(臨時版)引き返せぬ金融緩和、デジタルネーティブ

2020年01月14日

1.引き返せぬ金融緩和(日経新聞3面)

「景気や市場を冷やす恐れにとらわれて緩和をやめられない」->他国の中央銀行は、そうだろう。しかし日銀のみは「冷やす恐れがあろうとなかろうと」方法が無いので不可能だ。日銀の資産規模は対GDP比100%を超えている。経済規模に比べて、べらぼうに金をばらまきすぎている。他の中央銀行はせいぜい25~35%。1900年以降、主たる中銀は10~20%。体重67キログラムの私の 60㎏への減量は不可能ではないが、200㎏の大相撲力士の60㎏への減量は、まず無理だろう。それと同じ。https://www.nikkei.com/article/DGXMZO54339250T10C20A1NN1000/

2.デジタルネーティブ

以下、息子との会話の結論。日本は英語が母国でないのでグローバル社会で多少の意遅れを取った。これはある意味、仕方ない。しかし、日本でデジタルネーティブ(小さい時からITのある生活環境の中で育ってきたので、あえて学ばなくても使いこなせる)が活躍できない。これでは世界に遅れる。これは終身雇用制や年功序列のせい。欧米人はITで成功すると大金持ちになるから必死になる。独立して頑張ろうとする。失敗すればサラリーマンに戻ればいい。日本では会社に所属していては権限もないし、発想が取り上げられる立場にもない。成功してもサラリーマンでは大枚が入らないし、独立して失敗しても会社に戻れないから独立もしない。

3.金融引き締めに関する質問への回答

NICGさんからtwitter に質問がありました。「藤巻さん突然で恐れ入ります。しかしながらお聞きしたいことがあります。最近赤字国債発行というニュースがありましたが、これは市中から国債と交換で紙幣を回収するわけですから金融引き締めなのでしょうか?紙幣増刷はダメなのですか?」

回答は「政府の国債発行は金融引き締めではありません。政府のお財布(=銀行)は日銀です。政府が国債を発行すると、日銀にある政府の口座残高が増えます。一方、同額、日銀当座預金(=日銀にある民間金融機関の口座残高)が減ります。したがって日銀の負債(=お金の発行量)は一定なのです。

なお、日銀が民間銀行から国債を買う時は、日銀に資産サイドの国債残高が増え、負債サイドの日銀当座預金が増える(=日銀の負債の増加)ので金融緩和です。

又、民間金融機関が融資を増やすと「日銀当座預金が減るので金融引き締めだ」と誤解する人がいますが、これも「日銀当座預金は減りも増えもしない」ので金融引き締めでもありません。融資銀行の日銀当座預金が減っても、融資を受けた企業が使っている銀行の日銀当座預金が同額増えるからです。

金融引き締めとなるのは、日銀が今と逆のオペレーションをする(=保有国債を市中に売却する)か、保有国債が満期になったとき、同額を買い変えない(=満期待ち)か資金が海外に流れる(=国民が外貨買いをする)時しかありません。しかしながら前2つのケースでは国債価格が暴落してしまうでしょう。