の幕が上がるのはズバリ来年。(略)」
論戦委員長の方が書いた文であるが、かなり強烈であると共に、私は良心的な記事だと思う。日本国には、いま、まったく金がないのに、国民はそれに強引に目をつぶっている。金のない国に対し、「何をやれ。この予算を削るな!予算復活しろ」だの好き勝手を言っている。しかし金がなければ、何もできない。NY市は破たん状況になったとき、警官を雇えなくなり治安が悪化した。警官を雇え!といっても金がないことには政府、地方自治体といえども、なにも出来ないのである。それを認識するべきだ。この記事は国民への警告の意味で重要だと思う。
2.日本では財政赤字懸念で長期金利上昇(悪い金利上昇)を予想するが、米国では景気回復期待でイールドカーブが立ってきている。短期金利は低いままであるが長期金利が景気回復を読み込んで上昇しているからである。21日(月)の段階で2年債と10年債の金利差は2.82%、今年最初の1.45%より拡大している。
The difference between 2- and 10-year Treasury note yields increased to 282
basis points before the government announces Dec. 23 how much it plans to
auction in 2-, 5- and 7-year securities next week. It rose from 145 basis
points at the beginning of the year, with the Federal Reserve anchoring its
target rate at virtually zero and the U.S. extending the average maturity of
its debt. (ブルムバーグニュースより)
3.鳩山首相が「暫定税率継続、子供手当所得制限せず」は「マニフェストを
守らないコスト」VS「国家財政を破たんさせないメリット」を対比させれば当たり前の結論だ。あえて民主党の肩を持つなら、民主党がマニフェストを作った時に比べて、税収予想がかなり下振れしている。37兆円というごく、低収入の税収を予想しているときに国・地方で2.6兆円もの暫定税を失うわけにはいかないのである。「マニュフェストを破る」を破るというコストを払っても2.6兆円がほしかったのである。一方所得制限を設けたところで子供手当の支払い5.3兆円の支出はほとんど減らない。コストセーブにならない。となれば「マニュフェスト」を破るメリットは、ほとんどないのである。要は国にはもう金がない」という認識でニュースを読めばすべてがしっくりいく。
以上のことを12月22日(火)の大阪毎日放送「チチンプイプイ」の中で申し上げた。
4.最近「金利スワップの残高が2200兆円もあるから心配だ」というコラムを読んだが、煽りすぎである。取引をされたことがないから誤解しているのであろうが、金利スワップで相手が倒産しても、リスクは10%もない。リプレースメントコストがリスクであり、貸出金のように貸出金がすべてパーになるわけではない。どうも危機以降、リスクが巨大評価される機会が多いように思う。
(フジマキな日々)
1、先週の朝日新聞土曜日版Be「やっぱりフジマキに聞け」は
http://www.asahi.com/business/topics/fujimaki/
でご覧になれます。
2.フジマキ健史の1週間
12月14日(月)
テニス仲間の阪本さんが社長をしているOTTO社(コークス炉とその関連設備・焼却炉やリサイクル設備その他の設計・製作・建設を行っている会社)が有楽町の国際フォーラムで就職説明会を行ったので、そこに友情出演。約100名の学生諸君相手に私の「職業人生&どういう会社を今選ぶべきか」について話した。1月29日に2度目の友情出演予定。
12月15日(火)
夜8時から10時までBSフジの「プライムニュース」に出演。よくしゃべりました。日本経済の懸念材料&資産運用法について、現在の私の見解を述べています。30分にまとめたダイジェスト版がパソコン上で見られますので、見損なった方は、
http://www.bsfuji.tv/primenews/movie/index.html?d091215_0
http://www.bsfuji.tv/primenews/movie/index.html?d091215_0
でどうぞご覧ください。上が前半、下が後半で計30分です。
勝間和代さんと共演なのだが、新聞広告もTVの宣伝も「勝間和代に聞く」で藤巻の「フ」の字も出ていない。
画面に出ていた肩書には両方とも「JPモルガン勤務」とあったが、(同じ時期に勤めてはいなかったのだが)当時の「JPモルガン」では地位といい社内影響力といい「横綱と序二段」か「医学部教授と医大生」くらいの差があったはずだが、今や社会的評価は勝間教授に対して藤巻医学生くらいの差になってしまった。アー栄枯盛衰。マー、予想が外れていたからしょうがないか。
12月16日(水)
18時半から赤坂で宮沢洋一君主催勉強会の忘年会。
宮沢君は私の小・中・高の同級生(小・中の9年間は同じクラス)で大蔵省から宮沢喜一総理の秘書官を経て衆議院議員。最近まで内閣府副大臣を務めていた。小学校の時、私は級長、彼は副級長だったのに数年前は彼が副大臣、私は零細企業の社長。アー栄枯盛衰。マー、私は予想が外れていたからしょうがないか。ただ、残念ながら彼は先日の総選挙で落選して充電中。彼の良識には非常に期待している。私に心臓手術が出来ないように素人では経済運営は出来ない。日本は彼のような人物を必要としている。ぜひ復活してほしいと思っている。
1時間ほどいてからフジテレビの安倍経済部長の主催する勉強会の忘年会へ(@
恵比寿)私もこの勉強会で講師をしたことがありご招待いただいた。勉強会に出席している若い人たちが多く参加していて華やかだった。どういうわけか若い女性が私の周りに集まってくれて楽しい1時間でした。
12月17日(木)
東洋学園大学(@本郷)の評議員会へ。小・中・高の先輩である元大蔵省の国際局長だった江澤さんが理事長をしていて評議員を仰せつかっている。ここの学校の評議員・理事の方は著名な方が多く、また私とは業界の違う方も多く評議員会の後の懇親会やその時のスピーチは、とても楽しい。
以前お聞きした元 陸上自衛隊陸上幕僚長の冨澤 暉さんのスピーチは抜群だったし、元 防衛医科大学校長で今、東洋学園大学の学長をされている一ノ渡尚道学長のお話にも驚かせられた。防衛医科大学では教師も一緒に歩腹前進の訓練をするそうで、頭の上を本物の銃弾が飛んでいるのが見えるし、横で時々爆弾がさく裂(火薬は弱い)するそうだ。訓練だから、当然かなり頭上の上を飛んでいるとはいえ実弾である。私なら恐怖感で思わず立ち上がって撃たれてしまいそう。
今回は評議会の後の懇親会を失礼して、高校時代の「ミニクラス会」(@表参道)に向かった。「虎の会」と称して虎ノ門に会社があった「高校の仲間」が集まろう、と言う会である。
本郷3丁目から表参道に向かう地下鉄の中で座りながら「ニューズウィーク」の日本語版を読んでいたら銀座から女性が乗ってきて前に立った。「きれいな足をしているな」と思いながら「9割を本に集中し1割は彼女の足を見てい」たのだが、ひょっと顔をあげたとたん、その女性から「フジマキさん、やっぱり藤巻さんでしたね」と声がかかった。とたんに「アー良かった」と思った。「9割を足に集中し1割で本を読んでいた」ら、赤面甚だしかったろう。
昔、外資系金融機関の連中でスキーに行った時に参加してくれた(当時)モルガンスタンレーに勤めていたタカダ嬢だった。懐かしかったがお互いに次の会合の時間が迫っているので数分お話ししただけだった。(その話をミニクラス会でしたら、「よかったな。顔は覚えていなかったが、足は覚えていた」だと変態だぞ、と言われた)
もう30年ほど前だっただろうか山手線の中で週刊誌を読んでいた時、同じように上から女性に声をかけられ「ドキっ」としたことがある。中学・高校時代の後輩イワコ嬢だったのだ。当時私も若く、かつ「週刊誌を家に持ち帰ると子供の教育上悪い」と家内に怒られるので車内ですべて読んでいた。したがってきわどいページを見ていた可能性もあるのだが、ちょうどその時は、「サッカー選手録」を読んでいたので「ヨカッター」と安心したのだ。今は、この歳になって車内で「きわどいページ」を見ることもないので、そのリスクは無いのだが、彼女と別れてから「シマッター」と思った。「ニューズウィーク」の日本語版じゃなくて「英語版」持っていればよかったー、と。ハイ、いつまでも「かっこつけてばかり」でしょうがない男、です、私は。
12月18日(金)
10時からファイナンシャルタイムズの取材。ひさしぶりに英語を話すのか、と思っていたら、応対に出た秘書の山田が「日本語が大変お上手な若い記者ですよ」と言う。そこで会ってすぐ「日本語どこで習ったのですか?」と聞いたら「赴任してから1年半ですが、以前一橋大学の大学院で勉強していました」との答え。「私の授業、ちゃんと取っていた?」と聞いたら「すみません、知りませんでした」との答え。これでインタビュアーと私の位置関係が決まった。
「先生と生徒」である。こういうメリットがあるなら学校の教師も悪いものではない。ただ「それでは今日のインタビューは日本語で行きましょうか?英語でいきましょうか?」と聞くので「チャランポランで行きましょう」と答え爆笑されてしまった。しまった「チャンポン」だった。教師としての威厳もなくなり「チャランポラン」なインタビューが始まった。記事は1月上旬の予定とのこと。
ところで長年の疑問を聞いてみた。貴社は「ファイナンシャル・タイムズ」ですか「フィナンシャル・タイムズ」ですか?と。英国では「ファイナンシャル・タイムズ」と呼び、米国では「フィナンシャル・タイムズ」と呼ぶ人が多いけど、どちらか正式か彼にもわからないとのこと。
その後、13時から70分間外資系保険会社での講演(@六本木ミッドタウン)。約200人くらいの社内研修である。聴衆の反応からして非常に満足してくれただろうと自己満足。
夜は中学・高校の野球部の同期OB会。私は高校時代テニス部で野球部とは全く関係ないのであるがなぜか、この会に参加している。
会場は知る人ぞ知るレトロな街なみの渋谷の飲んべー横丁の飲み屋。この店は昔の国鉄総裁のなじみ店である。野球部の同期OB会はこの店でやることが多い。この飲んべー横丁の店、素晴らしいのだが問題はトイレが無いこと。女性は公衆トイレのカギを渡されそこまで行く。でもその不便さでも、それに余りあるレトロ感が最高。
あいかわらず我が高校が「夏の高校野球」の東京都大会の第1回戦で「ノーヒットノーラン」で敗れた時のことが話題になった。その相手は2回戦で「コールド負け」したのである。
(1回戦ノーヒットノーラン負けが朝日新聞東京版に大きく載った)
写真の右隣は、この試合でセンターライナーが飛んできて怖くて腰をかがめて逃げてしまったセンター・マブチ。大手建設会社に勤めている。頭の上が少しさびしくなっているが、昔は現場にでて「ヘルメットをかぶっているせいだ」と強弁していたが現場に出なくなっても頭髪は後退し続けているため、その強弁が出来なくなりつつある。マブチは外野からわがチームが「併殺」をしたのをみて「すげー、ゲッツーをやった」と驚いて目が丸くなったとのこと。ゲッツーってそんなに難しいことなんでしょうか?
上の写真左端はタカミネ。朝日新聞土曜日版BE「やっぱりフジマキに聞け」で「足が早く盗塁はうまかったのだが、三振ばかりで塁に出られなかった」と紹介したのだが、他のメンバーから「足は遅かったのだがスライディングはうまかった。しかし試合では塁に出られなかったので、華麗なスライディングを練習場で、いつも皆に披露していた」と修正された。
「練習試合でヘッド・スライディングをしなくても十分間に合うのに、わざわざヘッド・スライディングをしたが、手がベースに届かずアウトになった」ナカノの話も出た。
12月20日(日)
夜、近所のウェイクリーさんのホームパティーに家内とお呼ばれ。ウェイクリーさんはカナダ人(奥さまは日本人)で弁護士。関西弁と(当然英語が)ペラペラ。昔、ナショナルの冷蔵庫の宣伝を、けったいな(失礼!)外国人がペラペラの関西弁でしていたのを覚えていらっしゃらないだろうか?(私は強烈に覚えている)その人である。アイルランド大使夫婦を含め3 0人ほどのパーティーだったが、彼が顧問をしている(かつ家内やウェイクリー婦人ともスポーツジムが一緒)関係でのジョン・健・ヌッツォもお客として来ていていた。彼は「紅白歌合戦」にも2度出たことがあるテノール歌手(NHK大河ドラマ「新撰組」の主題歌を歌っていた)
新国立劇場でやったオペラの主役を張るはずだった(このときは体調不良で降板した)くらいでまさに本格派だ。彼が皆の前で、10数曲(「ピノキオ」「シューベルトの曲」、「千の風に乗って」、「月の砂漠」から「キヨシこの夜まで」)歌ってくれて大感激。ただし、部屋が震えるくらいの声量で、さすが高級マンションで防音がしっかりしているだろうとはいえ、上下左右からクレームがくるのではないか?と心配になってしまった。
彼は日本人とアメリカ人のハーフで完璧なバイリンガル。外国人と日本人半々のパーティーでの話は英語と日本語のちゃんぽん(ちゃらんぽらんではない)でとてもお上手でした。大ファンになってしまった。
12月22日(火)
大阪毎日放送「チチンプイプイ」に3時から5時まで出演。関西地区しか放映されていないが視聴率が10%近くある人気番組だ。「宝くじ3億円に当たったらどう使うか?運用するか?」のコーナーもあり、いろいろと言わせていただいた。面白かった。今回が2回目。次回は1月26日(火)に出演です。
行きの新幹線の指定席は冨士山と反対側だったのだが、天気がものすごくよかったので、乗ってすぐ車掌さんに席を替えてもらった。しかし、せっかく席を替っていたのにパソコンで仕事をしていてハッと気が付いたら冨士山は過ぎていた。
番組終了後には楽屋でコーヒーが出たが、砂糖が溶けない。
と思ったら冷えないようにサランラップがコーヒーカップの上にかぶせてあったのだ。
(写真はやらせではありません。あまりのドジぶりに自分で自分に感心して撮ったものです)
その後池崎ディレウター(一橋大学の後輩、時事通信社から大阪毎日放送に転職)の奢りで飲んだ。楽しかったが、帰りの新幹線で寝過すまいと、多少つらかった。もっとも翌日、朝の大阪での勉強会での講演のために泥酔した後、広島息の新幹線に乗った時ほどではない。大阪で寝過したら、広島からタクシーを飛ばさないと翌日の講演会をすっぽらかすことになる、熟睡出来なかったのだ(こういう時は大阪どまりの新幹線を選ばなくてはいけないと反省)昨日は乗り過ごしても東京駅までだから、多少は気が楽。
3.現在発売中の就職ジャーナル「金融ビジネス読本」(リクルート社)に巻頭インタビューを受けた一人として出ています。
インタビューをした女性記者が帰り際「藤巻さんは雙葉幼稚園出身ですよね。私もそうです」と言うので「どうして知っているの?」と聞いたら「ウィキペディア」の「雙葉幼稚園」で有名人卒園生の中に出ていたのでしりました、とのこと。お母様も雙葉出身者で私より2つ下とのことだった。あとでお手紙をいただいたが、いろいろなところでつながっていることが判明した。
4旬刊「経理情報」(中央経済社)の巻頭 「談・論」に書いています。
5.ゲーテの最終ページに愛犬クーが出演中です。
6.International Economy というワシントンの権威ある雑誌から寄稿依頼があり、1月中旬までに書く。最近、日本では皆言うこと聞いてくれないから、国外への寄稿、インタビューが増えてきた。
7.今日の発行が今年の最終号となります。皆さま良いお年をお迎えください。
