本文&フジマキな日々(忘年会シーズン到来)

2017年12月22日

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(本文)付録「フジマキな日々」は下の方にあります。

 

今年の通常版は今回が最終回だと思います(臨時版は出すかもしれませんが)。皆さま良いお年をお迎えください。新年の最初の通常版は1月10日以降の更新になるかと思います。宜しくお願い致します。

1米国大幅減税①

米国の大幅減税では法人税減税のみが大きく報道されているが、日本人が考えるべきはリパトリ減税と遺産税減税だ。リパトリ減税(海外子会社が本国送金する配当金)は為替に大きく影響(ドル高円安要因)する。遺産税減税も新聞はさらっと「減税」としか書かないが意味することは大きい。現状両親からの遺産は約11億円までは非課税だ。それをさらに減税しようというのだから大変なものだ。なぜ減税しようとするのかその意義を考えることが必要だ。世界では相続税は廃止または縮小に向かっており、増税は日本くらいだ(それもかなり増税のところをさらに増税)と認識している。今回の米税制では確か2025年には無くなる(今、英文を読んでいるのだが500ページ以上あるのでまだ探し切れていない。正確ではないかも?)妻と子供2人で4200万円から課税される日本とは大違い。日本はこの相続税のせいでお金が成長分野にはいかず減税商品にしか向かわない。ベンチャーにお金が回らなければ産業の新陳代謝は進まず、雇用もなくなる。「全員平等に貧乏へ」の道だ。

 

2.209回週刊朝日「虎穴に入らずんばフジマキに聞け」

209回週刊朝日「虎穴に入らずんばフジマキに聞け」は「高所得者の負担増、機会の平等になる?」と言うタイトルで以下のとおりです。
「(前略)
政府・与党から最近、高所得の会社員の給与控除縮小や、高所得者の基礎控除を段階的に減らす、などの所得税改正案がマスコミを通じて漏れてくる。高所得者層の負担増が特徴だ。
『金持ちから取れば良い。痛快』と喜ぶ方も多かろう。しかし、ことはそう簡単ではない。国の方向性にかかわる重要な問題を含んでいる。ただでさえ日本は「結果平等主義」だと思うが、さらにその方向を強めるのか、それとも「機会平等主義」へと向かうのか?とい う問題だ。
そもそも、ここで言う高所得層とは大金持ちの話ではない。他の給与所得者より多少高い程度の収入だ。
(中略)
格差是正は本当の大金持ちと言えないようなプチ高所得者を引きずりおろすことで達成されるべきではない。所得の低い人を引き上げることで達成されるべきだ。
さらには、その大金持ちと言えない人たちに対して、累進性がすでに十分すぎるほど強い点も問題だ。
もともと所得税がどんな収入に対しても、定率ならば(たとえば10%)、今回のようなプチ高所得者層の負担増政策は理解できる。しかし、今回の提案はすでに強い累進性をさらに強めるということだ。
格差是正は重要だが、程度が問題だ。格差是正が極限までいくと「働いても働かなくても手取りは同じ」ことになる。旧東ドイツと同様だ。これではまさに社会主義国家で、だれも働かなくなる。格差がなければないほどよいという話ではない。資本主義国家において、格差是正は金科玉条ではなく、どの程度の格差を是認するかが重要だ。 ちなみに米国でも格差是正か進んでいる感覚をお持ちかもしれないが、先日下院を通過した税制改正案では、遺産税(相続税)に関して全米で最も裕福な数子人の資産に適用される40%の税率は、即座に課税対象が縮小され、2025年には完全廃止されるのだ。
格差是正どころの話ではない。逆の動きである。良い悪いは別として「なぜか?」だけは考えるべきだろう。」

 

3.日米長期金利差拡大で円安方向へ

米国の税制改革法案が議会を通過したことを理由に米長期金利が再度上昇を始めてきたようだ。20日の10年モノ終値は2.48 %。しばらくの間,為替は米長期金利離れをしていた感もあるが、これからは再度、米長期金利と強い相関関係を示すと思われる。
政治マターで為替が動くのは単に思惑でしかないが、日米長期金利差は現実問題として収益に関係があるからだ。何度か書いたが、米国債投資と日本国債投資を考えよう(きわめて単純化する)。日米10年物金利の差が3%あるとする。今、円をドルに換え米国債に投資すると1年間3%、10年間で30%、日本国債に投資するより、より多くの金利収入を得られる。満期の時、ドルを円に戻す際、30%の為替損を出してもチャラだと言うことだ。これが5%の金利差になれば、満期の時に50%の為替損をしなければ米国債投資の方が有利だったと言うことだ。これなら今ドル債投資を刷るだろう。これを覆す程の政治ニュースはなかなか無い。

 

4.米国のイールドカーブフラット化は続かない

米国金利は21日終値で 1年1.71%。2年1.88 %。5年2.25% 10年2.48 % 30年2.84 %だ。一昨日はイールドカーブが立ってきた(=1年モノと30年モノの金利差が広がってきた)が、その前までははフラット化がずっと進んでいた(=1年モノと30年モノの金利差が無くなっていく)。一昨日は「米国経済が今後低迷するとマーケットが読んでいるからだ」などというモノ知り顔の識者コメントさえ新聞紙上に載っていた。とんでもない、と私は思う。
モルガン銀行勤務時代、イールドカーブスワップで大儲けしたことがある。イールドカーブの傾きに関する勝負(=長短金利が縮小するか拡大するか?) の取引だ。
当時、今以上にイールドカーブが寝ていた(=長短金利差が無かった)。マーケットメーカーは直近の経験値で値付けをしてくる。今と同じように「日本の景気の先行きが悲観的だかだ」などという、実際にマーケットにいたことのない識者の意見も多々見られた。しかし長年、現場にいた私の経験/感覚からするとイールドカーブが寝ているのはいつもごく短期間で、通常の事態(=長期金利の方が短期金利より高井)に意外と早く戻る。だから私は順イールドカーブに戻る(=通常の状態に戻る)方にかなり大きな勝負をしたのだ。その年の利益の何割かはこの取引の結果だった。同じことが起きると思う。私が今現役なら、同じイールドカーブスワップのペイ取引を膨大な額で仕掛けるだろう。
いつも言うように米国経済は強いと思っているからでもある。今の米国経済は日本のバブル時と同じ(=株価は史上最高値、不動産も高値推移、完全雇用、低いCPIに目を取られた中央銀行の引き締めが遅れる)だと思われる。

 

5.米国の大幅減税②

米国の税制改革法案が議会を通過した。米国は大幅減税で経済活性化を民間に託す。一方の日本は大増税時代の幕開けで集めた金で財政出動。政府が引っ張る経済政策。どちらの結果がいいか見ものだ。歴史ではすでに決着がついていると思うのだが。懲りない指導者、困ったものだ。

 

6.米国の大幅減税③

減税法案では法人税減税が注目されているが、より重要なのはリパトリ減税だろう。海外子会社が米国に配当金を送る際の税率の大幅低減だ。他通貨をドルに換えての米本国へのドル送金が予想される、円安ドル高要因。さらには当面は減税による税収減で米国債の発行増が予想される。
一方FRBの国債購入は大幅減。FRBの再投資停止は1月200億ドルだが8月には400億ドルだ。それだけ米国債需要が減る。供給増加&需要減少で米長期金利上昇が予想される。日米金利差拡大も円安ドル高。多くの政治家は為替に無頓着だが為替は景気や金融政策に非常に大きな影響を与える。

 

7.財政出動???

12月20日の日経新聞p2の「迫真」いわく「12日夜、首相官邸に隣接する公邸。『今のうちに、もっと吹かさないといけない』。首相、安倍晋三(63)は力説した。『吹かす』と言っているのは、自身の経済政策であるアベノミクスのエンジン。とりわけ、財政支出を指していた。
(中略)
だが、安倍が指示した「党の意見」は違った。自民議員の多くは10月の衆院選で業界団体の支援を受け、予算が少額にとどまれば業界団体へ顔向けできない――。こうした声を感じ取った幹事長の二階俊博(78)は12月7日、財務次官の福田淳一(58)に電話で「今、皆さんが言っているような数字では納得を得られない。自民党として困る」と増額を要求。1兆円の大台に乗せる方針が固まった。」
「迫真」によれば今後、財政支出を吹かすようだ。駄目だ、こりゃ。政府は、いくらばら撒いても、どうせハイパーインフレという大増税(インフレは債権者から債務者への冨の移行という意味で税と同じ)で国民から富を回収するからいいやと思っていると穿った見方をしてしまう。

 

8.日銀の出口戦略

日銀は「国債を年間80兆円増加させる」と公表しているが現実には40兆円増に減額している。(ただし保有残高は増やしており増やし方をスローダウンしているだけなので減額という言葉はおかしいかもしれない)ステルステーパリングと言ってもよい。しかし、もしテーパリング(購入額の増加度合いをスローダウンさせること)を始めているのなら「出口戦略を議論するのは時期尚早」とはもう言えないはずだ。米国は2011年6月に最初の出口戦略を公表した。そして2年半後の2013年12月にテーパリングを開始した。すなわちテーパリングを開始する2年半前に出口戦略を公表しているのだ。日銀はテーパリングを開始しているのに出口戦略を公表していない。出口が無いからだ。変なことを言えば、「つっこみどころ満載」で、立ち往生してしまうからだ。日銀に出口は無い。

 

9.20年前の日経金融新聞

以下、今から20年前に日経金融新聞(今の日経ベリタス)に書いた拙文である。「20年間、ちっとも変っていない」と言うのか?「進歩していない」というのか?「ぶれない」というのか?それにしても前回の消費税上げの時には「消費増税」で景気が悪化した(「反動減がある」という話はあるが、駆け込みを入れると同じ)」なんていう話はマーケットにはなかった。政治家が消費税上げ延期の理由に「消費増税で景気が悪くなった」と、今、言っているだけ。
1997/09/17 日経金融新聞 1ページ 「景気回復へ戦略的政策を(複眼独眼) 藤巻健史

▼…景気回復が遅れている。
多くのエコノミストやマスコミの分析では消費税率上げ前の駆け込み需要に対する予想以上の反動減あるいは特別減税の廃止や医療保険の負担増のせいだという。しかし本当に、そのようなどちらかといえば、テクニカル的な要因によるものであろうか。私にはもっと大きな構造問題に原因があると思えてならない。
▼…資本主義という看板を掲げながら、日本ほど自由競争を否定する先進国は、世界に類をみない。種々雑多な規制・大きな政府・急激な累進課税制度・高い法人税率等、競争の否定と、結果における平等が目標のごときである。これでは、競争原理を導入して経済再建を果した米国・英国に勝てるわけがない。
また現在、景気の二極分化が、よく言われているが、好調な業種・企業は、長く国際競争にさらされ、したたかに生き延びてきたのである。
▼…特別減税廃止や消費税上げを魔女狩り的に景気停滞の理由とすると、それに対応する政策は戦術の域を出ない。それでは規制緩和・所得税の累進緩和・直間比率修正・法人税率減・小さな政府によって活力ある日本の将来を確立するという戦略がないがしろにされる。」
戦術に固執し、大きな戦略を見落とすという愚だけは避けたいものである。見落とすばかりか、直間比率修正のテンポが遅れたり、公共投資を増やし、大きな政府になるなど戦略上必要な政策に逆行する政策が施行される危険にも注意が必要である。(一月三舟) 」

 

 

付録)フジマキな日々

 

1.藤巻たけしの10日間

12月11日(月)

プロパガンダ書き、更新
13:00-14:30  ブルムバーグ インタビュー
14:30―15:00  埼玉維新事務担当&埼玉1区支部長小檜山氏と面談
18:00-19:30 霞のテニス倶楽部の面々と忘年会。20171221 002_Rただその後のTV出演のため酒は飲めず盛り上がりに書く。
20:00  BS11 スタジオいり。
20:59-21:49   BS11「inside OUT」出演。税について20171221 003_R 20171221 005_R

 

    12月12日(火)

7:25 羽田発 ANA241便で福岡へ。
9:25 福岡空港着20171221 013_R
9:30-11:00  仕事上のミーテイング
その後JRで諫早まで行き、そこでレンタカー借用、雲仙温泉へ。途中、メイン道路を外れ山道を探索。棚田の石垣が綺麗。20171221 024_R
20171221 030_R20171221 032_Rあまりに雲仙地獄の煙がすごいので立ち寄る。
箱根の大涌谷、立山地獄谷、霧島温泉地獄よりも煙の量はすごかった。20171221 057_R20171221 069_Rこれはなかなか。しかしアジア人ばかり。外国(アジア)の雰囲気。
16:00 山照 -別邸着 「宙」に泊。大好きな白濁湯。神経が弛緩する。20171221 089_R

 

 

12月13日(水)

8:30朝食 5時に露天風呂へ。あとは11:00まで部屋風呂で温泉三昧。20171221 075_R20171221 111_R(↑↓途中の高速サービスエリアより)20171221 119_R

福岡県糸島へ行く途中、古湯温泉で日帰り入浴(たる風呂)。20171221 121_Rよくこんな大きく水がもれない樽を作ったものだと職人の技に感心。
「雪のためにチェーンが必要」とナビがしばしば警告するので明るいうちに山道を超えねばと15:00には日帰り入浴を出発。
他の車がほとんど通らない山道に入ったが雪が残っているので、撤退!Uターンして遠回りになるが大通りから福岡県糸島に向かう。夏用タイヤだったからだ。シカゴに留学していた時、つるつるのノーマルタイヤで走っていたからノーマルタイヤがいかに雪に弱いかは熟知している。スーと滑ってよくぶつかった。ただシカゴの人は車がぶつかってへこんでもなんとも思わないから問題はなかったし、エバンストンの街には1か所しか坂が無かったからスピードさえ出さなければなんとかなった。しかし山道はそうは行かない。
16:40糸島の「僧伽小野 一秀庵」到着。1日2組しか取らない小さな宿だが本日は我々のみ。
夕日が最高! 冬は夕日が海に沈むので幻想的。素晴らしかった。期待通り。 20171221 149_R 20171221 151_R   20171221 136_R

 

20171221 171_R12月14日(木)

9:45 宿出発
11:30―12:30 (株)経済界主催講演会@ホテル日航福岡20171221 188_R
20171221 186_R12:30-13:30 懇親会
14:00-16:00  友泉亭講演、大濠公園内日本庭園を見た後空港へ。20171221 194_Rどこに行ってもアジア系観光客ばかりで、(彼らは声が大きいので)静寂な場所はどこにもなかった。空港でマッサージ
17:55発ANA 764便で帰京
19:30羽田着 空港でそばを食べた後、帰宅。

 

12月15日(金)

ペンディング案件、ツイッター、不動産関係ぺンディング事項処理等1日中雑用に追われていた感じ。

 

12月16日(土)

午前中テニス 2勝1敗
昼寝後、溜まった郵便物の整理他雑用。雑用が終わったら部屋の掃除と思ったが、全く掃除の時間なし。

 

12月17日(日)

午前中 テニス 2勝1分け
プライベートマターに関して区分所有法、任意組合、匿名組合その他の勉強。
レポート書き。
18:00―20:30 田園テニス倶楽部仲間 忘年会

 

20171221 215_R20171221 217_R 12月18日(月)

プライベートマターに関して区分所有法、任意組合、匿名組合その他の勉強。
15:00-15:30 三井不動産グループ執行役員&三井不動産投資顧問代表取締役の冨川と歓談@議員会館事務室。冨川さんとはセブン&アイ・ホールディングスの伊藤名誉会長の勉強会仲間。
レポート書き。

 

12月19日(火)

平成29年度補正予算案・平成30年予算案 勉強会20171221 219_R
9:30-10:00 財務省
10:00-10:30 内閣官房・内閣府
10:30-11:00 文部科学省
11:00-11:30 厚生労働省
11:30-12:00 復興庁
昼休み
13:00-13:30 総務省
13:30-14:00 防衛省
14:00-14:30 国土交通省
14:30-15:00 農林水産省
15:00-15:30 経済産業省
15:30-16:00 環境省
16:20-17:40 白寿生科学研究所 原副社長&足立さん来館
原さんは素晴らしい音楽ホール・ハクジュホールの支配人でもいらっしゃる。慶応ワグネル・ソサィエティー・オーケストラの元部長。その昔、「ハクジュホールってすばらしいね、と家内と話していたが、そのホールの支配人とわかり話が弾んで友人になった。

(↓ 白寿生科学研究所発売の無添加野菜ジュース)20171222 003_R

19:00-20:00 週間朝日 忘年会
(↓ 右から週刊朝日編集委員の首藤さん、私、朝日新聞出版の青木社長、週刊朝日副編集長(私のコラム「虎穴に入らずんばフジマキに聞け」の編集者・中川さん)20171221 228_R20171221 226_R 20171221 223_R
青木社長は私と故弟幸夫が朝日新聞土曜日版beで「藤巻兄弟」を書かせていただいていた頃のbe編集長。当時からよく存じあげていたので久しぶりで 楽しかった。朝日新聞土曜日版で8年、週刊朝日で7年、BS朝日の「be on TV」でたしか1年くらいと、朝日さんにはずいぶんお世話になっている。感謝!
抽選会で「ドライアー」が当たった。1か月半前から始めた養毛治療が成功しないと、将来無用の長物になってしまう。

 

12月20日(水)

党幹部へのメール、プロパガンダ書き、資金繰り他
13:00 床屋@議員会館
18:30-21:00 元日銀理事の山本謙三さん・日本維新の会政調会長の浅田先生と食事しながら日本経済の行方についての議論。

(↓左から山本さん・浅田政調会長・私)20171221 235_R
山本さんはモルガン時代からの長いお付き合い。前のプロパガンダに処女作「外資の常識」から以下の文章を引用した。「以前、日銀にヒアリングで出かけたとき、先方が課長と南雲さんという女性。こちらか私と部下の小泉という女性。話をしていたら、南雲さんは、海軍の南雲中将の孫。小泉さんは陸軍の小泉大将の孫とわかり、日銀の課長と『世が世なれば、我々下々の人間は、大変な部下を持って毎日が緊張だったでしょうな』と話したのを思い出す。」その日銀の課長(当時)とは山本さんのこと。

「関ヶ原 (下)」(司馬遼太郎)読了

 

12月21日(木)

9:30-12:00       テニス
午後  プロパガンダ、ツイッター、通常国会質問まとめ
16:00-17:30     東洋学園 理事会
17:30-18:30     東洋学園大学 懇親会

(↓右から愛知理事長・森田評議委員(元国際協力銀行副総裁)・大橋理事(元三井石油社長)・私)20171222 001_R