(本文)
講談社より3月1日発売予定
1. 日米ともに株価が下落している。
まさにオバマの金融規制法案が下落の引き金を引き、欧州での財政赤字問題がさらに株価の足を引っ張った。欧州の財政赤字問題は、再建策が明示されれば収まると思うが、気にかかるのは米国の金融規制問題。オバマやボルカーはマーケットを知らなさすぎる。
ただ日本は財政赤字問題がこれから大問題になろう。債券ベアファンド(債券価格が下落すると利益が上がる)がいいと以前から言っているとおり。
2. 民主党が郵便貯金の受け入れ限度額を3000万円に引き上げることを検討している、とのニュースがあった。とんでもないことである。
新聞も民業圧迫ということで批判を展開しているようだが、問題は「民業圧迫」という生易しいことではない。
郵貯改革の逆行も「公平性の維持」「全国津々浦々共通のサービスを」というのが民主党のお題目のようだが、それが出来るのは国に金があるときの話だけである。
今、国には金がない。少ない金を効率的に使わなくてはいけないのに、郵便局で金を集めて、それが国債の購入に充てられ、それが子供手当の財源となる。金が最も非能率にばらまかれているのだ。これで国が持つわけがない。「全国津々浦々、翌日には葉書は届くが、財政破たんで我々の年金はすべてパー」となる可能性はますます強まってきた。
ゆうちょ銀行は集めた預金の8割を国債購入に回している。
今、ギリシャをはじめPIGS(ブタども)と呼ばれるポルトガル、イタリア、ギリシャ、スペインの財政赤字が世界のマーケットで大きな問題となっているがそれらの国の財政事情より日本の財政事情の方が何倍も悪い。単に、今は誰も大きく騒いでいない、だけである。
騒がれないから安全だと言うことではない。
PIGSの国々のように財政破綻が心配されるようになったら、即ち国債が無価値になったら、8割を国債に投資しているゆうちょ銀行はどうなってしまうのだろう?国が保証してくれているといってもその国自身が危なくなっているわけである。
政治家がいくら「国民は理解してくれる」と言っても市場が理解してくれない時が近づいている、と私は思う。
3月1日に講談社から発売の『日本破綻 ――「株・債券・円」のトリプル安が襲う』では、そのようなことを書きました。
日本の財政はいかにひどいか?なぜ日本は低迷経済かつ財政破綻間近の国になってしまったのか?その原因は?解決策は?今後考えられるシナリオは? をマーケットパーソンの立場から書きました。
(フジマキな日々)
1. 先週の朝日新聞土曜日版Be「やっぱりフジマキに聞け」は
http://www.asahi.com/business/topics/fujimaki/
でご覧になれます。
2. 3月1日、講談社より『日本破綻 ――「株・債券・円」のトリプル安が襲う』を発売予定です。国は今、何をすべきか?をマーケットパーソンの立場から書いています。生意気なようですが、良きにつけ悪しきにつけ、今は金融が世界の経済を動かしています。危機が起きたのは、残念ながら金融の世界からなのです。
米国では過去、ポールソンやルービンといったデリバティブに精通したゴールドマンサックスのOBが財務長官で頑張っていました。ダラーラに代わってもゴールドマン他インベストメントバンク出身の上院議員たちが元部下を縦横無尽に使って危機に対処したと聞きます。
だからこそ、今回の危機が始まった国でありながらダメージが最も少なく、最速で景気が回復しているのだと私は思います。
と、いうことでマーケットパーソンの私の意見も聞いてほしいと思うのです(以上、宣伝です)
3.この本に書いた一部を明日(2月10日)のVOICE3月号に書いてあります。インターネットでも読めます。(明日(2月10日以降)
http://voiceplus-php.jp/index.jsp
2. 藤巻健史の1週間
2月3日(水)
朝、テレビ東京「イー・モーニング」に出演。
http://www.tv-tokyo.co.jp/emorning/hotissue/post_207.html
モーニングサテライトに出させていただいていたとき一緒だった中川聡さんと水原恵理さんがキャスターで、楽しく話が出来た。お二人とも雰囲気作りがお上手なせいだろう。
夕方はオオニシ先輩の友人がやっている大森海岸・松乃寿司に家内・綾子と出かけた。
モルガン時代、よく外国人を接待に連れて行ったお寿司屋さんだ。大将(61歳)は慶応経済学部卒、息子さん(30歳)は慶応大学商学部卒のインテリ寿司屋さん。格式あるお店だから、決して「毎日のようにいける店」ではないが、何か特別な日にはお勧め。特に慶大卒の方は大将や息子さんと話が合うのでは?
http://r.tabelog.com/tokyo/A1315/A131502/13008293/
2月4日(木)
午前中、一橋大学の期末試験の試験監督。今年は例年に比べて100人少なく約300名の受講。例年の3教室ではなく今年は2教室に分かれての試験。大学の女性職員の方がアシスタントとして3人ついて下さったが、学生がここまで最後の最後まで粘って答案にチャレンジする試験も珍しいとのこと。2~3年前から採点をかなり厳しくして昨年は400名中約80名を落としたのが、学生の間に知れ渡ってきたのかも。
逆に言うと、一橋大の現代経済ⅡCの“優”の取得者はかなり優秀である。
ただ、一つ問題ミスというか誤植を学生に指摘されてしまった。申し訳なかった。オフィスに帰ったら部下のムトーに「酒飲みながら問題作ったんじゃないでしょうね」と言われたが、普段ちゃらんぽらんな私でも大学の授業と試験だけはまじめにやっています。本当です。
ところで、真剣に試験を受けている学生諸君には申し訳ないが、雪と梅の対比が美しく、穏やかなとても気持ちいい日で、こんな日に国立に来られたのは良かった。
夜は今年の1月15日にオープンした近所の和食屋さん「佐とう」に家内アヤコと訪問。大将は金田中で8年間修業しただけあって味は一流。奥さんと2人でやっていて、値段は極めてお手頃だった。がんばって長く続けて欲しい。
2月5日(金)
お昼は西麻布のイタリアン・レストランで超美人アナウンサーと放送局の偉い人と3人で食事。美人と食事した後だったので午後は気分がルンルン。さらに夕方,次男ヒロシからCBT(病院実習を受けるため必要な試験)に合格、これでほぼ5年への進級が決まったとのメールが来たのでさらにルンルン。この2週間、私もかなり心配していたので祝杯をあげようと思ったが、家内がクラス会だったため、家内が作っておいてくれたおでんで、ひとりさびしく乾杯。
2月6日(土)
午前中テニス。くたびれたので栄養剤を飲む。
幸夫がどこからか手に入れてきた自衛隊限定販売のドリンク剤。
ラベルは戦闘機とタンクと軍艦で、見るからに、滅茶苦茶に効きそう。
ちなみに先月、山城温泉に行った帰りに立ち寄った小松空港のそばの航空博物館でも売っているのを発見した。
2月7日(日)
午前中テニス。中村夫人が試合中に肉離れを起こした。「ぷちっとかなり大きい音がしたのでみな心配して駆けつけ、三科先生が応急処置。「アキレス腱じゃないから大丈夫だよ。1,2週間は加重しないでね。あとは特に何もすることないから」との診断に中村夫人が「家に帰ったらお医者様に診てもらった方がいいでしょうか?」と答えたので皆、爆笑。あのネー、中村さん、三科先生は、60歳も半ばの東大医学部卒のバリバリの整形外科医っていうこと知っているでしょうが。テニスウェアー着ていてもお医者様はお医者様なんですよ!本当なら休日、応急、時間外診療で診察料、高かったはずなんだから。
2月8日(月)
大阪毎日放送のチチンプイプイに出演。帰りの新幹線の2つ前の席に「国家の品格」の藤原正彦先生(お茶の水女子大学名誉教授)がいらしたので、ごあいさつ。「『若き日の数学者のアメリカ』が私の米国留学時代のバイブルでした」と申し上げた時のにっこと笑われた顔が何とも可愛かった。
