本文&フジマキな日々(北海道、東京教育大学附属中学・高校の軽井沢附属会))

2017年08月08日

              (↓8月19日発売)こちらで(本文) 付録「フジマキな日々」は下の方にあります。

1.グリーンスパン氏が債券バブルの破裂に警告
元FRB議長のグリーンスパン氏がブルムバーグとのインタビューで債券バブルの崩壊に警告を鳴らしたそうだ。(ブルムバーグ8月1日)
「アラン・グリーンスパン元米連邦準備制度理事会(FRB)議長は、株式市場の行き過ぎを探し回る株式弱気派に対し、債券相場について心配した方がよいと警告した。実際にバブルが発生しているのは債券市場であり、それが破裂した場合には誰にとっても悪い事態をもたらすという。」「こうした金利が上昇する場合、かなり急速に上昇する公算が大きい。われわれが経験しているのは株価ではなく債券相場のバブルであり、それは市場に織り込まれていない」と語った。
プロパガンダで何度も書いているように、為替のドル/円相場は現在、長期金利で決まっている。米国債債券バブルが崩壊し、米国長期金利が急上昇すれば、ドル/円はとんでもないほどの急騰だろう。ほかならぬグリーンスパン氏の警告だ。私は聞いたほうがいいと思う。

2.長期債から短期際に乗り換えるべし
日本の銀行、特に地方銀行は米国長期国債を多量に買っていると思われる。
日本国内では収益が上がる商品が激減しているからだ。米国での長短金利差に活路を見出そうとしているのではないか?
参議院の財政金融委員会で金融庁に尋ねたところ、日本の銀行の海外債券投資のうち7割がドル調達ドル運用だった。米国長期債を買う際、そのファンディングはドルの短期市場からの借りだということだ。
円をドルに換えて、そのドルで米国債を買っているのではないということだ。金融庁が数カ月前に地銀の外国債投資のリスク管理に関して注意を促したと記憶している。長期金利が急騰すると大きなキャピタルロスが生じるからだろう。
円をドルに換え短期のドル国債を購入するのが賢明だと私は思う。そうしないとグリーンスパン氏の警告が当たった場合、大変なことになる。

3.完全な時価評価&債券ショートが金利上昇期のベスト対処策
自慢話になり恐縮だが、モルガン銀行で簿価評価方式が採用されていた頃、会長に「金利上昇期に儲けた史上初の債券トレーダー」と褒められたことがある。要は簿価会計では、金利上昇期に儲けることは至難の業なのだ。日本の金融機関のように大量の長期国債を保有していると、後に大きな逆鞘が長期間続き、ボディーブローのように体力を奪っていく。存続が苦しくなり吸収合併されてしまうと言うことだ。
完璧な時価会計に変えていれば、期間損益を得るのは簡単だ。債券をショートすればよい。評価益が出て、それを期間損益に計上できる。
日本の金融機関も完全な時価評価を導入しておかないとこれからの時代、極めて苦しくなる。今は歴史的な超低金利時代だという認識が重要。

4.ブルムバーグ記事「債券バブルがはじけた後の株式投資、ウォール街はこう考える」
アラン・グリーンスパン元FRB議長の債券バブル崩壊警告を受けてブルムバーグが市場関係者のコメントを乗せていた(8月3日 07:18 JST)
JPモルガン・チェースのニコラオス・パニギリツオグル氏
「ここ数週間、弊社顧客の会話で圧倒的に多かったのは、欧州中央銀行(ECB)と連邦準備制度による量的緩和(QE)縮小が秋に向けて市場が直面する主要リスクだという認識だ」と7月28日のリポートで指摘」
米国では長期金利急騰に対する警戒感が急速に高まっているということだ。為替に引きなおして言えばドル・円の急騰の可能性である。
プロパガンダで何度も書いてきたように、バランスシートの縮小の問題は極めて重要な問題だ。長期金利に直接関係するからだ。日本では、その認識があまりにもなさすぎるように思う。

5.先週の週刊朝日「虎穴に入らずんばフジマキに聞け」
先週の週刊朝日「虎穴に入らずんばフジマキに聞け」は「労賃上昇→CPI2%達成、その先は?」といいタイトルで以下の内容です。
「邦銀勤務時代の上司が以前、社内報を送ってくれた。
『私の職業人生に影響を与えた人』という内容で、イワカミ支店長の『支店長訪問』が載っていた。『4年生の春、ゼミの先輩が現れました。就職後のスーツ姿は見違えるようでした。ゼミの時は寝起きのボサボサ頭だったのに、きれいに七三になでつけられていました』。そう、いつもボサボサ頭だった私が、当時勤めていた邦銀にイワカミ君を引き込んだのだ。
就職が売り手市場だった1970年代半ば、企業は学生集めに必死だった。
★  ★
宅配便や建設業界の人手不足が話題だ。就職内定者をつなぎとめるため、企業が躍起になっているという話も聞く。人手不足が真剣な問題になってきたのかな?と思っていたら、それを証明する数字が出てきた。
7月3日発表の6月の日本銀行の全国企業短期経済観測調査(日銀短観)だ。
(中略)
しかし、今回は業況判断DIより、雇用人員判断DI(全産業)に注目が集まった。この指標は「(人手が過剰と考える企業)-(人手が不足していると考える企業)」なので、マイナス幅が大きいほど人手不足感が強いことを表す。
その数字が大企業マイナス16、中小企業マイナス27と、ともに狂乱経済と言われたバブル期(85~90年)末期の数字に近づきつつある。
(中略)
日本と同様に労働市場がタイトなのか、米国だ。
6月の失業率は4・4%とほぼ完全雇用状態で、資産インフレも進んでいる。NYダウは史上最高値を更新し、不動産市場も堅調。不動産市場がそこそこ堅調でも株価がバブル期のほぼ半値の日本とは、大違いだ。
完全雇用と資産インフレという米国のコンビネーションは、日本のバブル期を思い起こさせる。米国経済は強く、日米の勢いの差とそれに伴う日米金利差の拡大で、ドル高円安が進むと思う。円安と人手不足とがあいまって、CP12%の目標達成もそう遠い話でなくなるのでは?万々歳かと思いきや、逆説的に日本は大問題にぶち当たる。
日銀が公約達成して「異次元の量的緩和」を終了させると、今のような低利で資金を政府に貸す人がいなくなる。政府は資金繰り倒産の危機に襲われるのだ。」

 

(付録)フジマキな日々

1. 「異次元緩和に「出口」なし! 日銀危機に備えよ」8月19日発売
拙著「異次元緩和に「出口」なし! 日銀危機に備えよ (PHPビジネス新書) が8月19日、発売されます。「940円(税込)」です。よろしくお願いいたします。
以下「はじめに」より
「格差論で有名なフランスの経済学者トム・ピケティ氏が『トマ・ピケティの新・資本論』(日経BP社)の中で以下のように述べています。
『ヨーロッパから見ると、日本の現状は摩訶不思議で理解不能である。政府債務残高がGDPの二倍、つまりGDP二年分にも達するというのに、日本では誰も心配していないように見えるのは、どうしたことか。(中略)われわれは日本の政府債務のGDP比や絶対額を毎日のように目にして驚いているのだが、これらは日本人にとって何の意味も持たないのか、それとも数字が発表されるたびに、みな大急ぎで目をそらしていまうのだろうか』
この本の原書が刊行されたのは2012年。それから5年近くたつのにトム・ピケティ氏の心配は杞憂に終わっています。
(中略)
フランスと日本とは何が違うのでしょうか? フランスではフランスの中央銀行がフランス政府を助けられないのに対し、日本では日本銀行が日本政府を助けられるのです。これが最大の違いです。
フランス政府がいくら資金不足になっても、フランス中央銀行は紙幣ユーロを刷って、政府の資金繰りを助けることができません。通貨ユーロはECB(欧州中央銀行)しか刷れないからです。ギリシャが今その状態です。
一方、日本では政府が資金繰り倒産しそうになれば、日銀が新しい紙幣を刷ることによって政府を助けることができます。国債との交換で政府に新しく刷った紙幣を渡すのです。今、日本銀行は実際にそれをやっています。」
(中略)
この期に及んでは、国民の皆さんにこの本を読んでいただき、正確に日本の財政状況、日銀の置かれた状況を理解していただくことが重要だと思います。多少なりとも危機に対する対処法があるからです。それは前回、PHP研究所から出した『国も企業も個人も今はドルを買え!』に書いた通りです。この本でも再度それに触れています。逆に、突然、悲劇に襲われると自暴自棄になってしまいます、事態の正しい把握は危機管理の初めの一歩です。
「大本営発表」を信じていると、救われる人も救われなくなります。今の日銀は勝てぬ戦いと知りながら、どんどん奥地へ進行していった『インパール作戦』と同じことをしています。南進すればするほど補給線が伸びきって被害は甚大になります。しかし戦線を縮小する勇気がなく奥へ奥へと侵攻し続けているのです。ぜひ『財政は大丈夫だ』の大本営発表を信じることなく、自分の財産を守ることを考えていただきたいと思います。」

2「獺蔡」の「その先へ」のスパーリング(試作品)
桜井旭酒造会長から「獺蔡」の最高級ブランド「その先へ」のスパーリングを送っていただいた。まだ完成途中で、発売されていない商品だそうだが「飲んでみて感想を聞かせていただきたい」とのこと。それでは「桜井さんとも面識のある加森観光の加森夫人やソムリエの安田ホテルオリカ総支配人に飲んでいただこう」と、北海道に持参した。
安田総支配人は、ソムリエでJALの機内紙によくワインの記事を書いていた方。富良野ワインを有名にされた方だ。彼からも最高のお褒め、そしてグラスの形で一層すばらしさが引き立ちますねとのサジェッションもいただいた。
完成、販売された暁には、(最高級ブランドなので)何かのお祝いごとの際には是非、お勧めいたします!

3.先週の稚内旅行
プロパガンダの愛読者Mさんからメールをいただいた。先々週、私は講演会に絡めて稚内方面を回ったことをプロパガンダに書いたが、ちょうど同じスケジュールでその方面をオートバイで回られていたとのこと。
元住友金属勤務のMさん(72歳)は私が大阪で会議後、一人レストランで夕食を取っていたときに、声をかけてくださったかた。いろいろ偶然が重なることに驚く。

4.藤巻たけしの1週間
8月2(水)
11:30-15:00 母の介護施設を妹と訪問。金沢まいもん寿司で昼食、歓談。IMG_3263_R IMG_3261_R
17:30:00-19:15 オフィスで打ち合わせ

8月3日(木)
米国の確定申告をしようと思い、ファイルを開けようとしたら開かず。米国の会計士とメールのやり取りをしている間に時間が過ぎ、ほとんど何も出来ず午前がつぶした。フラストレーション。
13:30 竜崎先生夫人&アヤコと羽田発 JAL517便で新千歳へ
レンタカーを借りて17:00ホテル北広島クラッセホテル着

8月4日(金)
8:20ホテルを出て、竜崎先生(済生会中央病院副院長)を北広島でピックアップ。ホテルに戻り温泉に入ってから11:00ホテルをチェックアウト。
14:00レンタカーを富良野で返し、タクシーでホテルオリカへ。
ホテルオリカは北海道ではトップクラスのホテル。加森観光の経営だ。
15:00 安田総支配人が加森社長夫人、竜崎先生夫婦、わが夫婦を車で富良野ワイン工場へ連れて行ってくださった。川上工場長(最近観光課長から転勤)に案内をいただいた。IMG_3301_RIMG_3297_RIMG_3306_R
(↑左から加森社長夫人、私、安田支配人,川上富良野ワイン工場長(正式には富良野市ブドウ果樹研究所所長)、竜崎先生夫婦)
富良野ワインは全国で3つしかない町営ワインセラーだ。ワイン、観光、風景で富良野市は無借金経営、町に豊かさを感じる。地方自治体も頭を使えば儲かるというよい例だ。今後の課題はぶどうの苗木獲得競争だそうだ。
安田総支配人が富良野でがんばっているところを、いろいろ見せてくださった。IMG_3319_RIMG_3317_RIMG_3310_RIMG_3345_RIMG_3330_Rその後、ホテルに帰りお風呂。オリカの露天風呂には寝湯が、これが最高。お花畑の先にラベンダー、その先は富良野岳と十勝岳がかすんで見える。  IMG_3277_R IMG_3276_R後は何も視野に入ってこない。メルヘンチックな世界。ほてった体に風が気持ちいい。私が大好きなお風呂の一つだ。部屋の看板の1枚ガラスといいデザイナーのセンスが素晴らしい(もっとも、1枚ガラスは加森社長のアイディアだと以前お聞きした)。
(↓食事前、暖炉の前で加森夫人と)IMG_3351_R
18:30から夕食 加森社長夫人、竜崎先生夫婦、わが夫婦、
旭酒造の桜井会長からいただいた「獺蔡・その先へ」のスパーリング(試作品)(本来持ち込み禁止のはずだが特別なご配慮で)、ソムリエ安田さんご推薦の富良野ワインをいただく。IMG_3361_R IMG_3357_Rアア~、美味。食事も一流。当然のことながら、飲みすぎ。食事中、旭酒造(獺蔡)の桜井会長に電話し、安田ソムリエと交代して、安田ソムリエの感想を桜井会長に直接お伝えいただく。IMG_3356_R
加森観光によって再建されたトマムの経営が星野リゾートに変わり、今中国資本に移っていった経緯、おのおのの経営戦略・理念の違い等を教えていただいた。加森社長の発想・経営戦略、経営理念には相変わらず驚き、感心させられることしきり。また日本の経済・政治はかくあるべきとの持論には賛同するものが多く、極めて勉強になる。
就寝直前、仕事で沖縄にいらっしゃる加森社長から電話をいただき、歓談。

8 月5 日(土)
6:35 ホテルの送迎バスで中富良野バス停に送ってもらう。(私1人)IMG_3380_R
7:02 中富良野発のバスで旭川空港へ。
7:50 旭川空港着
8:55発Air Do82便で旭川空港発
10:35羽田着
10:50 羽田空港第2ターミナル発モノレールで浜松町へ
11:32 東京駅発「あさま635号」で軽井沢へ。飛行機の中、新幹線の中では溜まっていたメール返信、プロパガンダ書き等。
12:41 軽井沢着 タクシーで中央工学校南ケ丘倶楽部へ。
東京教育大学附属中学・高校の軽井沢附属会@中央工学校南ケ丘倶楽部。IMG_3401_RIMG_3392_R
基本軽井沢に別荘を持っている附属卒業生の集まりだが、別荘を持っていない私も、もう10年近く前から幹事の島田先生(附属86回 東邦大学教授<外科学講座 一般・消化器外科学講座>)の別荘に泊めていただき、この会に毎年参加させていただいている。帰りがけに血液内科の大家の溝口秀昭先輩から「毎週、週刊朝日読んでいるよ」とお声がけしていただき感激。
大正製薬の大平明先輩(大平正芳元首相3男)の音頭で桐蔭会歌斉唱。附属は私の心のふるさと。附属大好き人間の一人だと自負している。桐蔭会歌を聞いていると涙が出るほど懐かしい。
15:00-18:00 テニス。島田先生は毎年軽井沢トーナメントに出場している。
島岡選手と真船選手は消化器外科の有名なお医者様。「試合中に心臓麻痺で倒れても、胸を切開して両手でわしづかみにして心臓マッサージしてあげるから大丈夫だよ」とのお言葉をいただいていたので、心置きなくテニスが出来た(??)。東京でやるよりは、はるかに涼しくて快適。
寺本選手がボレーミスをしたとき「昔からボレーは下手だったんだよね」とエクスキューズを言っていたが、寺本選手がそう言うのなら、私なぞはミスするたびに「昔からテニスは下手だったんだよね」と言わなければならない。

(↓左から真船選手・児玉選手)IMG_3409_R (↓左から星野選手・島田選手)IMG_3420_R(↓藤巻選手)IMG_3436_R (江南選手 太っていなかった頃はメチャ上手かった。今は上手い。。毎年の幹事ありがとうございます。)IMG_3456_R

(↓左後列から、寺本選手(94回)、真船選手(79回)、島岡選手(93回)、前嶋選手(84回)、田中選手(110回)、江南選手(97回)、島田選手(86回)、前列左から藤巻2軍選手(77回)、児玉選手(100回)、島岡ジュニア選手、星野選手(112回))※(写真を撮ってくださったのは島岡選手ご主人)IMG_3445_R
18:00-20;00 バーベキュー@プリンスホテルウエスト内 こぶしIMG_3469_R
20:00-21:45 プリンスホテル・ラウンジマロンでお茶IMG_3473_R
22:00-  島田先生別荘に。10年近く前、初めて軽井沢附属会に参加した時、プリンスホテルに泊まったらハイシーズンで、1泊4万円(夜11時近くから朝6時に帰京するまでしか部屋を使用しなかったのに)して、「これでは、もったいなくて来年以降、軽井沢附属会には出られないな」と、ぼやいていたら島田先生が「お母様が私の本のファンだったから」ということで宿を提供してくださることになった。それ以降毎年、泊めていただいている。

8月6日(日)
7:00-9:00 島田先生お母様の愛情こもった朝食を頂きながら歓談。IMG_0583島田先生朝食IMG_0585
もう90歳くらいだと思うが、あいかわらず若々しく、とても素晴らしいお母様だ。私を育ててくれた大好きだった祖母に考え方や生き様が似ている気がしている。私の祖母は若くしてご主人(私の祖父)、娘(私の母)を亡くしたが、私を大変な愛情を持って育ててくれた。今の私があるのはひとえに祖母のおかげだ。
軽井沢9:32発「はくたか554号」で帰京。新幹線の中ではプロパガンダ書き。
10:40東京駅着
さすがにくたびれたので、昼寝。夜はマラソンを見ながらのんびり過ごす。
「緋の天空」(葉室麟)読了 公明皇后の話。
家内たちはホテルオリカに2泊し、加森夫人に札幌まで送っていただき、夜22時過ぎに帰宅。

8月7日(月)
午前中、溜まっていた新聞に目を通し、郵便物その他ペンディング整理。
15:00~16:00   東京維新の会役員会
17:00-18:30   東京維新の会総会DSC00096_R DSC00098_R
19:00―20:30   東京維新の会懇親会