(公開講義)
(本文)
付録の「フジマキな日々」は下の方にあります。
1. 来年度税制大綱が発表になった。予算が組めないという最悪の事態は避
けられたようだが、予算編成は、年ごとに苦しくなっていく。
私の感想は、まさに12月17日(金)日経新聞1面で菅野幹雄編集委員が書いていらっしゃる通りである。
「民主党政権の仕事は、一連の増税リストから選挙に影響が少なそうな財源対策を選ぶことだった。高所得層に照準を絞った増税策を次々と採用(略)」
* * * * * *
(世界的には決して金持ちではない)日本の高所得層はすでに世界最高の税金を払っていると私は理解しているが、民主党は、その層からさらにしぼりとろうとしている。あまりの悪平等ぶりに「民主党」は「社会党」と改名すべきだと思っていたが最近は「共産党」と改名した方がよいとさえ思っている。
「社会主義」が「資本主義」に敗れるのは歴史が証明している。
私自身、前回の衆議院選挙では民主党に入れたが、経済政策を見ている限り間違いだった、と反省している。唯一良かったことは、これで、たとえ民主党が下野しても「消費税上げ反対」を公言出来なくなることだろう。
2.ジニ計数(?)とか、なんとかいう、よくわからない数字をもって「日本が世界最大の格差社会」だという人がいるが、とんでもないと思う。
格差のある国の軍隊は強い。奨学金や高給を支給することによって経済弱者の中で優秀な人間がどんどん軍隊にはいるからである。
日本では優秀な若者が競って自衛隊に入りたがっているなどと言う話は聞いたことが無い。日本に、格差がなく本当の貧者がいない証拠である。
3.一昨日の日経新聞(12月18日(土))1面によると「農家個別補償」8000億円が決ったそうである。小学1年生を35人学級にするとか転業訓練中の失業者に生活費を与えることも決ったそうである。
これらの金は高額所得者から金をむしり取って払うべき金であろうか?それだけの効果があるのだろうか?その分は、せめて借金減額に充てるべきではないのか?
このままいけば、財政は遅かれ早かれ破綻する。破綻すれば年金は当然パーである。日本人の年金を代償に農家に個別補償をしたり、子供手当を配ることがそれほど必要なのであろうか?
4.なお、過激な意見であることは十分認識しているが、私は、「転業訓練中の失業者に生活費を支給するのなら、その分を国防費増額に充てるべきだと思っている。その増額分で失業者を自衛隊で採用すべきだ。この10年間緊張を反映して近隣国の国防費が急増している中、日本の国防費は全く増えていない。先日、元自衛隊幹部の方のお話しを少人数の会でお聞きしたが、彼曰く「中国とは戦争が起きるとは思っていない。中国に日本が単独で対抗するには軍事予算が10倍必要で、それは無理である。しかし、日本が米国にくっついている限り、中国は日本とコトを構えない。しかし、北朝鮮は心配である。北朝鮮も戦争は望んでいない。しかし戦争とは、とかく、誰も望んでいない時にカードの出し間違いで起こるものだ。その危険が今の北朝鮮問題にはある。また北朝鮮が崩壊した後の難民への対処は重要な問題だ。何十万という難民に住居、食糧、採暖を供給しなければならない。不十分だと暴動が起きる。住居、食糧、採暖の供給に自衛隊は必要だろうし、暴動に対するための準備も必要だが、警察・自衛隊の能力は、まことに持って不十分である、とおっしゃるのである。
そうであれば、仕事の無い人を自衛隊で採用するのは、国防と言う意味でも失業対策と言う意味でも有効ではないか?と思うのである。
5.ここまで来ると高所得層頼みや埋蔵金目当ても、もう限界だろう。再来年度の予算はどうするのだろう。というよりも再来年度どころか来年度の予算が本当に組めるか私は心配している。
税制大綱画きまり来年度予算の話がますますでてくるようになると、長期債市場はいよいよ乱気流に巻き込まれることになると思う。
6.本日の日経新聞1面トップは「個人マネー、外貨シフト」という記事である。
こういうニュースが出た時は介入のチャンスである。為替はあまりにマーケットが大きすぎ介入だけでは動かすことが出来ないが個人マネーの外貨シフトを助長する契機となれば為替は動く。
(付録・フジマキな日々)
1.先週の日経ヴェリタスp61に「伝説ディーラー藤巻健史の軌跡」の最終回が載っています。(昨日発売された号ではなく1週前の先週号です)
長男健太のコメント「『藤巻の息子』であることは(略)利点・欠点両面ありますね。ただ、父の経済に対する考え方はかなり極端なので、染められないように注意しています」
大西先輩のコメント「若いころの彼は今風に言うと『いじられキャラ』でしたね。報告書は誤字脱字が多いし、ご飯はよくこぼす。『ドジマキ』なんて呼ばれていました」
モルガン時代の中川君のコメント「当時の藤巻さんは『触れば儲かる』という感じでした。上がると言えば相場は上がるし、下がると言えば相場は下がる。まるでマジックです」「藤巻さんの部屋には、統計関係の本がびっしりと置かれていて、いつも真剣に目を通していました。その半面、仕事の合間にプールに行って、エアコンの吹き出し口で水着を乾かしている。すご腕のディーラーなのか、それともみっともないただのオジサンなのか。。。。。どちらが『本物のフジマキ』かと首をかしげたものです。
2.\14,000をお支払いいただく有料講義を先週の金曜日・土曜日と行った。200人の有料聴講生枠はすぐ一杯になった。ところで、読者の皆さま、お節介にも、(株)フジマキ・ジャパンがいくら儲かったかを計算していただく必要は全くありません。この収入をあてに、16日朝、国債先物を売り増し、17日の債券価格急騰で、この講義料を、すべてぶっ飛ばしたからだ。
それ以上に赤字を抱える結果となり、この講義は借金を返すための労働となった。だから、いっそう疲れた~!
しかし、フジマキ先生が偉いのは「講義で発言した通りの行動を取っている」ことだ。講義で、財政崩壊が近いと教えながら、反対に債券先物を買って(長期金利低下)はいないのだ。債券先物の損得は、もっと長い目で見ることが必要である。
と言いながらも、コンチクショー!!
長男健太いわく「こんな人の授業受けて、生徒さん大丈夫かね~?」ちなみにこれを読んで、「金返せ~」などと言われても相場が逆に行ってしまったので、もう、金ありませんからあしからず。
3.公開授業では「為替、日本国債取引、金利スワップ、日銀の金融政策、CAP,金融先物、債券先物オプション、日経先物オプション、スワプション」等に触れた。石油市場や国債市場で他国の年金ファンドが入ってくると言っても喜んではいけないよ。売りから入ってくる可能性があるのだから、と言う話などマーケットに存在する誤解についても触れた。
2日目の土曜日は、席取りで1時間前から並んでくださったお客さんもいらしたそうだ。大学の授業と違って、前の方の席から埋まっていくのを見て、皆さんの熱心さを実感した。授業後の個別質問には長い行列が出来、1時間かけてお答えした。感想をお聞きするアンケートを配ったが、かなり満足していただいたと認識している。「この講義14,000円でしたが、個人的には10倍払っても聞く価値がありました」という感想を読んで、「やって良かった」と思った次第である。聴講生の皆さま、ありがとうございました。私自身も、充実した2日間でした。
3.フジマキ健史の1週間
12月8日(水)
テニス仲間の忘年会@カラオケ カラオケ不得意人間の私としては毎年年1回のカラオケであるが、よく歌い、よく飲んだ
12月9日(木)
帝国ホテル大阪にてオール日本スーパーマーケット協会主催の講演会。
スーパーマーケット経営者以外に納品業者の幹部を含め約350名くらい集まってくださっただろうか?盛会だった。
12月11日(土)
三井信託銀行千葉支店時代のOG ,OBと毎年恒例の1泊旅行。今年は、な、ん、と、宝塚で宝塚歌劇団鑑賞。
行きの新幹線の中で「今日は徹底的に飲むぞ~」と言ったら、大西先輩いわく「淀川の水飲むなよ~。藤巻はドジだから、注意しておかないとな~」
まずは**寺(名前忘れた)へ。「悪いところを触れば直る」とご神木の横に書いてある。多くの人が頭を触っていたのでマネをしようとしたら、大西先輩いわく「藤巻は口を触れ」
ホテル着後、宝塚温泉(「ナチョラルスパ宝塚」)に入浴へ。宝塚歌劇団は本来、温泉場への誘致施設だから本来、宝塚は温泉なのだ。鉄分たっぷりの温泉だった
ところで、宝塚に来たのは、これで2回目だ。もう10年近く前になるだろうか、三洋電機のアドバイザーをしていた頃、オーナーの井植さん所有の井植山荘にお邪魔したのだ。学会や経済界の関西重鎮を数名お呼びするということで私は接待役の1人として参加したのだが、山一つが別荘で素晴らしかった。京都から来た超一流の芸者衆が、蝋燭がともるほの暗い部屋で竹笛や三味線を弾くのを聞いていると幽玄の世界に引き込まれていった。
旦那衆がいなくなれば日本の芸者文化もすたれるだろうと思った。
その後、炉辺に場所を移して、井植さんが山から拾ってきた栗をお客様のために一つ一つ、剥いていたことが懐かしく思い出される。
この趣あった夜と違い、本日は、めちゃ飲んだ。泥酔。
12月12日(日)
10時より近くの手塚治虫記念館へ。私は、この種の記念館は好きではないのだが、本日はえらく感じ入ることがあった。手塚治虫氏の漫画はストーリーがおもしろいから人気があると思っていたのだが、絵が滅茶苦茶に上手いことに気がついたのだ。
小学生時代の絵や昆虫の写生画が展示されていたが、私など一生絵に没頭し努力しても生涯、小学生時代の手塚治虫にさえも追いつかないだろう。
「人間、努力だけではどうしようもないことがある」という現実を突き付けられた。それほど小学生・手塚治虫の絵は上手かった。「『努力すれば報われる』と言うのは、すべてその人の器の範囲の中での話だ」とある脳学者が語っていたが、まさにそれを感じてしまった。努力する前に、その人の才能がどこにあるかを見極めるのが重要だろう。親の仕事はそこにある。
その後、宝塚歌劇見学。(残念なことにカメラのメモリーが壊れて再現できません。携帯カメラで撮った写真のみです)
宙組の「誰がために鐘は鳴る」。実は、宝塚歌劇を見る前は毛嫌いしていたし、本日も女性ばかりで観劇がチと恥ずかしかった。が、このビジネスモデルはすばらしい。ひたすら現実離れを狙っている。見ている間、女性はチマチマした現実や、しょぼくれたお父さんの発言や姿を忘れられるのだ。
観劇後、大西先輩いわく「戦争中に部下の前で恋愛を露骨にするなど、突っ込みどころはいろいろあるけどね。それを言っちゃヤボになる。宝塚だから許される」Agree
12月13日(月)
朝日新聞社本社で12月28日(火)発売用 週刊朝日対談。

12月14日(火)
愛娘クーを連れての出勤。クーは秘書山田と家内の間で御満悦。
近所の料理屋で綾子と今年初めてのフグ。上手かった~。満足。
帰りに近所のコーヒーショップに入った。このコーヒーショップはカウンター席のみであるが、隣に座った人が芸能人ぽかった。後でマスターに聞いたら「乾杯」等で有名なシンガソングライターの長渕 剛さんだったとのこと。
12月15日(水)
我が家の裏庭のもみじが真っ盛りである。
福田一橋大学教授や元経済産業省勤務の中野君、元日本開発銀行勤務の吉田君等と一橋大同期の6人で忘年会@九段の相撲割烹「成山」
12月16日(木)
三井信託千葉支店時代の同僚・栗原さんが送ってくれたキウイが完熟したので食べた。栗原さんは梨農家に嫁いだのであるが、同じ農作物だからか、自宅用のキウイも大変美味だった。味が濃厚、ビタミンC満杯と言う感じで、普段食べるキウイとはえらい違いだった。
4時から6時まで、東洋学園大学で評議員会。東洋学園大学は理事長が江澤さん(元大蔵省国金局長)、学長が一ノ渡先生(元防衛医科大学学長)評議員に初代金融庁長官の森さん、中原さん(元日銀審議委員)、川島さん(元駐ニュージーランド特命全権大使)、冨澤さん(元陸上自衛隊陸上幕僚長)等がいらして、審議会後の懇親会でいろいろな方とお話しできるのがとても楽しい。
12月17日(金)
12月18日(土)
2日間に渡り特別授業@東洋学園大学
12月19日(日)
運動不足解消のためテニス
