本文(臨時版)

2017年12月04日

この記事のほかに12月3日(日)にも臨時版、12月1日(月)には通常版を更新していますので、そちらもお読みいただければ幸いです。

(本文)

本日(12月4日)の日経新聞3面に「日銀マネー供給鈍化が鮮明に」という比較的大きな記事がある。「ほら、日銀は出口があるじゃないか?」したり顔で解説しそうな識者がいそうなので解説しておく。米国でテーパリングが始まった時に「量的緩和の縮小」とマスコミ多数が解説したのと同じ間違いだ。「量的緩和の終了」とは「日銀バランスシート(BS)が縮小し始める」ことを言う。銀行間市場にばら撒いた資金を日銀が吸収し始めることだ。「ダイエット成功」とは減量始めてから言えるのと同じだ。本日の日経が書いてあることはBSの拡大の加速度を緩めているに過ぎない。すなわち体重を毎年50㎏から90㎏、130㎏、170㎏、210㎏と毎年40㎏ずつ増やしていた人が翌年は30㎏しか増やさず240㎏にしたことに過ぎない。出口(=減量方法)がないことに変わりはない。

又日銀が好んで使う「量から金利への転換」も世を欺いている。日銀が誘導できる金利は短期金利と決まっている。引き上げは「日銀当座預金への付利金利上げ」しかない。日銀はそれを出来ない。日銀の損の垂れ流し、日銀並びに円の信用失墜となるからだ。「量から金利への転換」とは短期金利をコントロールできてこそ言える。長期金利は誘導できないと日銀もホームページで言っていた。

それを日銀は昨年「出来る」と変えた。そりゃ市場の8割を買えば高値維持は出来る。「さんま」だって日銀が8割買えば高値維持できる。それで日銀はさんま市場を誘導できると言うのか?「サンマ」の値段を下げたい時に購入を辞めれば以前の値段まで下げ得てもそれ以上に下げる手段を日銀はもっていない。