臨時版(2018年2月10日)

2018年02月10日

最近、臨時版をたびたび書いています。前のもお読みいただければ幸いです。

昨日深夜の突然の「黒田総裁続投」記事?なぜ金曜日の深夜?「市場を落ちつかせたい」筋のリークだろう。それとも総裁が続投要請を拒否できないよう外堀を埋めたのか?なにはともあれ続投は望ましい。「出口があると信じる(?)黒田総裁にここで逃げ出されては困るからだ。今後は黒田総裁が任期途中に「仮病」にならないことを祈る。先週末からの相場波乱の原因は、確かに労働統計が契機とはなったが、官制市場から自由市場相に戻る際のひずみ調整といえる。グリーンスパンが「バブルなのは株価よりも債券市場だ」と言ったのはその点だろう。中銀という巨大参加者が、初めて国債市場に介入していたのだ。あるべきレベルより値段が高騰(=金利低下)したのは当然だ。だからこそのバブルだったのだ。

その中銀がバランスシート(BS)縮小のため国債市場から撤退するのだからバブル崩壊、乱気流も当然だ。それが株式市場をも揺るがした。FRBのBSはいまだ巨大で更なる撤退が続くからバブル崩壊はまだまだ続くだろう。大小の乱気流はまだ何回も起きる可能性がある。

問題は巨大なFRBと同規模のBSを持つ日銀だ。米国の経済規模は日本の3倍もあるのに、その米国と同規模のBSとは日銀のBSは超巨大だということ。日銀の国債バブル離脱にはFRBの3倍の困難が想定される。さらに問題は米国の官制相場は国債市場に留まるが日本は株式市場もそうなこと。FRBの国債市場撤退は介入していない株式市場にも乱気流を起こした。国債とともに株をも大量買いしている日銀の撤退時はどうなる?

「異次元緩和」からの撤退がFRBより各段に難しい日銀の指揮を黒田総裁は継続してくれるそうだ。ご自身が撒いた種とはいえ火中の栗を拾う姿勢には敬意を表したい。しかし撤退できなければ日銀BSはますますメタボになる世の中お金ジャブジャブ。ハイパーインフレとなってしまう。