(本文)
1.ユーロはさらに弱含むと考える。ひょっとすると1ユーロ=1㌦まで下落するかもしれない。
私が米国にいた時(1982-1985)英ポンドが1ポンド=1㌦近くまで下落した。1㌦を割るか、我々は賭けをしたものだ。それが今は、1ポンド=1.45㌦。ユーロが逆の動きをしてもおかしくない。
2.ご存じのとおり私は今、「日本は財政破綻が近い」という論を張っているが、そういう議論をすると、「まだ大丈夫だ」と反論されることがある。
どんな反論を受けようとも、「無策の政治家のおかげで自己財産をなくす」のは、嫌なので、私自身はコツコツと準備を進めている。その準備が徒労に終われば、それはうれしいわけで、その準備のために生じてしまうかもしれない損は、保険料だと思っている。火災保険の保険料と同じである。
政府の役割とは「国民の生命と財産」の保護だと思っているが、巨額累積赤字
で財政がニッチもサッチもいかずに国民の財産を没収することを危惧するのである。
3.5月13日の夕刊によると「経常黒字が2年ぶりに増加した」そうだ。
ここで一番重視したいのは、日経新聞をはじめとするマスコミが、最近になってやっと「経常黒字」の形容を「モノやサービス、配当、利子など海外との総合的な取引状況を示す経常収支」と記載を替えたことだ。
つい最近まで、「経常黒字」の枕詞は「モノやサービスの黒字を示す」であった。
私は、口を酸っぱくして「配当、利子等」の所得収支の黒字の方が「モノやサービス」の黒字よりも断トツに大きいのだから経常黒字の形容詞を変えるべきだ、と主張してきたが、最近、やっと改まった。正しい戦略を練るには正しい現状分析が必要だ。日本は、今や貿易立国ではない。金融立国なのだ。
それを頭に、この国の将来をどうしていくかを考えなくてはならない。
もし貿易立国にしたいのなら「円安」政策しか道はない。
なお、2009年度の国際収支(速報)は15兆7000億円
「貿易・サービス収支」の黒字は4兆8000億円。「所得収支は」12兆円である。
4.昨日発売の「週刊エコノミスト」(毎日新聞社)の今年の株価予想アンケートに参加し小文を寄稿している(p31 )
7割の確率で今年の最高値は13,000円。しかし3割の確率で4,000円の大暴落(国債の入札未達があった場合)。起きる確率が低くても、起きた時のダメージが、あまりにもでかいので私は日本株に投資しない、というロジックだ。賃貸ビルの収益がいかに魅力的であっても、2~3年のうちに大地震が来る確率がかなり高いのなら、私は他の投資を考える。または保険を掛けることを考える。ビルが倒壊し、借金だけ残ったら自己破産だからだ。
私は世界的な分散投資をお勧めしている。日本国債への投資はそのロジックから言えばとてもお勧めできない。
(フジマキな日々)
1.先週の朝日新聞土曜日版Be「やっぱりフジマキに聞け」は
http://www.asahi.com/business/topics/fujimaki/
でご覧になれます。
2.昨日(5月17日)発売の「週刊エコノミスト」(毎日新聞社)の今年の株価予想アンケートに参加し小文を寄稿しています。(p31 )
3.本日(5月18日)発売のアエラムック本「最強の勉強法」(朝日新聞出版)
で取り上げていただいています(p69-p73)
4.藤巻健史の1週間
5月12日(水)
久しぶりに、おじさま方のアイドル、テレビ東京の佐々木アナと水原アナの両美人アナウンサー・コンビと鈴木・俵口両ディレクターと私の計5人で飲んだ。
両美人アナウンサーの会話は流石に機転に富み、非常に楽しい時間を過ごさせていただいた。但し、余りに楽しすぎてブログ用の携帯写真を取り忘れたのが残念。
5月13日(木)
夜六本木で、某新聞記者の方と秘書の山田、藤巻兄弟社の女性2人、計5人で夕食、飲み会。
5月14日(金)
相撲の升席の券をいただいて家内・綾子と秘書・山田と3人で相撲見物。
いつもNHKテレビで向う正面から解説を行う舞の海さんの3席ほど正面よりのどまん中(向う正面)。非常にいい席で、綾子も山田も感激していた。
山田は初めての国技館だそうだ。綾子を連れてきたのは確か3度目だが、今までは、それほどいい席ではなく、今日来る前は「相撲って余り面白くない。ルールがよくわからないし」と言っていたが、今回は「表情や踏ん張っている時の足の痙攣、声まで聞こえた」のでとても面白かったそうだ。しかし、ルールがわからない、って、それ、なに?相撲のルールがわからない人って初めて聞いた。ちなみに100メートル競走の勝敗のルールを家内は知っているのであろうか? いつもの倍くらいのお土産をもらって帰宅した。
確かにスポーツは近くで見ると音や声が聞こえて面白い。砂っかぶり2列目で接待した時、高見山と小錦がゴチンとぶつかる音を聞いて外国人夫婦がとても驚いていたし、バスケットボールの試合では監督の指示が聞こえて面白かった。
どのチームにも外国人選手が数人いるため、円陣を組んでいる時の監督は英語で指示を出すのだが、当時のいすゞの監督は英語がからきしだめだった。
思わず噴き出してしまうような英語なのだが、それでも外国人選手は集中して聞いていた。相手チームの監督は、きれいな英語をしゃべっていたが、外国人選手はそっぽを向いて全く聞いていなかった。 当然のこと、試合はいすゞが大勝した。監督の力量の差を,かいま見た気がしたものだ。
話が変わるが、外国人が来日した時、一番喜ぶ接待は「相撲部屋での稽古」だった。稽古を見て、一緒にちゃんこを食べて、土俵で力士と押し相撲をさせると、皆、大喜びだった。私は若松部屋によく行った。(まだ朝青龍はいなかった。いたのかもしれないが若くて気がつかなかった)
5月15日(土)
午前中テニスをした後、早めに撤退し、2時16分新横浜発の「こだま」で小田原へ。小田原で開業している横田先生(小田原医師会会長)の自宅 & 医院見学ツアーである。川島先生(東京女子医大教授・皮膚科)夫婦と佐藤さん夫婦と3組で出かけた。川島先生と横田先生は東大時代からの親友同士だ。佐藤さんは、テニス好きなら誰でも知っているウインブルドンのロゴマーク(Wマークとラケットが2本クロスしている2つ)を制作した有名なデザイナーである。
(どうして4組が知り合ったかは、話が長くなるので省く)
佐藤さん夫婦が、ブータン旅行の最中、「時々日本に行く」と言うシンガポール人と知り合ったので、「誰か日本人で知っている人はいますか?」と聞いたら「Fujimakiさん」と言ったので、非常に驚いたと言う話をしてくださった。まさに私がモルガン銀行の東京支店長だった時、シンガポール支店の幹部だったバン・スァンだったのだ。世の中狭い。
横田先生の医院は16年前に建てられたとのことだが、非常にモダンな建物だった。家内・綾子が「患者さんの動線を考え、子供のことを考え、ここまで子供たちに優しい小児科の医院は、初めて見た」と感心していた。
夕方、横田先生の次女(やはり小児科のお医者様)が加わり、小田原漁港のそばのイタリアンレストラン・イルマーレへ。
地元の食材をふんだんに使ってあり、とてもおいしかった。
帰り際、オーナーシェフが「弟の幸夫さんとは何度もお会いしています」とご挨拶くださった。世の中狭い。幸夫は、まさに神出鬼没。
5月16日(日)
昼食は近所のレストランで親子4人でスペアリブの昼食。
とても気持ちがいい日で庭は緑がきれい。
5月17日(月)
紀尾井町吉祥で一橋大学体育会スキー部同期会と、いっても集まったのはキャプテンだった山田君(丸の内キャピタル副社長・元三菱商事)、柳沢裕君(三菱地所専務)と私の3人。私なんぞ夏の間3か月間だけスキー部で、冬になったら水泳部に入ろうか?と思って(冗談)辞めてしまったのだから同期会に出るのもおこがましい。が、いつも仲間に入れてくれるので毎回出席させてもらっている。柳沢君とは予備校時代からの仲間だ。我々が現役の年は紛争で東大入試が無かったのだが、我々は竹中元大臣と一緒に一橋を受験し、竹中さんはめでたく大学に、私どもは学院に行ったのである。我々が行った学院の金子院長が入学式で開口一番「皆さん、ご入学おめでとうございます」と言ったのを、今でも鮮明に覚えている。「この先生、面白い」と。しかし、まじめに考えれば予備校(一橋学院)に入って「おめでとうございます」もないものだ。
帰り際に紀尾井町吉祥のマネージャーが出てこられて「藤巻先生の本、読ませていただいております」と挨拶してくださった。うれしかった。山田君の名で予約が入っていたのに私を認識してくださったわけだ。
