(本文)臨時版

2017年04月17日

1.円高進行の理由

先週はトランプ大統領の「米国にはドル安が良い」発言や「朝鮮半島情勢の緊迫化」との理由(?)でドル安・円高が進んだ、と言われている。

しかし、いくらトランプ大統領といえども「太陽を西から上げる」ことは出来ない。今後の日米金利差の拡大を考えると、トランプ大統領が今後とも思い通りにドル安誘導をするのは不可能だろう。発言により、一時的なドル安誘導は出来てもドル安をトレンドとして定着させるのは不可能だ。

又、「朝鮮半島情勢の緊迫化で円高になる。円は避難通貨だ」などは、何をか言わんや、だ。もし北朝鮮が本当に反撃に出て日本に被害が出そうなら、日本に逃げこんでくる外国人は(韓国人を除けば)皆無だろう。それと同じ。日本に資金など逃げ込んでこない。逆に逃げる。人の流れと同じ方向だが、資金の方は何も制約が無い分、いとも簡単に逃避する。

この2週間の円高の原因は米国10年債金利の低下に尽きる。リスク回避で株から資金シフトしたのだろう。10年金利が2.24%まで低下した。これが円高の主要因だ。ただ、これ以上の10年ものドル金利の低下は、さすがに、たかが知れているだろう。だからドルを持っている人は、円高進行もたかが知れていると安心していればよいと思う。

 

2.日本株の動き

日本株を動かす最大要因は為替だ。円安になればインフレが進行するし、景気が良くなる。だから日本株も上昇する。円高はその逆だ。外国人はそう考えるのが一般的だ。

 414日の日経新聞のp18 マーケット欄、外国人投資家の日本株見通しを読めば如実にわかる。

「円安期待薄、強気なれず、米プリンシパル・グローバル・インベスターズ最高経営責任者ジム・マコーガン氏。 

 ――日本株の上昇に必要な材料は何ですか。

 「円安以外に考えられないが、それも期待薄だろう。(以下略)」

(藤巻注:藤巻は円安がかなり進行すると思っている。ただ円安進行があまりに急速すぎて日本売りにつながる可能性もあると思うので、日本株に対する私のスタンスはサイドライン(=参加しないで様子見)だ。)