本文(臨時版)

2017年11月29日

1税制改革法案米上院予算委員会承認と為替動向

米上院予算委員会で大幅法人減税を柱とする税制改革法案が承認され、30日の本会議で採決にかけられる可能性が高まった。すでに下院は通過している。成立したら減った税収を国債増発で賄わねばならない(国債供給増)。また来年以降FRBの資産縮小が本格化する(国債需要減)。米国債は需要減少、供給増加で値下がりが予想(=長期金利上昇)される。日米長期金利差拡大でドル高円安進行の可能性ありだ。

2.北朝鮮ミサイル発射

昨日からの動きをみると、北朝鮮危機による円高はもうほとんど起こらなくなっているようだ。当たり前だ。為替市場は「パブロフの犬的」反応をやめて合理的に判断するようになってきただ。北朝鮮危機が高まった時、世界の誰が日本に逃げ込んでくる?せいぜい韓国ぐらいからだろう。ところで金融界にはテールリスク(起こる確率は極めて低いが起きれば甚大な被害を及ぼすリスク)という概念があり、それに対する対策をたてている。政府は北朝鮮問題のテールリスクへの備えが弱いような気がする。国民の間でもテールリスク対応策の議論がタブー視されている気もする。

 3.投手の年棒4億5000億円

巨人の菅野投手の来季年棒が2億2000万円UPの4億5000億円になったとTVで言っていた。すごい!と驚くなかれ。昨年の米雑誌フォーブスによるとスポーツ選手収入74位は(1位ではない!!)ヤンキースの田中選手の24.6億円、うち年棒は23.5億円だ。大リーガーとプロ野球の年棒の差は非常に大きい。

サーカー界も同様だ。2015年のJリーグトップの年棒は遠藤保仁選手の1億8000万円。世界1位の収入はクリスティアーノ・ロナウドの約94億2000万円(CMを含む)。日本と外国の年棒格差もすごいが、外国ではトップと並みの選手との年棒格差もすさまじい。新卒サラリーマンと経営者の年棒の差も同様だ。

米国はトップダウンで経営者の実力により業績が天と地ほど違う(モルガンで実感した)せいかもしれない。神業外科医、ディーラー、ノーベル賞的発明の技術者など業績や能力ある者への報酬は極めて高い。思い出すのは、昔、プロ野球の落合選手が史上最高の3億円をもらった時。

もらい過ぎだと落合選手への非難がゴウゴウだったことだ。能力や業績のある人に対して報酬のもらい過ぎだと非難が起きるのが日本。累進課税の強さにもそれが現れている。金持ちを引きずり降ろしての格差是正が蔓延するようでは若者は夢を見ることが出来ない。

結果に大差ないのなら努力しない、働かない、と思うだけ。夢が無くなる。たとえ可能性が低くても夢は必要。格差是正は、金持ちを引きずり降ろして達成するべきものではなく底辺を引き上げることによって図るべきもの。外国に倣へ!だ。