本文(臨時版)

2017年03月20日

本文(臨時版)

1.(ドル・円の動き)

15日の連邦公開市場委員会(FOMC)の利上げは市場の予想通りだったが今後の利上げペース加速を示唆しなかったことでマーケットは大きく動いた。

10年モノ米長期金利は前日比11ベーシスポイントと大きく低下し2.49%となった。最近のドル/円は日米長期金利差が主因で動いているのでFOMC会議後113円前半と会議前から1円ほどの円高ドル安が進んだ。

しかし、FOMCは利上げを加速しないとはいえ、今後、今年あと2回、来年3回、再来年3回の利上げをFOMC自身が予想している。私はもっと早く過激な利上げを予想するが、FOMC自身が、再来年(2019年)末は2.75%~3%だと予想しているということだ。こうなれば10年モノ米長期金利が現状の2.49%にとどまることはありえない。5%にはいくだろう。

日銀は利上げの手段を持たない。利上げをすると日銀倒産の危機だ。したがって先週末のドル/円の下げは一時的だと強く思う。

 

2.モルガンスタンレー会長の為替予想

本日(3月20日)の日経新聞朝刊P3「月曜経済観測」にモルガン・スタンレーHD会長(注:私が勤めていたのはJPモルガンで別会社)のジョナサン・キンドレット氏のインタビュー記事が載っている。

そのインタビューの中でキンドレット氏は「当社の予想では米国の実質成長率は2017年と18年がともに2.0%だが、もう少し加速するかもしれないと考える。FRBの今年の利上げは15日を含めて年内に3回、来年は4回だろう。これを受け円ドル相場は今年末が1㌦=120円、来年央が1㌦=125円とみている」と述べている。

昨年、米国長期金利は今後上昇すると見ていた最右翼がゴールドマンサックス、その対極にいたのがモルガン・スタンレーだと私は認識している。モルガン・スタンレーは米国景気が弱いとみていた。そのモルガン・スタンレーさえも宗旨替えしたのは大きな注目点だ。

 

3(財政金融委員会での質問)

明日(3月21日(火)頃、財政金融委員会で質問に立ちます(16:10―17:00)。本来は、「所得税法」の審議ですが、おそらく他党は、あい変わらず財務省理財局長を呼んで森友問題の追及でしょう。私は本来の税法関係の質問をします。ただその前にインフレ税(実は単なるインフレのこと)が気になるのでそちらの質問を行います。税金とインフレとは「国民から国への冨の移転」ということで同じだからです。「税金で徴収する」か「インフレで徴収するか」の差しかないからです。

その後、所得税、相続税等に関して質問もするつもりです。黒田日銀総裁は海外出張中の為、岩田副総裁に回答をお願いしています。

他党が森友問題のみに質問を集中している間に、大切な予算はほとんどなんの審議もなしに通過していってしまいます、それはそれで問題だと思っています。

 

以下私の質問通告内容。後日、参議院作成のyou tubeでご覧ください。次回プロパガンダでお知らせします。

①(岩田副総裁)

FOMCのメンバー17人の予想平均値では米国の政策金利は2019年末に2.75%-3% 日本も景気上昇で米国と同程度(2%)ほどの政策金利上げを予想しうるか?

②(岩田副総裁)

日銀はどういう方法で利上げをしていくのか?

③(岩田副総裁)

今後米国が利上げを継続していくと円安ドル高が進行すると思うが、どう思うか

④(岩田日銀副総裁)

自国通貨安はインフレを導くと思うか?

⑤(岩田副総裁)

CPIが安定的に2%がいまだに達成されないのは円安進行が止まったせいだとは思わないのか?

⑥(岩田副総裁)

バブルの時にCPI上昇率が極めて低かったのはなぜか?

⑦(岩田副総裁)

なぜCPIの2%を達成したいのか?

⑧(日銀担当者)

現在、日銀保有の国債の平均利回りはどの程度か?

⑨(岩田副総裁)

CPIが2%達成をした時、日銀は異次元の量的緩和を中止するか?

⑩(岩田副総裁)

2015年の政府借金の対GDP比は、ギリシャの176.9%に対し、日本は248.0%だ。ギリシャは財政破綻が騒がれて日本は騒がれないのはどうしてだと思うか?

⑪(岩田副総裁)

CPIが2%達成をした後も、日銀が異次元の量的緩和を継続してもインフレを制御できるのか?出来るのならHow?経済を減速させる方法は?

⑫(財務大臣)

以前、財務大臣はインフレは戦争が起こらなければ起こらないとおっしゃったが、今でもそう思っているか?

⑬(日銀副総裁)

ハイパーインフレは戦争時にしか起こりえないか?

⑭(財務大臣)

インフレは税金と同じだが、租税法律主義に基づかない徴税である。それが望ましいと思うか?

⑮(財務大臣)

インフレと消費税どちらが逆進性が高いと考えるか?

⑯(日銀副総裁)

米コロンビア大のスティグリッツ教授が先日、経済財政諮問会議で報告した、その資料の中に「政府・日銀が保有する国債を無効化することで、政府の債務は「瞬時に減少」し、「不安はいくらか和らぐ」と主張。また、債務を永久債や長期債に組み換えることで、「政府が直面する金利上昇リスクを移転」できるとしている」そうだ。これについてどう思うか?

⑰(日銀副総裁)

シムズ理論についてどう思うか?