本文&フジマキな日々(還暦中学クラス会)
(↑ 東京教育大学付属中学還暦クラス会・右・木村廣道東大医学部客員教授(薬学博士)・竹内・畑中先生・宮沢参議院議員・小生・福山・矢野(我々の年代の受験生の多くがお世話になった数学の参考書を書いた矢野健太郎東工大教授の息子)
(本文)
1.民主党の代表選報道がにぎやかだ。昨日(9月8日)の朝のNHKニュースを見ていて気になった。小沢陣営の先生が「日本には膨大な海外資産がある。日本政府は多大な金融資産を持っている。だから金はある。」と言って財政再建よりも、あいかわらず「ばら撒き」志向だったのだ。
確かに日本には莫大な海外資産がある。ただ、それは私の金でありトヨタの金である。民間の金を国の借金の返済に充てるのか?と言うことは民間の財産をすべて没収されるということなのか?
また、確かに政府は多大な金融資産を持っている。しかし、それは私が振り込んだ年金の掛け金他である。これを国の借金の返済に当てるということは国民は年金を放棄せよということなのか?
「1000万円の収入があった。来年の3月の確定申告で300万円の所得税を払わなくてはならないのに今収入全部(1000万円)使ってしまっても問題ないですよ」とおっしゃりたいのだろうか?
国を指導する人達が、本当に「財政状況は大丈夫だ」と思っているのだったら、その無知ぶりに驚く。それ以上にそんなに経済が分かっていない人が政治をしていることに戦慄を覚える。
クリントンが選挙に出た時の言葉「経済がすべてだ」はまさに今の日本に当てはまる。
また、もし「財政が危ない」と理解はしているのに「財政は大丈夫だ」と言いながら「ばら撒き」を続けるというのなら、それは国民を愚弄することだ。
2.一方の菅陣営だが「雇用を増やして景気を立て直す」と言う。これに対しては、昨日(9月8日)の毎日新聞の前論説委員長・潮田さんの記事(p3・水説)が的を得ている。
「菅直人首相は『雇用創出』で経済成長と言っているが、普通の経済学では経済成長が先で結果として雇用が生まれると教える。つまり、順序が逆。『雇用』を連呼するのではなく、経済成長への地道な環境整備を優先すべきだと私は思う」
3.米国の近年の財務大臣はハーバード大学の教授だった「サマーズ」、ゴールドマンサックスの経営者でデリバティブに精通した「ルービン」、同「ポールソン」などプロ達ばかりだった。プロが経済政策の指揮を取っていた。一方、日本の前財務大臣だった菅さんは、「財務大臣になってから経済学の大学生用入門書「サムエルソンの経済原論」を読んでいると当時の新聞に揶揄されていた。
ド文化系の私が心臓移植手術を指揮するようなものだ。どのお医者様の言うことが正しいのか、どの術式が望ましいかもわからずに声の大きい人の言うことを聞く。
リーマン以降、急回復した米国経済と20年間GDPが伸びない国の差である。
4.円高が進んでいる。10年以上に渡って口を酸っぱくしているが、$/¥が低位安定(円高)してしまったから日本経済も低位安定してしまったのだ。20年間GDPが伸びなかった最大と言うか唯一の理由が円高問題である。ここに手を付けなくてはいけなかったのだ。何度も言うが為替は動かせる。それなのに国のリーダーが素人集団の言うことを聞いて、為替は動かせないと思いこんでいたのがいけない。もしくは円高の方がいいと思い込んでいたのが日本の不幸だ。
もっとも、今、マスコミや識者が催促している為替介入や量的緩和では為替は動かせない。しかし、別の方法を使えば簡単だったのだ。戦略的には、お金が経済原則に則って高い収益のあるところ(外国)に行くような仕組みを作るべきだった。すなわち市場主義の徹底である。市場主義が効かないからシミみたいな日本の国債投資のみに金が回った。ドル買いが起こらなかったのだ。戦術的にはマイナス金利や「外国投資の無税化」である。
今でこそ、皆「インフレを」と主張するが、10数年来、私が「インフレ政策を!」というとそれこそ悪人扱いだった。インフレは「悪」で「円安でインフレ導入せよ」などと言う私は極悪人だったのだ。新聞に「私はインフレ政策をと言いたいのだが、それを言うと悪人になってしまうから『デフレ脱却を』と主張したい」と前置きを書き入れたことさえある。
その昔、週刊東洋経済で多くのエコノミストの経済政策を分析した記事では「異色なのは円安によるインフレ政策を主張する藤巻氏だ」と書かれたこともある。残念ながら私は異色のままであり続けたのだ。市場に長くいた人間に聞いた方が素人集団の意見を聞くより賢明だと私は思うのですが。
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5.そうは言いながらも、ドル/円は自律反発の時期が近付いていると思う。政府・日銀が今考えている金融緩和政策や介入政策などはどうせなにやっても効かないのだから『やるぞ、やるぞ』と市場に思わせて、何もやらないのがいい。そのうちに自律反発するから、それに追随して、何かチョッロとやり、「流石、私共の政治は信頼できるだろう」と自慢すればいい。だまされる人もいるから支持率は上がるだろう。
6.前週も書いたが、今、円を買う人は土砂降りの雨の日に「わざわざ崖崩れしそうな崖下に避難する」ようなものだ。「はげ山の中で雷に会ったので一本の大木の下で雨宿りを始めた」ようなものだ。小澤さんが「国債増発を」と主張しているそうだが、そんなことをしたら、それこそ国債暴落の引き金になる可能性もある。私の想定している「国債未達」が起きたら、すべてのマーケットはThe End である。財政破綻が起こるのなら、今ドルを買うのは保険を買うのと同様の行為である。破綻が起きれば1㌦500円でもおかしくないからだ。今、ドル安と言うことは「保険を安く買える」絶好のチャンスと考えるべきだ。私ならドル買いの絶好のチャンスだと思う。詳しくは拙著「財政破綻『その日』に備える資産防衛術」(朝日新聞出版)をご覧ください。
(フジマキな日々)
1.先週の朝日新聞土曜日版Be「やっぱりフジマキに聞け」は
http://www.asahi.com/business/topics/fujimaki/
でご覧になれます。
2.おかげ様で「日本破綻 『その日』に備える資産防衛術」が売れています。先日、幸夫のスタッフの中村からメールがあった。
「日曜日に日本橋の丸善に行ったら、社長の本がビジネス書ランキングで3位でしたよ!2位は池上さんですが。」よろしくお願いいたします。(注 池上さんとは仲が良いので、このようなコメントになっています)
先週の八重洲ブックセンターでは総合7位だった。ひき続きよろしくお願いいたします。
3.本日(9月9日)に拙著「マネーはこう動く 知識ゼロでわかる実践・経済学」(光文社)が発売(¥667+税)されます。
これは10万部近く売れたハードカバー(2007年発売)に加筆・修正を加えたものです。「いま世界経済はどうなっているか」のところは全面的に書きなおしてあります。
現在の経済・景気を読み取っているうちに、知らず知らずに、金融・経済の基礎が勉強出来てしまうことを狙った本です。理論が実践でどう生かされるのかを解説した本ですが、「わかりやすく解説できた」と自負しています。
4.以下は妹の漫画です。(忘れ物が得意な小生)

(ドル/円で苦しむ小生)
4.フジマキタケシの1週間
8月30日(月)
近所の和食料理「佐とう」へ。長男健太も遅れて参加
8月31日(火)
昼間、よく集まる仲間との私的な勉強会で講演。50数名と出席者は少ないのだが、某証券会社会長、某メガバンク専務、某電鉄会社専務、某参議院議員、某弁護士事務所パートナーの某弁護士、昔、財務省主税局のエースと言われた某氏ほか財務省幹部OB面々と影響力の強い人たちが多かったので、私の持論をシェアーしてもらおうと、かなり真剣に頑張った。
14時半から我が家で日経出版社のムック本「達人たちの仕事術」の取材。
9月3日(金)
午後、箱根湯本の湯本冨士屋ホテルで講演会。車で余裕をみて出かけたら早く着きすぎた。主催者・ホテルのご厚意で無料で日帰り温泉に入らせてもらい1時間露天風呂を楽しんだ。
湯本は小田原厚木道路のインターを降りてほんの10分ほどで着くので、低地で暑いのかと思っていたが露天風呂に吹く風が涼しく、火照った体を涼風で静めては再度湯に入る、の繰り返しで、気持ちよい1時間だった。チェックアウト後の時間帯で入浴客が一人もいなかったのも良かった。夫婦でお付き合いさせていただいている小田原の横田・医師会会長夫人をご招待して、帰りは小田原駅までお送りした。ご主人は診療時間だったので奥様だけでもどうぞと強引にお誘いした次第だ。「講演会では、いつもニコニコしている顔が引き締まって別の人みたいでした」とのお言葉でした。帰宅後、横田さんに頂いたシラス干しと鯵の干物で一杯。うまい!!飲みすぎた。
9月4日(土)
午前中テニスをしてから、その足で世田谷に行き、20名程度の講演会でのボランティア講演。この会を共同主催している小林保子さんは、今、福祉関係の大学で教授をしているが、私のモルガン銀行資金為替部長時代の直属の部下。今モルガンスタンレーで働いているご主人の小林亮君も元・私の直属の部下。直属の部下同士の社内結婚で、私どもが仲人を務めさせていただいた。その関係でのボランティア講演だ。小さな会場での講演は久しぶりだが、聴衆の方との距離も小さく、それなりに楽しかった。
車を家に置いてから、日比谷の松本楼での東京教育大学付属中学の還暦クラス会に出席。幹事の橋本君,三木さんのご尽力でクラスの約半分近くが集まった。担任の川崎先生はお亡くなりになってしまったのだが、隣のクラスの担任だった畑中先生がご出席くださった。ありがたかった。クラス会というのは先生が出てきてくださってのもので、それでこそ「Theクラス会」になる。畑中先生も髪の毛こそ真っ白になられていたが、お若かった。78歳になった今でも山梨大学で講師として教えていらっしゃるそうだ。
(本文の上と↓の写真(全員の近況報告)は畑中先生が後日送ってくださったもの)
9月5日(日)
テニス。
9月6日(月)
会社に出社した後11時東京駅発の新幹線で大阪へ。大阪毎日放送のチチンプイプイへ出演。
何度も書くがこの番組は東京では知られていないが、関西では視聴率がかなり高く、「お化け番組」と言われている。
毎回、3~4名の漫才師、落語家の方が出る。柔らかい方の話題は彼らが受け持ち、堅い方の話題は私とレギュラーの大阪毎日放送・石田記者が担当する感じだから、なんでもかんでもコメントをしなくてはならない番組と違い気が楽だ。
私自身、余り漫才は好きでなかったのだが、漫才師の方々と同席させてていただくと、その頭の回転の早さに驚き、漫才師の人たちを見直してしまう。私がまじめな話で滑っても、すぐ笑いでフォローしてくれる。それに皆、優しさがある。だから私は、この番組の出演は大好きだ。
番組終了後、前の担当だった池崎さん(現・編成副部長、一橋の後輩で通信社より転職)と焼鳥屋で一杯。7時半の新幹線に乗って名古屋へ。明日、名古屋で講演だったので今夜は名古屋泊まりにして、高校のクラスメートの鈴木謙一君(伊勢湾海運経理担当役員)と9時よりホテル近くの飲み屋で一杯。
が、鈴木君と会う直前、新幹線の中で携帯を落としたことに気づき、いっぺんで大阪での酔いが覚めてしまった。家内にJRに電話してもらうように依頼するも、当然のことながら「ドジ扱い」され(反論できず)鈴木君と酒を飲んでいても、いまいち乗りが悪かった。鈴木君ごめん!
ちなみに新幹線の席を覚えていたので、携帯は無事車内で回収。翌朝、秘書の山田が東京駅に取りに行ってめでたし、めでたし。
9月7日(火)
午後3時半より、名古屋駅上の名古屋マリオットアソシアホテルで監査法人トーマツ主催の講演会(トーマツの顧客の経理担当役員向け)で1時間半講演。級友の鈴木君も参加。その後、懇親会に30分ほど出席して帰京。一日、携帯電話なしで過ごしました。
9月8日(水)
台風接近で豪雨。植木がうれしそう。今年の夏は、この不精な私が、しばしば庭の植木に水を撒いたのだが、これでしばらく庭の水やりからは解放されそうだ。それにしても今年の夏は、あまり雨が降らなかったと思うが、不思議と渇水の話は聞かなかった。前回の猛暑は1997年(?)と「チチンプイプイ」で言っていたがあのときには渇水騒動があった。当時住んでいた家には井戸があったのだが、検査したら大腸菌が無限大。保健所から「水やり」等でふんだんに水を使うと改善されるかもしれない、と言われて、ふんだんに使おうと思った時に、降って湧いておこったのが渇水騒動だった。そんな時に水道水で庭木の水やりをしようものなら犯罪者といわれそうな雰囲気だった。そこで庭に水を撒くときは、いつも大声で「井戸水は冷たくてきもちいいなー」とか「早く大腸菌がなくなるといいな~」とか言いながら水を撒いたものだ。水道水ではないことを、道行く人々に強調しなければならなかったのだ。大声を上げる日々だった。そんなことを思い出す雨である。
夜、小学校・中学校のクラスメート(高校では別のクラス)の宮沢洋一君の後援会で宮沢君の国政復帰(参議院)祝い@銀座吉澤。根津美術館館長の根津さん、某有名弁護士、某大手ゼネコン社長等約20名参加。
宮沢君は宮沢喜一首相の甥っこ。父上は元・自治省事務次官・広島県知事・法務大臣を務められた参議院議員宮沢弘氏。優れた家系にも関わらずしっかり勉強し、東大法学部。大蔵省を経て政治家になったわけだ。小学校の時は私が級長で彼が副級長だったのだが、立場はいつからか逆転。何はともあれ国政復帰おめでとう!
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