異次元緩和の副作用、限界、リブラ他(臨時版)

2019年11月02日

システム管理者変更事務が終わりました。本日より再開いたします。以下は10月中に更新しようとしましたが、システム管理者変更に伴い、更新が遅れた分です。この後、本日更新分(臨時版)、本日又は明日に(通常版)を更新予定です。

異次元緩和の副作用

10月24日ブルムバーグによると、須田元日銀審議委員が「マイナス金利深掘りなら日銀は長期債を売却すべきだ」と述べたそうだ。「短期政策金利を引き下げると、長期金利が一段と低下する可能性があり、生命保険会社や年金の運用に悪影響が及ぶためだと指摘」異次元緩和による長期債爆買いの副作用が無視できなくなってきたということ。

https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2019-10-23/PZI6L0DWLU8801?srnd=cojp-v2

異次元緩和の限界

ひどい話だ。日銀は自分たちで長期国債の爆買いをして長短期利差を無くし、地銀の経営を窮地に追いやっておきながら、地銀にはコスト削減で乗り切れ!なのだから。そんなことで生き残れるのか?異次元緩和継続で国の資金繰り倒産を防ぎ金融システムを崩壊させるのか、はたまた異次元緩和を辞めて金融システムを守り、国を資金繰り倒産させるのか?https://www.nikkei.com/article/DGXMZO51356850U9A021C1EE9000/

 リブラ発行延期

リブラの発行を延期するそうだ。通貨発行益を奪われる政府や中央銀行がいろいろな理由をつけて反対するのは予想されたことだ。しかし何度も繰り返すが、それは中国を利するだけ。中国が先行して基軸通貨をゲットするかもしれない。https://www.nikkei.com/article/DGKKZO51326250U9A021C1MM0000/

 ビニールの環境問題

30年前にマウイ島から、船で日帰りのラナイ島クルージングに行ったことがあるが、当時はパイナップル畑しかなかった。そのパイナップル生産は1992年に辞めたそうだ。ところが生産時に使っていた黒いビニールが島のあらゆるところに残っている。海洋のビニールが問題になっているが、ビニールは全く土に戻らないと実感。そのせいかラナイ島も、マウイ島のレストランで出てくるストローは皆、紙製。問題発覚後のアメリカの対応は早く日本は遅い。日本は生産者重視の政策。米国は消費者重視の政策を政治が考えるからだと思う。

移民問題

ハワイでTVを見ていたら、米軍は46%がマイナリティー、16%が女性なのにトランプ大統領を囲んだ軍の幹部の写真は白人ばかりでマイナリテーも女性も一人もいないではないか、と問題にしていた。米国は差別問題に敏感。移民を入れていけば、日本もいずれこういう問題が出てくる。労働力不足だから移民を、というほど移民問題は簡単な話ではない。

 追加緩和を検討???

「追加緩和見送る公算大」という記事だが、全てのマスコミの記述が気に入らない。違うと数年間に渡って述べているが改まらない。伝統的金融政策時代は、日銀が金融決定会合で決定しなければ追加緩和(=利下げ)はされなかった。しかし量的緩和開始以降は、会合が行われなくても追加緩和が継続的に(極端に言えば毎日)行われている。バランスシートが拡大し続けているからだ。テーパリングが完了(BSの拡大終了)して初めて「追加緩和は終わった」ことになる。現在、政策決定会合では、「追加緩和の度合いを加速するか否か」の決定をするか否かで、微分の世界の話だ。

https://www.asahi.com/articles/DA3S14232093.html?iref=pc_ss_date

 

リブラについて

朝起きてから「暗号資産がもたらす影響、将来性」という「金融ジャーナル」12月号の原稿に赤入れをした。「金融ジャーナル」は金融機関、研究者、エコノミスト向けの金融専門誌だが、その月刊誌が「暗号資産」を特集で取り上げるようになったのは時代が変わりつつある証拠。昨今、各国・中央銀行のリブラに対する反対姿勢が明確になりつつあるが、禁止したいのなら簡単。日本と同じ税制を取り入れればよい。ただそんなことをしていると中国が新しい仮想通貨を作り出して世界経済を牛耳るぞ、という話も1か月前の「金融ジャーナル」のインタビューで述べた。リブラは多通貨にリンクしているが円のみとリンクしているわけではない。使用時と購入時とで、対円での価格に差が生じる。今の日本の税制では、使用のたびに損益を記録し、利益が出れば原則、譲渡所得として確定申告しなければならない。だから今の税制のままでは誰もリブラを使わない。日本は世界に取り残されてしまう。その観点からも、仮想通貨税制改革は喫緊の課題だ。その旨も「金融ジャーナル」に述べた。