日銀は日経平均18000円で評価損発生(臨時版 )

2019年08月15日

1.日銀は日経平均18000円で評価損発生

日経平均18000円割れで日銀の保有株は評価損発生だから日銀は焦り始めているだろう。世界が日銀のBSの健全性に疑問を持てば、その発行する円は急落。世界の中央銀行はそういう事態を懸念して金融政策で株など持たない。金融政策で株を持っている中央銀行は世界で日銀だけ。それも日本最大級の株主。

2.「ゾンビ企業、倍増5300社」

日経曰く「市場の警戒感が強まれば財務が弱いゾンビ企業の調達金利は上昇し、資金繰り破綻が相次ぐ恐れがある。」―>他の中央銀行に比べて日銀の異次元緩和が、ケタ外れにすさまじいだけに「ゾンビ企業」が市場から退出していない。日本で構造改革が世界に比し、激しく遅れてしまった理由。金利が上昇してくると彼らへの融資が不良債権化し、ただでさえ苦しい地銀経営がまさに苦境に陥る。金融システムリスクの発生だ。異次元緩和=計画経済はいつまでも持たない。計画経済は、どこかにほころびが出て大きく破綻するものだ。日経曰く「金融緩和の影響で収益力や財務が弱い企業でも負債に頼って『延命』できてしまうためだ。」―>これは何も企業に限らず、国家も同じ。日本政府は、本来すでに財政破綻していたはずなのに「異次元緩和」という財政ファイナンス(=政府の借金を中央銀行が紙幣を刷ることにより賄う)で生き延びている。危機の先送りに過ぎない。危機を先延ばしにしたので、オデキの破裂時の衝撃と膿の量は巨大になってしまった。

https://r.nikkei.com/article/DGXMZO4842631009082019SHA000?disablepcview

3.中央銀行マンの矜持

昨日の日経いわく「ある日銀幹部は「黒田東彦総裁の就任後、前体制を否定する政策を進めることになり、踏み絵を踏まされる思いだった」と打ち明ける。私の認識では日銀OB のほぼ全員が今の異次元緩和に対してケチョンケチョンの意見を持っている。そりゃそうだろう。「ハイパーインフレを引きおこす」という世界中で禁止されている禁じ手の世界に入ってしまったのだから。私が国会で「財政ファイナンスそのものだ」と追及すると、黒田総裁や麻生大臣は国会で「デフレ脱却の目的だから違う」といつも答えた。詭弁だ。「失火でも放火でも火事は火事だ。それと同様、目的で判断すべきではなく結果で判断するのは当たり前」と何度も反論したが、それ以上答えなかった。https://www.nikkei.com/article/DGXMZO48308390X00C19A8EE8000/

4.会社法改正の動き:日本の取締役は株主の代表なのか?

言論プラットフォーム「アゴラ」に「会社法改正の動き:日本の取締役は株主の代表なのか?」というタイトルで拙文が載っています。要は欧米では会社の持ち主は「株主」。その意味で欧米は真の株主資本主義。日本の場合はステークホールダー(利害関係者)が沢山いて誰が会社の持ち主かわからない。経営者かもしれないし、労働組合かもしれないし、メインバンクかもしれないし、地方政府かもしれないし、ひょっとすると株主かもしれない。労働組合の主たる目的は雇用の安定であろうし、経営者の主目的は会社の永続性かもしれない。利益極大化が目的の株主が会社の持ち主である欧米企業に、利益極大が必ずしも最重要ではない日本の企業がかなうわけがない。かなうわけがないということは、グローバル競争が激しくなってきた昨今、いずれ買収されたり、倒産したりしてしまうリスクがあるぞ、ということ。すでに多くの日本企業が外資に買収されている。これが日米両方の会社で働いた私の経験からの感想。競争はつらくても受け入れないと生き残れない。私が日本は社会主義的。進男資本主義国家にならないと未来はないぞ、という理由。そして形だけ欧米会社をまねてもしょうがない、というのが私が言いたかったこと。

http://agora-web.jp/archives/2040839.html