臨時版(2度目の乱気流)

2018年02月09日

臨時版(2月9日)

この数日、臨時版を何度も出しています。そちらもお読みいただければ幸いです。

米国株1032ドル安。2度目の乱気流だ(金曜日の666ドル安を考えると3回目)。FRBの国債市場からの撤退による長期金利上昇が一連の乱気流の原因だろう。日銀に比べ圧倒的に少額ではあるものの国債市場に参入していたFRBが撤退するのだから当然の動きだ。それに大型減税による国債増発で需給が崩れた。官製相場でゆがんだ相場の修正の動きだ。

もっとも先日も書いたが昨日の下落の4.1%はブラックマンデーの22.6%に比べればかなり小さい。昨日の株の下げがブラックマン並みだったとすると5600ドルとなる。この程度だから、FRBは市場の動きとは関係なく、経済実態に合わせて短期金利水準を決めていくだろう。

10年物長期金利が、年初の2.40%が2.88%まで上昇してきてこの程度の乱気流が起きている。思い出すのは、私がディーラーになった1980年のことだ。FOMCボルカー議長のSaturday Night Specialが市場に衝撃を与えた。短期金利(FFレート)は17%まで上昇した。長期金利はたしか一時的に20%を超えたと思う。これが私の原点。

20%台まで米国金利がいくとはさすがに思わない。しかし日本の場合は可能性大だと思っている。財政破綻危機に陥った1980年のロシア国債は80%近くに行った記憶があるからだ。長期金利が上昇すれば予算など組めない。日本財政破綻の危機。そんな国の通貨は誰も受け取らない。円は大暴落だ。

10%しか国債を購入していなかったFRB撤退がこれ程のタービュランス(乱気流)を引き起こすのなら80%の日銀が撤退する時の大乱気流はいかほどか?黒田日銀は早急に出口を公表し議論すべきだ。自分だけ「満期退任」という出口があるなどと思ってはいないでしょうね。

 

ディーラー時代の様に夜20回も起きてNY市場をモニターすることはもう無い。 ただ寝るときは為替は2・88%、ドル高円安が進行していた(109円台後半)。しかし寝ている間に長期金利上昇で株価が大崩れし始め、それがゆえに長期金利低下(2.81%)、それにつられてドル安円高(108.60)

為替はあいかわらず長期金利にビビッドに連動。米長期金利は官の押さえつけ(FRBの撤退)が無くなり乱気流をこなしながら確実に上昇していくだろう。日銀は大暴落が怖くて官製相場を維持せざるを得ない(バランスシートの巨大継続)。日米長期金利拡大、円安ドル高を予想する。