本文&フジマキな日々(講演後、温泉)

2017年11月09日

(↓支笏湖)20171109 103_R

(本文)付録「フジマキな日々」は下の方にあります。

 

1.202回週刊朝日「虎穴に入らずんばフジマキに聞け」
202回の週刊朝日「虎穴に入らずんばフジマキに聞け」は「米国債購入、説得できない私の力不足」というタイトルで 以下の内容でした。日銀が異次元の量的緩和を長期に続けたいのなら日本国債の代わりに米国債買うしかないのでは?という主張です。私は「異次元の量的緩和」は当初から出口が無いからという理由で大反対をしていましたが「どうしても異次元の量的緩和を行いたいのなら日本国債の代わりに米国債を買え」と主張していたのです。ドル高になり景気は回復するし、CPIも上昇する。最大のメリットは「出口がある」からという理由です。詳細は以下をお読みください。
「(前略)
今年9月30日の朝日新聞朝刊「日銀新委員緩和強化主張か」の記事によると、新任の片岡剛士審議委員が9月20~21日の金融政策決定会合で追加緩和に言及したと推測され、
<片岡氏が今後、緩和強化の具体策を提案するとの見方もある>という。
もし更なる緩和策が提言されるならば、それこそ米国債購入ではなかろうか?日本国債購入を年間数十兆円続けると、購入可能国債は近々枯渇するからだ。
異次元の量的緩和とは、日銀の負債サイドの発行銀行券と日銀当座預金を増やすことで、対価として購入するものは日本国債でも日本株ETFでも約束手形でも米国債でも何でもよい。
日銀にとって、米国債購入のメリットは数多い。まず、米国債を購入商品に加えると、異次元の量的緩和を今後とも長く継続できる。さらに、日銀が刷った円をドルに替えて米国債を購入するから、ドル高円安が進み、景気回復に寄与する。実はこの為替の影響が一番大きいと思っている。
また、長期金利は上昇するので、財政規律が緩みそうな政治に警鐘を鳴らせる。
他国がドル買いにクレームをつけにくいことも利点だ。ドル高円安を進行させようと為替介入すると、他国から「通貨安戦争」とクレームが来る。しかし、このオペレーションだと「量的緩和継続にはこれしかない」と主張すれば、他国がクレームをつけにくい。
(中略)
一番うるさそうな米国にとっても、「日銀の米国債購入」はうれしいオペレーションのはずだ。FRB(米連邦準備制度理事会)はバランスシート縮小を10月から始めるが、長期金利急騰を恐れて戦々恐々のはずだからだ。日銀がFRB売却分を購入してくれれば、米国債市場は安泰だ。
米国債購入の最大の利点は、このオペレーションは日本国債購入と違い、出口がある点だ。日本国債を市中で売却する際、長期金利高騰後でなければ買い手が現れないであろう。これに対し、米国債は世界中にいくらでも買い手がいる。
もっとも、だからと言って、爆買いした日本国債の 「出口がない」事実は変わらない。私が当初から「どうしても量的緩和したければ、日本国債ではなく米国債購入を」と主張する理由だ。実務家の意見を聞いたほうがよかったのではないですか?説得できない私の力不足だと反省している。」

 

2.203回週刊朝日「虎穴に入らずんばフジマキに聞け」
202回の週刊朝日「虎穴に入らずんばフジマキに聞け」は「日本は世界最大の社会主義」というタイトルで 以下の内容でした
「モルガン銀行時代、欧米人部下は帰任の際によくこう言った。「日本は世界最大の社会主義国家だ」。東京で暮らした本音だろう。
彼らの間では、以下のようなジョークがはやった。 日本人か中国人に対し、
「お宅の国は社会主義だからダメなんですよ」と言う。その返事が「あんたの国には、言われたくない」。
当コラムで以前も書いたが、日本の名目GDP(国内総生産=経済規模)は30年間でわずか1.5倍で、先進国で飛びぬけて低い。一方で、資本主義を積極的にとり入れた中国は75倍。日本経済低迷は、社会主義的体質によるものだと私は思っている。
★    ★    ★
(中略)
10月11日のNYダウは、2万2872ドルで史上最高値。89年末は2753ドルだから、8.3倍だ。89年末の54%の株価水準の日本に対し、8.3倍の米国。経済政策の結果を表す株価は、日米でこんなに開いた。
ちなみに30年前の87年末と比べても、NYダウの11.8倍に対し、日経平均は0.96倍に過ぎない。日本の名目GDP、すなわち経済規模は30年間で1.5倍にしかなっておらず、先進国で飛びぬけて低いのだから、株価の差も当然かもしれない。
これは最近数年間の経済が良い悪いとか、アベノミクスが成功したか否かといつた次元の話ではない。長年の経済政策が正しかったのかどうかの問題だ。財政政策と金融政策を、世界最大レベルまで発動してきた末のこの結果はなぜなのか?・という問題になる。
私は、そもそも日本社会の構造があまりに社会主義的だったがゆえの低迷だと思う。市場原理か働かなかった(=資本主義的でなかった)結果としての円高のせいだとも考えている。」

 

3.ECBの量的緩和
10月26日 ヨーロッパ中央銀行(ECB)が、来年1月から国債等の購入額を月600億ユーロから月300億ユーロに減額すると決定した。
円というお金の価値を減じる政策を続ける日銀と、おカネの価値を維持する政策に転じたECB,FRBとは、今や政策のベクトルが逆向きだ。円安が長期にわたり、かつ大幅に進むと私が思う理由だ。
26日のECBの決定に対して、各紙、TVは「量的緩和を縮小」と表現していた。しかしこの表現はミスリーディングである。
ECBもFRBでも「出口を見据え始めた」と言えども、BSを縮め始めたわけではない。BSを縮小し始めて初めて「量的緩和の縮小」と言えるはずだ。
なおECBは購入額を月600億ユーロから月300億ユーロに減額するといっているが、これはグロスの数字であることには注意が必要だ。日銀は年間80億円ずつ国債を買い増す(実質的にはもう少し減っているが)といっているが、この80億円は「買い“増す”」金額でありグロスでは年間120億円買っている。月600億ユーロとか月300億ユーロと言う数字は日銀の120億円に対応する数字だ。ユーロ圏の名目GDPは日本の2.5倍。日銀の購入額がいかに多いかお分かりいただけよう。

 

4.異次元の量的緩和をいつ辞めるか?
sima1248さんからTwitterで「結局のところ、お金刷っても、やめても問題だと。 どこまで刷って、どこで止めるのか。経済評論家でも難しいところってことですかね?」との質問があった。以下のような回答をさせていただきました。
「それが異次元の量的緩和の最大の副作用です。ここで刷るのを辞めると政府の資金繰り倒産が起こり国民がダメージを受けます。続けるとおできはもっと大きくなって、破裂するときのダメージは想像を絶するものとなります。究極の選択だと思いますが、前者の選択をする勇気は政府・日銀にはないでしょう。
政治家もその勇気を持った人はいないと思われます。情けないことですが。」

 

5.米国債はバブル
「グリンスパン氏が米国債のバブルを警告している」との私の書き込みに対し、近藤昌宏さんからtwitterで「藤巻議員、ご返事感謝です。素人だと米国債バブルというのが良くわからないのですが、日本と中国が買い漁っているイメージはあります。(以下略)」との質問があった。以下のような回答をさせていただいた。(当日、行った回答とは、文字使い等多少の違いがあります)。
「長期金利と価格はコインの表裏ですから値段高騰とは利回りが低すぎることです。本来、市場に参加してはいけないはずのFRBが買い漁っているので値段が高すぎるとグリンスパン氏は言いたかったのでしょう。私がディーラーになった1980年は20%近く。今の2.3%はあまりに低いとも考えているのでは?」

 

6.金繰り倒産VS債務超過
蝙蝠@ 平沢忠興さんからTwitterで「父さん大変だよ、国が資金繰り倒産だってよ父さん!\(^o^)/」とのコメントが寄せられました。父さんと倒産を掛け合わせた(笑い)ユーモアを理解した上で以下の回答をさせていただきました。
「ギリシャ危機とは、その危機です。国も企業と同じで倒産するのは、バランスシートがどういう状態かではなく、資金繰り倒産です。」

 

7.パイの分配か拡大か?
松村じゅんさんからTwitterで「冷戦終結までの日本の経済成長は、社会主義的政策による個人消費の拡大が大きく寄与していると思います。現状の個人にお金が回らない状況を見ると、市場原理が働くようになったあとに再配分をどう担保するかが課題だと思うのですが。」との質問があった。以下のような回答をさせていただいた。
「たしかにそうですが、私はまずはパイを大きくしてからどう切り分けるかを考えるべきだと思っています。パイを大きくすることを考えないと、切り分けるモノがなく、全員が『平等に貧乏』になってしまうからです。パイが大きくなれば、ひとりひとりのパイをどう切り分けようが以前よりは大きくなると考えています。」
飢餓にあった村に米が残り1俵しか残っていなかったとする。皆で手のひらずつ平等に分配し数日、生き延びた後、全員が餓死するのか。それとも若者数人にたらふく食べさせて体力を回復させ(残りの人は数日間スプーン一杯のみ)、狩りに行ってもらい、狩ってきた野獣で皆が長く生き延びるか?の選択だと思っている。

 

8.株はバブルか?
近藤昌宏さんからTwitterで「プロではないので、どの程度が適正かわかりませんが、米の株相場はバブルだと思います。お金持ちが泣くのはかまいませんが、その影響がモロに庶民に来ることを思うと、ソフトランディングの人がFRBには望ましいと思います」との質問があった。以下のような回答をさせていただいた。
「私も米株はバブルっぽくなっているとは思います。ただFRBがバブル時の日銀同様CPIのみに目を囚われて資産価格の動きを軽視しているので、もう少し上昇する可能性もあるかとも思います。昨晩更新の「藤巻プロパガンダ」に書きましたが、バーナンキ氏のいうように米株より米国債のほうがバブルだと思っています。」

 

9海外子会社への配当金課税は5%
Takanobu SekiさんからTwitterで[アメリカの法人税は39%で海外企業の配当金には35%課税されていますね。日本はどちらも低すぎるのにアメリカ並みの財政支出は有り得ない。海外企業への5%課税はいくらなんでも低すぎる] との質問があったので、以下のような回答をさせていただいた。
「おっしゃるように日本の海外子会社の日本国内への配当送金には5%しか税金がかかっていません。日本企業が海外進出しても、日本人(=海外子会社は外国人を雇う)や日本政府(=配当金課税は5%)には何らメリットがないと私が主張している理由です。(これはいずれ週刊朝日か「プロパガンダ」に詳しく書きます)

 

10.日銀赤字の弊害
AZMさんからTwitterで「民間企業でもない日銀が、赤字になることで、何か困ることってあるんですか?」との質問があったので、以下のような回答をさせていただいた。
「中央銀行が赤字決算を続けると中央銀行の信認が失われます。今、紙幣(日銀券)は金との兌換をしていませんから紙幣の信頼の基礎は日銀の資産の健全性と金融政策の健全性です。中央銀行への信頼性が失われると紙幣は紙くずになってしまいます。」

 

 

(付録)フジマキな日々

 

1. 競走馬の世界の格差 20171109 249_R 20171109 250_R
札幌で「「日本金融リテラシー研鑽協会」の記念講演をした後、ノーザンファームを訪れた。馬の世界には人間の世界より大きな格差があった。キングカメハメハは1000万円、ディープインパクトは3000万円。あとは100万円とか50万円がごろごろ。以上種付け料の話。
私は競馬をやらないのでよくわからないが、それほどDNAが結果に影響するのだろうか?金融の世界なら3000万円で1回ディープインパクトの種付けを受けるより種付け料50万円の馬60頭から種付けを受け、そのうちの1頭が化けるのを期待する方が賢明のような気がするが?20171109 255_R

 

2. 藤巻タケシの1週間

10月31日(火)

15:30-16:00  大阪納税協会からの要望

17:00-19:00  日本維新の会 両院議員総会

 

11月1日(水)

9:45         日本維新の会 参議院議員総会

10:00-10:05    参議院 本会議

10:10-10:15     参議院 ODA特別委員会

14;40―15:20    参議院本会議

 

11月2日(木)

20171109 002_R(↑札幌行きの飛行機の中)

定刻16:00発のANA71便で札幌へ。電車で羽田に向かっていたら山手線が沿線火災で運転見合わせとのこと。タクシーの争奪戦になるかと思い、電車を飛び降りてタクシーを捕まえ羽田へ。どうにか羽田には間に合ったが、今度は機体に不備があり飛行機の出発遅れとのこと(実際は機体不良ではなく座席不良だった)30分遅れで新千歳着。飛行機の中では週刊朝日の原稿を1つ。
札幌駅でFPL証券の工藤社長の出迎えを受け寿司の福家へ。
19:00-21:30 「日本金融リテラシー研鑽協会」立ち上げメンバーの方々と会食。20171109 009_R

11月3日(金)
チェックアウト時間を3時まで延長し、京王プラザホテル札幌で仕事
(Twitter書き ,Twitter の返事書き、週刊朝日の原稿書き1つ他)。
11:00-12:00 ホテルのプールで泳ぐ
15:15-16:50 「日本金融リテラシー研鑽協会」発足記念講演で講演@ホテルロイトン札幌20171109 018_R 20171109 014_R
17:05-17:35 サッポロ発エアポート快速で千歳駅へ、
迎えに来てくださった近所の犬仲間の竜崎先生(済生会中央病院副院長/内科)運転のレンタカーで支笏湖のホテル「しこつ湖鶴雅リゾートスパ水の謌」   へ。20171109 032_R
2日に竜崎先生が札幌の学会で講演があり、3日に私が札幌で講演があったので、講演後、二夫婦で、一緒に北海道で温泉旅行をしようということになった。竜崎夫婦とは2度のスキー旅行を始め、もう何回も一緒に旅行に行っている。私たちにとってみると主治医つきの旅行みたい(笑い)20171109 059_R 20171109 049_R 20171109 079_R
19:30-21:30  バイキングの食事
21:30-24:00 私どもの部屋で竜崎夫婦と酒を飲みながらの歓談。20171109 053_R

11月4日(土)
6:00-7:00 誰もいない支笏湖温泉の周りをアヤコと散歩。雪をかぶった山を遠望できるのは欧州の湖の湖畔のよう。すばらしかった。20171109 088_R 20171109 094_R 20171109 150_R 20171109 136_R
11:00のチェックアウトまで部屋風呂を堪能。
イングリッシュガーデン(すでに冬季閉館中だったが)、ノーザンファーム経由、
登別温泉の滝乃家へ。3度目か4度目かの訪問。大好きな旅館の一つだ。20171109 157_R

(↓イングリッシュガーデン)20171109 164_R
(↓ノーザンファーム)20171109 172_R 20171109 176_R

(↓登別温泉)

大浴場、部屋風呂を堪能後、5時半から夕食。昼飯を取っていなかったので早い夕食とした。20171109 188_R 20171109 192_R 20171109 218_R 20171109 223_R  20171109 243_R 20171109 260_R
19:30-21:00 竜崎夫婦と私どもの部屋で酒を飲みながら歓談。私は21:00頃、轟沈。家内と竜崎夫婦は23:00頃まで歓談していたとのコト。

11月5日(日)
朝食をはさみ5度は部屋風呂に入浴。
11:00 滝乃家をチェックアウト。
13:30 高速経由でニセコの近くの五色沼温泉に。20171109 300_R 20171109 289_R 20171109 297_R 20171109 298_R
大好きな五色沼温泉で日帰り入浴。ここももう4~5度は来ている。リフォームで少し風情が失われたのが残念だがお湯はあいかわらず超一流。
15:00 五色沼温泉発、きのこ王国できのこ汁やきのこのてんぷらを食べたりしながら空港へ
18:00新千歳空港着
19:10 JAL524便で新千歳発
22:00  帰宅

11月6日(月) 
12:00-13:30  某重鎮(政治関係ではない)と食事@ホテルニューオータニ
16:00-17:00  千葉日報創刊60周年記念式典@ホテルニューオータニ幕張に出席20171109.2 001_R
幕張への往復で週刊朝日1ツ半書き上げ。
18:30-テニス仲間の阪本氏と食事@リストランテ寺崎。20171109.2 004_R阪本氏には困ったときによくコメントをいただいている。頼りになる人。トーメン勤務後30代で独立した方。 リストランテ寺崎は大好きなイタリアン。三宅さんに紹介していただいてから時々使わせていただいている。

11月7日(火)
周銀選挙後旅行時を除いて必死になってペンディング事項を片付けていたが、さすがに時間が無くなってきて朝4時に起きて仕事。
12:20-13:00 日本維新の会政調役員会20171109 321_R14:00-16:00 中野坂上の叔母宅にて記帳指導
16:45-17:30 埼玉維新の会 高橋さんと面談
17:30-19:00 日経CNBCの木村さん(日本経済済新聞社編集局経済解説部編集委員・兼政治部シニア・エディター、キャスター)と11月17日に出演する『夜エクスプレス』(21PM~)の打ち合わせ
帰宅後24:00までペンディング整理

11月8日(水)
7:45-8:45 日本維新の会葛飾区議会選挙公認候補「小林ひとし」君の応援@金町駅北口20171109 329_R 20171109 335_R
10:30-11:45  朝日新聞編集委員の原さんと会談(原さんは日経新聞から転職された方)
11:45-12:00  面談
13:30  帰宅へ
午後、プロパガンダ書き、その他ペンディングの整理