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本文&フジマキな日々(食い道楽)

2010年8月16日 (月)

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                               (大井町・萬来園)                       

 

 

(本文)

1.円高が進んでいる。日本にとっては非常に由々しき事態である。この10年以上書き続けているが、政治家や国民の間で為替の重要性が理解されていないのが日本の不幸の始まりである。

日本企業の収益が上がった、下がった、と騒ぐが日本企業の純利益は米国企業と1桁、場合によっては2ケタ違う。技術力はあいかわらず世界トップレベルなのに、利益がこんなに少ないのは構造的問題があるからだ。経営学や経営思想の問題等ノウハウの次元の話ではない。構造的問題である。それは為替である。実力に比べて高すぎる円が諸悪の根源である。

バブルのピーク、あんなに日本の経済が狂乱していた時に147円。あれから日本がこんない弱くなったのに86円では日本は外国に、すべての面で太刀打ちできない。モノやサービスはもちろん、賃金だって外国人の方が安くなる。だから日本人は仕事を失う。円高とは日本の労働力、物、サービスの値上げを意味する。景気が悪くなったのにどんどん値上げしてゆけば倒産するのは当たりまえだ。(これまた10年近くいい続けて無視されているが「円安にする方法はいくらでもある」のに)それを試みようとしない政治家を持ったのは日本人の不幸だ。

今、景気対策が叫ばれているが、施策は一つ。円安政策。これをやらなくしては何をやっても効果は、ほとんどない。日本のこの20年の歴史が説明している。金融政策、財政政策、最大限発揮しても景気対策の効果がほぼゼロだったのは円高だから。天井が低ければ何をやっても跳ね返される。

 

2.ただ市場で勝負をする人間としては、この円高は絶好のチャンスだと思っている。今こそ中・長期的な円売りポジションを仕込むべきベスト・タイミングだと、私は思っているし、実際、構築している。

 

3.810日(火)三菱UFJリサーチ&コンサルティング調査部長の五十嵐敬喜氏が日経新聞夕刊5面「十字路」の文を、こう締めくくっている。「来るといわれながら一考に来ないオオカミ(国債価格の暴落)がついに来るタイミングではないか。」

国債暴落を述べるエコノミストも増えてきたようである。

ところで以下の文は私の処女作「外資の常識」(20013月発売)p389 に書いたものである。

 

「私の景気対策持論は「インフレを作ることである」と書いた。しかし、この節で書いたように、もはや日本の財政事情を考えると「インフレを作らざるをえない」ところまで現状は来ているように思われる。

 バブル崩壊以降、構造不況を確信していた私は、現在日本経済に対し、だいぶ楽観的に変わってきている。唯一最大のリスクが「(円安等により)インフレ・マインドが起きて、日本経済が回復する以前に財政が破綻し、ニッチもサッチもいかなくなる」ということなのである。」

その唯一最大のリスクが,円高が解消されずに構造改革がとん挫した今、訪れようとしているのだ。

 

4.荻原氏が雑誌で「危機が来るから銀行預金を」と言っているが、どう思う?とテニス仲間が聞いてきた。

私は韓国の例をよく引き合いに出してきた。それをまねてか、韓国の例を引き合いに出す人が最近増えてきたが、「原因が違えば結果が違うこと」を踏まえるべきだと思う。

私は韓国が1997年に地獄を見た後、ここまで発展してきたのは通貨危機の結果、大幅のウォン安のせいだ。日本もトリプル安が来た後、大幅円安によって10年後には大回復している可能性がある、と言いたいが故に韓国の例をズーと出してきた。しかし「韓国の危機の際は銀行預金をした人が正解だったから、日本人も同じ行動がいい」と言う萩原さんの説には首をかしげざるを得ない。

1997年の韓国の危機は「固定相場制(管理変動相場制)の弊害から起きたもの)であり、「財政危機から起きるであろう」日本の危機とは原因が根本的に違うのだ。当時、韓国の財政の累積赤字はGDP 10%ちょっとしかなかった。だから国は銀行システムを守るだけの余力があった。預金も保護され、ハイパーインフレのシナリオは無かったのだ。しかし、今の日本はGDP200%近くの累積赤字がある。国自身が破綻しそうなのだ。国債市場で暴落が起これば、まず取り付け騒ぎが起きる。郵貯銀行など8割が国債投資をしているのだ。国債価格が急落すれば、(萩原さんは取り付け騒ぎの列には並ばなくとも)私はその列に並ぶ。預金者は自分の金が返ってこなくなることを怖がるからだ。国と言えども、金がなければ銀行預金を保証することも金融システムを守ることもできない。危機が来れば、日銀が紙幣を刷りまくって取り付け騒ぎを収めるしかないと思うのだ。 その結果はハイパーインフレだ。

 

5.先日発表された米国の失業率は9.5%だという。日本の5.3%よりよほど高い。だから米国経済の方が不安定と思ってはいけない。日本は社内失業が多いのだ。失業者を社内で抱え込んでしまうのだ。日本企業が欧米企業に比べて儲からないのは円高のせいだ、と言うのが私の主たる主張で会えるが、この社内失業の問題もある。

ちなみに、この話をある外国人に話したら、「それでは、日本では少子化はいい現象だね。実質失業者が減るから」と言われた。マー、そういう見方もある。

 

(フジマキな日々)

1.先週の朝日新聞土曜日版beはお盆のためお休みです。過去の「やっぱりフジマキに聞け」は

 http://www.asahi.com/business/topics/fujimaki/

でご覧になれます。

 

2.いよいよ820()朝日新聞出版より「日本破綻 『その日』に備える資産運用術」発売です。よろしくお願いいたします。発売前なのに昨晩のアマゾンで219位まで上昇しております。ありがとうございます。(↓)赤い本ですF1001361本.jpg

 

3.フジマキ健史の1週間

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氏家・日本テレビ会長が巨人vs阪神戦のチケットをくださったのでH氏と見学。さすが首位攻防戦で盛り上がった。バックネット裏だったので昔遊んだ野球盤の野球ゲームをしているみたいで面白かったF1001452野球.jpg 

2つ後ろの席で「ザマー見ろ。金本、辞めちまえ!今年も巨人優勝だ。万歳!万歳!」と大声で騒いでいるおじさんがいた。H氏が「いや~、人間ああなってみたいな~。すべてをかなぐり捨てて。フジマキさん、ああは、なれないでしょう。フジマキさんもあそこまでやれば人からふり向かれる人間になりますよ。」と言うから、「もしあの人がHさんだったら、私恥ずかしくて横から逃げますからね」などと他の話題で盛り上がっているうちに巨人の大勝だった。野球はとても面白いけど、少年時代のように、すべてを忘れてドキドキはしなくなったな~」と言ったらH 氏いわく「そりゃ、経年劣化ですわ」

 

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米国のヘッジファンドとのミィーテイング@大手町

「米国のヘッジファンドが藤巻さんに会いたいと言っているので会ってくれますか?」という依頼が外資系証券会社から会ったので、okを出した。そうしたら「通訳付けましょうか?」ときたもんだ。イヤー、専門分野のミーテイングで「通訳付けますか?」と聞かれたのは、この30年間で初めてだ。いくら英語が下手だと言っても、モルガン銀行時代は出張して1週間、朝から真夜中までの会議(もちろん英語)に出席していたこともある。ロンドンやパリで外国人機関投資家幹部200人~300人相手に1時間の講演(もちろん英語・フジマキイングリッシュ)をしたこともある。部下のボーナスや給料算定でNYとケンケンガクガク(もちろん英語・フジマキイングリッシュ)とやりあった事もある。

(しか~し、私がNHKの「英語でしゃべらナイト」の出演が決まった時、妻アヤコが「私、結婚以来あなたって臆病者だとずーと思っていたけど、その英語力で「英語でしゃべらナイト」に出る決心をするなんて本当は、とっても勇気のある人だってことを、初めて認識したわ」と、のたまわった)

何はともあれ「通訳付けましょうか?」はショックだった。それもなんと昔、勤めていたJPモルガンからの依頼だったのだ。思わず、昔の部下かどうかチェックしてしまった。昔の部下で私の英語を聞いたことのある人からのの質問だったら、もっとショックだからだ。「あの人の英語は聞くに堪えない」とズーと思っていたことになるからだ。幸い、私の昔の部下ではなかった。

で、「通訳付けますか?」の質問には「最近、英語をしゃべるのは年12回ですから専門英語を忘れてしまいました。本職の通訳の方は必要ありませんが、若い現役のマーケット部門の方が横にいて、英語に詰まったら、ちょっとアシストしていただけると幸いです」と返事したら「やはり本職の通訳の方を付けることといたします」との返事が来た。アチャー!

で、当日。相手のしゃべる英語は100%分かった。私も最初の40分間は、かなりしゃべった。後ろのホワイトボードを使いながらだったので、言いたいことはすべて伝わった、と思う。議論も大いにした。(「しかし、私って、あいかわらず英語下手だな~」と思いながら、ではあった)

が、40分たつと、もうくたびれた。しゃべるのが嫌になった。そこで通訳の方に英訳してくれるよう頼んだ。同時通訳だったが、この方、上手かった~。最初から頼めば良かった。聞き手も、その方が楽だったろう。

ただ、なまじっか英語がわかると、同時通訳を付けるのも結構くたびれることがわかった。昔、天津の大学で1週間授業をした時は、日本語から中国語への通訳(同時通訳ではない)は何言っているかわからなかったから、その間、ボーとしていればよかった。しかし、なまじっか英語がわかると、通訳の方の英語が耳に自然に入ってくる。次にしゃべることと今さっきしゃべったことが、同時に頭の中を交錯し、頭が痛くなるのだ。同時通訳と言う仕事がいかに大変かも十分、分かった。何はともあれ同時通訳の方、ありがとうございました。ものすごく良かったです。

ところで、今回、始めてJPモルガンの新しいオフィスを訪問したが、とんでもなく素晴らしかった。私が勤めたていた頃の赤坂のオフィスも、当時は、最高に贅沢なオフィスだと思ったが、今のオフィスはそのオフィスと比べても段違いにすばらしい。あんなところで働ける今の現役世代がうらやましい。

 

夜は石村ママ(後列左端)、石村家・長女ヨリちゃん(後列右端)、次女ナオちゃん(前列左端)と家内・綾子と5人で渋谷の割烹「仲あらい」

http://nakaarai.b8p.net/

で食事。F1001455仲.jpg

石村家とはこの20年近く、下田の石村家別荘に毎夏連れて行って頂いている仲だ。今年もお邪魔する。石村ママは元スッチー、ヨリちゃんはモデル、ナオちゃんは医院事務職。

 

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午前中テニス。

夕方はお付き合いいただいている東京女子医大の川島教授ご夫妻のご招待で、新宿京王プラザ・ホテルでの日本美容皮膚科学会総会(川島教授が会長)へ         (↓ 会長の川島教授のスピーチ)F1001456川島先生.jpgF1001458美容皮膚学会.jpg      (↑ 最前列の来賓席に座ってしまった我が夫婦と佐藤さん夫  

       婦・古山先生夫人・川島夫人)

本日は600名参加だそうだ。

http://www.congre.co.jp/jad2010/

 

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