(本文)
1.本日(5月28日)の日経新聞朝刊1面トップは「最低賃金『平均1000円』大幅先送り」という記事だった。
記事によると「労働組合が引き上げを強く求めている」そうだが、それは日本人労働者の自殺行為だ。こんなに円高な時に、日本人の最低賃金を引き上げれば、企業は割高になる日本人労働力を捨て、海外に出て行ってしまう。工場労働者は仕事を失う。そうすれば工業が出て行った地方のレストラン等も潰れ、レストラン従業員も仕事を失う。
今後、グローバル化の進展によって、世界的な「同一職種、同一賃金」が達成されていく。賃金が国境を越えて平準化するわけだ。日本人だけが高い給料をもらうわけにはいかないのである。
労働組合が自分たちの仕事を守り、給料を増やしたければ「円安」を強く主張すべきである。円安により、相対的に日本人労働力を安くし、日本人に仕事を引き戻さなければならない。沢山の仕事が戻ってくれば「円価での給料額」も挙げられるのである。先ほど「同一職種、同一賃金」と書いたが、国際比較の上で「賃金」は「円貨での給料*為替」である。「為替」が下がれば(=円安)になれば「円貨での給料」は上げられるのである。
米自動車業界労組のように米国の労働組合は「ドル安」をしばしば主張するのに、なぜ日本の労組は「円安」を主張しないのだろうか?不思議でならない。
2.一昨日(5月26日)の日経新聞1面は「自動車 海外から世界輸出」という記事だった。これを読んで、「円高でもトヨタや日産は大丈夫だ。これで日本も救われる」と思う人がいるかもしれない。とんでもない。救われるのはタイやインドネシア人であって日本人はますます仕事を失う。地方都市の空洞化が進展し、シャッター通りが増える。税金も日本政府には入らない。
日本人は、あまり株を持っていないから、トヨタや日産が儲かっても、その多くは配当金と言う形で外国人株主に行ってしまう。
日本人は、「株を持つこと(直接金融)」、そして「円安にすること」の重要性にもっと気づくべきだ。
3.前々回のプロパガンダで「ユーロが出来た当時から、私はことあるたびに「ユーロは固定相場制の壮大なる実験である。固定相場制がいつまでも持つわけがない」と主張してきた。ドイツとギリシャなど経済格差がこれほどある国々で、固定相場制(単一通貨)は無理なのである。今回のギリシャ問題は財政危機の問題であるけれども、固定相場制の問題顕在化と捉えることも出来る」と書いた。
この内容を、もう少し、説明しよう。
$/\が固定相場制だと仮定しよう。誰が円預金をするだろうか?金利の高い$預金を躊躇するのは満期の時に為替で損をするリスクがあるからだ。ところが
固定相場制ではそのリスクが無い。それなら低い金利の¥預金などする人がいなくなる。円マーケットが消滅してしまう。それでは困るので日本銀行はどんなに日本の景気が悪くても円金利を㌦金利と同じにせざるを得ない。
金融政策の放棄を余儀なくされるわけだ。米国と日本と言う経済力がこれほど似通っている国でも無理なのに、ギリシャとドイツ、かくも経済格差がある国で、いつまでも金利を同一にしておく、すなわち固定相場制を維持するのは無理だ、と言うのがユーロ発足当時からの私の主張であり、ことあるたびにそれを書いてきた。
4.私はギリシャは最終的にはユーロを離脱すると思っている。そうしないと財政再建は難しいからだ。万が一そうなった場合、「固定相場制の偉大なる実験」の失敗は明らかになり、1ユーロは1㌦を割り、大きく下落するだろう。
5.レナウンが中国企業の資本を大量に受けいれた。このように日本企業が外国企業に買われて行ってしまうのは、ひとえに日本企業の利益があがらないせいであり、時価総額が低いからであろう。世界は今生き残りをかけて吸収、合併真っ盛りである。収益が低く、時価総額が小さい日本企業は合併対象となろう。国内でも生き残りをかけて吸収・合併が続くと思う。
なぜこんなに他国企業との収益格差が出てきてしまったのか?経営手法とか根性論で解決出来る格差規模ではない。米国企業の収益を見れば金融危機のせいにも出来ない。何か根本的な間違いがあるのだ。それは円高だと思う。日本企業の収益がいかに米企業に比べて小さいかは明日発売の朝日新聞土曜日版Be「やっぱりフジマキに聞け」にも書いた(次回のプロパガンダでも読めます)。サムソンの利益が日本の電気メーカーに比べて桁はずれに大きいのもウォン安のせいだと思っている。
(フジマキな日々)
1.先週の朝日新聞土曜日版Be「やっぱりフジマキに聞け」は
http://www.asahi.com/business/topics/fujimaki/
でご覧になれます。
2.5月28日(金)23:00~24:00にラジオ局FM NACK5「おとこラジオ」で10分ほど「経済」についてしゃべります。『おとこラジオ』は、金曜23時~24時の時間帯で、首都圏聴取率一位を獲得している番組だそうです。
3.5月31日(月)15時半~ テレビ東京「ニュースfine」に10分ほど生出演です。
http://www.tv-tokyo.co.jp/newsfine/
キャスターは、ご存じ、以前朝の番組「モーニング・サテライト」でNYのキャスターをしていらした佐々木明子キャスターです。昨日、打ち合わせをしてきましたが、やはり経済番組を担当されただけあって突っ込みが鋭く、また回答も気持ち良いほどに理解してくれるので、面白い番組になるかと思います。
4. 6月4日(金) 22時00分~22時55分 BS11「Inside Out」
に出演いたします。この番組に出るのは2回目ですが、ほぼ出ずっぱりです。
5. 6月5日(土)朝6:15~NHKラジオ「土用一番「著者に聞きたい本のツボ」に8分ほど出ます。拙著「日本破綻」についての質問に受け答えします。
6、北海道の小児科医 荒木先生がメールでご紹介してくださったアップル社CEOスティーブ・ジョブスのスタンフォード大学での卒業式辞は素晴らしい。スピーチはかくあるべしと言うスピーチだ。15分くらいですから暇な時に見てください。
http://video.google.com/videoplay?docid=9132783120748987670#
息子たちにも見るように勧めたのですが、次男・弘はすでに知っていました。
Web 上ではかなり有名になっているようです。
7. 6月6日(日)立命館大学のホームカミングデーで講演をやらせていただきます。
それを聞いたオオニシ先輩「わ、かわいそう、歴史のある学校なのに」
そんなことはありません。フジマキ、一所懸命がんばります。立命館大学のOB.OGの方々、是非ご来校ください。
8.昨日発売の、隔週発売の雑誌Sapio(小学館)(p92~92)に2ページに渡り、「世に蔓延る円高礼賛論者を撃破する/『1㌦170円』の円安政策なら経済復活どころか財政赤字も解消する」というタイトルで載せていただいています。
9.フジマキタケシの1週間
5月18日(火)
6時半より虎の会@赤坂。昭和25年生まれの人達19名で、3カ月に一度ほど集まっている。
塩崎泰久元官房長官、根津公一東武百貨店社長&根津美術館館長、古賀信行野村証券会長、稲葉延雄元日銀理事・現リコー特別顧問、宮沢洋一・前内閣府副大臣、竹中康一・竹中土木社長、前田寿一・洗足学園理事長等の面々。
我々は、今年還暦なのであるが、いまだ皆さん現役なのがうれしい。
この写真が会員バッチ。と言っても、根津美術館でも売っている。(我々のサイズのものはすでに、ほぼ売り切れ、とのこと)根津美術館所蔵の刀の小柄のデザインから取ったそうだ。
5月19日(水)
家内・綾子と熊本県黒川温泉に。日田の町を少し見、そばを食べた後、黒川へ。
黒川荘「離れ温りの宿」泊。
http://www.kurokawaso.com/hanare/hanare.html
鹿児島の妙見温泉「雅叙園」に雰囲気が似ている。
(部屋の露天風呂)
マーサージを頼んだ後、温泉三昧。囲炉裏端で夕食。夜、バーでカクテル。
5月20日(木)
チェックアウトの11時まで温泉を堪能。
晴れていれば雄大な阿蘇観光に行こうと思っていたが、雨だったため温泉巡りに変更。小国の田舎道を走り、いたるところから湯けむりが立つ湧蓋温泉郷(岳温泉、はげの湯温泉)へ。
「蒸気に注意。点灯せよ」の交通標識がいたるところにあったが、この標識、大げさではなかろう。
その後、***温泉の公衆浴場へ。ここは小さな公衆浴場だったが、余りに素晴らしかったので秘密。また是非行きたいが、口コミで広がり、人気が出ては困るのだ。中に入ると60歳半ばの方が1人だけ湯に入っていたが、声をかけてくださった。自己紹介してくださったが、講談社を6年前に退職、地元の湯布院に戻り6年間で九州北部の温泉600か所を回ったとのこと。その中のベスト5の一つがこの公衆浴場だとのこと。素晴らしかった。当然、あと4つも教えてもらった。間違いなく次回の九州行では、そこを回る予定である。
なお、帰京後。拙著「日本破綻」(講談社)の編集者木村さんに「講談社のOBの良藤英二さんという方にお会いしましたよ」とメールしたら「エー、その方、私の名古屋時代の上司です」とのこと。世の中、狭い。
5月21日(金)
私が社外取締役をしているPlan Do Seeの取締役会 @恵比寿 ウエスチンホテル
5月22日(土)
今日から1泊で三井信託千葉支店OB,OG の一泊、大山登山。私と武藤君の還暦祝い登山だそうだ。と言いながら、本来3時間から4時間かかる登山の内最初の30分で挫折。往復1時間で打ち止め。流石、修験僧が修行する山だけあってきつかった。オオニシ先輩いわく「法螺(ホラ)を吹くのは修験僧だけだぞ。フジマキはここまで来てホラを吹くなよ」
なに言っているんですか、私はウソと坊主の髪だけはゆったことが無い。
5月23日(日)
大山登山から帰京。夕方から高校のミニクラス会。早稲田の理工学部の大学院を出てからNYに渡り、ずっとNYでジャズを造り続けている杉山夫婦が一時帰国したので開催。小林、冨田、鈴木純夫、鈴木ネコ他が参加。
我々は大学時代、2週間に一度は彼の実家の幼稚園で徹夜マージャンをしたものだ。幼稚園児の小さなトイレで苦労したことを思い出す。徹夜マージャンをやっている間、ジャズがずっと流れていたが、彼がそれを生業にしていくとは思わなかった。
5月26日(水)
朝10時半、テレビ東京に行き、佐々木明子キャスターと5月31日(月)15時半~ テレビ東京「ニュースfine」の打ち合わせ。
2時からNHKラジオで収録。(6月5日(土)朝6:15~NHKラジオ「土曜いちばん「著者に聞きたい本のツボ」」
スタジオに着いた途端、キャスターの方に「ウィキペディアで調べたけど、君、付属なんだって?」と聞かれて驚いた。中学・高校で5年先輩の野口さんだった。ラジオや講演会では今や、全くあがらなくなったのだが(テレビではまだかなりあがる)、流石、先輩の前ではあがってしまった。1年先輩だと、頭が全く上がらなくなるのはいつまでたっても同じ。
5月27日(木)
私が評議員を務めさせていただいている東洋学園大学で評議員会。終了後、俗称「日本酒を愛する会」@赤坂
今回は富山の桝田酒造店の桝田社長の差し入れのお酒を飲みながら、歓談。
