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本文&フジマキな日々(杉本文楽&京都大文字焼き)

2011年8月19日 (金)

                                                       京都大文字焼き・滋賀水生植物園 068.jpg  ↑週刊朝日2011年8月12日号p149グラビア

 

(本文)付録「フジマキな日々」は下の方にあります。

1.813()の日経新聞3面に「韓国ウォン安路線貫く」という大きめの記事がある。「ウォン安路線を貫く」と言うのだから、人為的にウォン安にしているということだ。他国のことなると「為替を操作する」のがいとも簡単に行えるような印象だ。一方、日本の話になると「為替は米国が決めるのだから動かせない」とか「諸外国が円安誘導を納得しない」とか「為替は動かせない」となるのだろう?

通貨政策とは極めて重要な国益問題である。日本国民が貧するか否か、なのだ。万が一外国が何か言ってきても外国の言いなりになる必要はない。「円安路線を貫け」ばいい。政治家が他国の首脳と堂々と渡り合えばいい。と言っても、そんなことが出来る政治家日本にはいないだろうな。それが日本の不幸でもある。

 

818()日経新聞のトップニュースは「車の世界生産 最高水準」という記事で今年度通期で「国内乗用車メーカー8社が世界中で2300万台弱」の車を生産するという内容である。この記事をみて「日本経済は強い」と喜んではいけない。トヨタは今秋に米ミシシッピー州に新工場を立ち上げ、インドでは低価格車をフル生産する。ホンダは年末に中国広州で新工場が稼働させ、日産はインドの工場での生産能力を9月に年5万台から10万台に引き上げる。またスズキもインドなどで増産するそうだ。重要なことは海外で生産を増やしても給料をもらうのは外国人で所得税や法人税を取るのは外国政府で、下請け仕事が増えるは外国企業だと言うことである。

海外での設備投資で潤うのも外国企業だと言うことだ。

日本名を付けた会社が元気でも、海外で増産している限り、日本経済が元気になるわけでも日本人の所得が増えるわけでも日本政府の税収が増えるわけでもない。

さらにはこの記事の中に「今後の課題は円高への対応。欧州や韓国勢が自国通貨安を武器に攻勢をかけており、一段のコスト削減を迫られる」とある。

円高だから、日本最高級企業トヨタの今年の純利益予想(4000億円)が、つい最近倒産しかかったはずのフォードの昨年の純利益(5100億円)より少ないのである。儲かっていなければ法人税も払いようが無い。円安になれば工場が日本に戻り(円安だと外貨建ての外国人給料が高くなり日本人給料が相対的に安くなるから)、日本人に仕事が増えると同時に、日本企業の国際競争力を増し企業は儲かるようになる。円安誘導が急務である。それが出来る政治家が総理になるべきだ。

 

.日経新聞813()p3に「財政潜在リスク 日本突出」という大きな記事がある。まさにその通りである。

本来なら日本国債の動きはギリシャ、イタリア等国債の動きにつられなくてはいけないはずなのに、資金の逃避先の米国債の動きにつられている。おできが膨れ上がり、破裂する日は近いと考える。

 

4.8月16日日経新聞に「国内勢、欧米国債売り加速」という記事がある。

記事の中で「日本の投資家で特に外債の保有を減らしているのが銀行」という記載もある。この記事を持って「円高圧力」と騒ぎ立てる輩は実務を知らない素人か、恣意的な発言をする人だ。

保険会社は集めた「保険料」(¥)を外資で運用している。その点でこの記事を「円高要因」とみるのは、外れてはいない。しかし「日本の投資家で特に外債の保有を減らしている」のは記事にあるとおり銀行なのだ。銀行がドル資産を買う主たる原資はドルである。すなわち米銀をはじめとする他行からドルを借りてきてドル資産を買っているのだ。欧州通貨建て資産はユーロを借りてきて購入している。ということは米国債を売れば借りていたドル資金を返済するだけだ。ドルを売って円などにはしない。

彼らのモチベーションは為替の益ではなく、短期借入・長期運用のイールドカーブプレイである。誤解をしてはいけないのだ。

邦銀の外貨調達・外貨運用のコンセプト(為替リスクを取らない)は米銀とは根本的に違う。米銀は為替のポジションを大きく持つ。しかも為替のポジションは経営トップの重要な決断事項である。そこで儲けている。それがモルガン銀行が年間数兆円の儲けを出していたのに邦銀が数千億億円しか利益を上げられなかった理由の一つだ

 

付録(フジマキな日々)

1.今週の朝日新聞「案ずるよりフジマキに聞け」は「格下げされても米国債は安全だ」というタイトルで「モルガン時代とはうって変わり、最近、私が「円が下がる」と言うと円は上がり、「国債価格が下落する」と言うと国債価格は上昇する。私は、よっぽどマーケットに嫌われている?」ではじまります。「だから私は日本国債に対しても、円に対しても今、非常なる恐怖感を持っている。米国市場よりはるかに!」で締めています。よろしくお願いいたします。

2.9月に塩野七生さんの「ローマ人の物語」新潮文庫完結記念フェアをが行われる。第8巻「ユリウス・カエサル ルビコン以前(上)」の帯(ただし本の裏)に小生のコメントを載せていただくことになった。カエサル.jpg

3.フジマキタケシの1週間

813()

テニスをした後、高校時代のテニスのダブルス・パートナーで野球好きの小林正樹君(元野村総合研究所)を誘って後楽園球場で「巨人VS広島」を見学。京都大文字焼き・滋賀水生植物園(2) 001.jpg今年亡くなられた日本テレビの氏家会長から頂いた切符だ。相変わらずネット裏のいい席だった。故人のご冥福をお祈りしながら観戦させていただいた。野球を見ながらのビールは最高。

814()

テニスをした後、東京女子医大の川島教授夫婦とウインブルドンの有名ロゴをデザインした佐藤デザイナー夫婦と我が夫婦の6人で現代美術家・杉本博司氏プロデユースの「杉本文楽・曽根崎心中」を見学@横浜・神奈川芸術劇場。京都大文字焼き・滋賀水生植物園(2) 003.jpg

人間国宝の人形遣い・吉田蓑助さんや同じく人間国宝の三味線・鶴澤清治さんが出演し、杉本博司さんがプロデュースするということで非常に前評判の高い公演だ。週刊朝日826日号の巻末グラビアでも6ページに渡って取り上げてあった程だ。

杉本氏は昨年、紫綬褒章を受章。佐藤デザイナーとは実家が近所、立教中学・高校・大学が一緒で、米国留学中は一時ルームメートだったこともあるそうだ。その関係で佐藤さんに連れていっていただいた。

圧巻だった。心中の場面などまさに人形が生きているようだった。また、アヤコいわく「古典芸能の人をカーテンコールに引き出す杉本さんの力量はたいしたもの」文楽に一石を投じた作品だったと思う。

3日間公演の初日で、テレビカメラが入り、三宅一生氏、宮本亜門氏、指揮者の井上道義氏他有名人がたくさん来ていた。SPがいたので高貴な方でもいらっしゃるのかと思ったら、やはり。いらしていた。それも故あって多少、存じ上げていらっしゃる方だった。階段の途中でお会いしたので少し話をさせていただいた。SPが飛んできてつまみ出されるかと思ったが、そんなこともなく、かなりお話しが出来た。私のことを覚えていてくださった。皇室大好き人間の私としては感激至極。

海外にいると分かるが欧米人は皇室を尊敬するのはもちろん、皇室のある国を尊敬する。米国人が劣等感を持つのは、歴史がないことと皇室が無いことだろう。だからそれらを持つ国々を尊敬する。皇室とは、その国の伝統・文化・格式の象徴なのだ。

公演後、川島夫婦、佐藤夫婦と6人でインターコンティネンタルホテルで中華料理。京都大文字焼き・滋賀水生植物園(2) 005.jpg

我々は最終の新幹線で京都に行くため、多少早めに失礼して京都へ向かった。深夜12時近くに京都着。

815()

アヤコが7月、8月のみ使用される本館茶室をがんばって取ってくれたので、朝8時より南禅寺前の瓢亭で朝がゆ。京都大文字焼き・滋賀水生植物園(2) 013.jpg京都大文字焼き・滋賀水生植物園(2) 018.jpg京都大文字焼き・滋賀水生植物園(2) 016.jpg朝かゆもいいが庭がまた良かった。「西洋人が喜ぶ庭らしい庭もいいけど、こうして多少、自然のままを残している庭もいいわね~」と綾子。苔が素晴らしかった。京都大文字焼き・滋賀水生植物園(2) 024.jpg

その後、在来線で大阪へ。月1度の「ちちんぷいぷい」出演のため(大阪毎日放送)だ。

12時半より控室を使わせてもらって、ノースウエスタン大学ケロッグスクール関係のインタビュー(ケロッグ・ブランド構築の為の取材)。ケロッグ同窓会PRメンバーでインタビュワー・堀内さんの会社が大阪だったのでこちらを使わせていただいたわけだ。ちなみにノースウエスタン大学のビジネススクールはケロッグ社から多額の寄付金をもらったので冠にケロッグの名を付けている。水戸天狗納豆大学と同じような感じだ。京都大文字焼き・滋賀水生植物園(2) 028.jpg

3時からの「ちちんぷいぷい」では毎回、漫才の方の頭の回転の速さに驚かされる。また共演した人に気を使ってくださる芸人さんが多いのにも感心。本日、共演した「なるみ」さんや「小藪」さんなど、いつもその気配りに感心するし感謝している。いいキャラをしている。本日は夏休みということもあって1階ホールで子供たちとの体操から始まった。我々出演者も参加で、なかば雑踏である。なにせ、人気の漫才師さん達が何人も参加しているから子供たちが彼らに握手を求めて押し寄せてくるのだ。誰も近寄ってこず、バツが悪かった私(マー、子供たちが私を知っているわけがない)をカバーして、なるみさんが「ほらほら。先生のズボンのポケットに手をつっこんじゃいけませんよ」と私の存在を目立たせてくれた。(といっても、私、そんなにお金持っていないですけど()京都大文字焼き・滋賀水生植物園(2) 030.jpg

大阪から京都に帰る途中、大阪の駅中本屋店頭で私の「マネー避難」の宣伝ポスターを発見。(その上には「ローマ人の物語」文庫本の宣伝)京都大文字焼き・滋賀水生植物園(2) 031.jpg「少し前までは、このようなポスターの前で写真を取ることなど恥ずかしくて出来なかったくせに最近は随分ズーズーしくなったわね」とはアヤコの弁。

京都に戻り「和久傳」で夕食。「和久傳」は、だいぶ業容を拡大しているようだが、手を抜かずしっかりした味つけだった。(とアヤコが言っていた。私も同意)

816()

レンタカーを借りて9時に「フェルメールからのラブレター展」(@京都市立美術館)に飛び込む。京都大文字焼き・滋賀水生植物園(2) 035.jpg綾子が調べておいた重要な3点の絵の前に直行。混む前に堪能出来た。日本人画家の西洋画なら私も多少含蓄があるのだが、西洋人のものは、からきし分からず、アヤコの解説で鑑賞。たしかに、やわらかい太陽の差し込み、フェルメール・ブルーは素晴らしかった。

その後、綾子の希望で、滋賀県の草津市立水生植物公園みずの森へ。私自身は植物にあまり興味が無く、綾子のお付き合いのつもりで出かけたのだが、期待に反し(?)すばらしかった。アヤコいわく「ここに来ただけで、今日はもう満足」。植物園は、きわめてセンス良く整備されていた(アヤコいわく「樹木の刈り上げ方とうが西洋的」)京都大文字焼き・滋賀水生植物園 001.jpg京都大文字焼き・滋賀水生植物園 044.jpg京都大文字焼き・滋賀水生植物園(2) 063.jpg京都大文字焼き・滋賀水生植物園 025.jpg京都大文字焼き・滋賀水生植物園 029.jpg又,公園外のハスの群生地が圧巻。よくぞここまで群生させたと思うほどの群生地。「こんなところが日本にもあったんだ~」

その後、長浜高月町に行き、テニス仲間佐々木夫人ご推奨の国宝「11面観音」(渡岸寺)鑑賞。京都大文字焼き・滋賀水生植物園(2) 071.jpg見物客も他に1組しかおらず、その組も先に帰ったので慈愛に満ちたお姿の国宝を目の前でじっくり鑑賞できた。

説明のボランティのオジサンが朴訥に、しかも懇切丁寧に説明してくださったので見どころが充分にわかった。

お彼岸で帰りの高速は多少混んだが18時半に京都帰着。それにしても琵琶湖の半周を往復したが、琵琶湖のでかさを実感した。

夕食を取った後、金閣寺の駐車場で大文字焼を生まれて初めて見学。京都大文字焼き・滋賀水生植物園 058.jpg京都大文字焼き・滋賀水生植物園 063.jpg5山送り火の中で私どもが見たのは「左大文字」。「大」の字は銀閣寺近くの「大文字」に比べて3分の2くらいの大きさなのだが、近くで見られたお陰で、たき火の一つ一つがよく見え素晴らしかった。充実した1日だった。

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92分京都発の新幹線で帰京

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14時よりネットマネーの取材。15時半より光文社の古谷出版局長、西谷さんの表敬訪問を受ける。

19時より文楽で偶然お会いした高貴なお方と家内を含め5人で銀座で会う。強烈に辞退されたSPの方を無理矢理お誘いして計6人で食事(SPの方、無理やり誘ってごめんなさい。高貴な方の許可を得て参加してくださったが、控え目な中に「優しくて力持ち」という感じが溢れていた好青年SPだった)

会食前は、あがってしまい話題も途切れてしまうかと心配したが(その場合は我が家の外交担当、綾子に任せようと思っていた)話も弾み、とても楽しかった。あっという間に時間が立ってしまった。

ちなみに、昔 ある県で県警本部長と食事をした時に「申し訳ありませんでしたがお店と藤巻さんは一応調査させていただきました」と食事中、本部長から言われた。そりゃ、そうだろう。もし私が、反社会的勢力等だったら、会食をした県警本部長は大変なことになるからだ。

「県警本部長が会食しても差しさわりのない人物だ」との警察の審査を私は通過したわけだ。その会合では、ひょんなことから県警本部長が私の「高校の後輩」だと判明した途端、今一ぎこちなかった雰囲気が、とたんに「先輩・後輩」の和やかなものに変わったのを覚えている。

今回も、すんなりお会い出来たのは、その時の調査資料が生かされたのかしらん?

 

  

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