１．「首相『地銀は真面目にやっていない』え、え、え？だ」
こんなこと言われたら、かわいそうなのは地銀だ。財政ファイナンス（俗称：異次元緩和）を開始し、長短金利差という金融機関の儲けの根幹を無くしたのは政府・日銀だ。私が金融マンの時には購入していなかった長期債を爆買いして長期金利を押し下げたのは政府・日銀だからだ。1970年代後半のＳ＆Ｌ危機の時、ＦＲＢは長期金利を引き上げて長短金利差を開き金融機関を救済した（と当時私は米国のビジネススクールで習った）。日銀はそれと逆のことをしているのだから、金融機関はたまったものではない。
https://www.nikkei.com/article/DGXZQODE28DA60Y1A120C2000000/
２．「健保の財政悪化」
本日の日経1面トップ記事。ＭＭＴ論者は、そんなら紙幣刷って助けてあげればいいじゃない？と何故言わないの？某識者によると「ＭＭＴ論は、ばばっちいから、主流派経済学者は相手にしない。相手にされないから、のさばって困る」とおっしゃっていたが、全くその通り。
https://www.nikkei.com/article/DGXZQODB15B2Z0V11C20A2000000/
３．「ワクチン接種はすでに世界61か国で開始。アレ、日本は？」
英フィナンシャル・タイムズ（FT）の調査によると「ワクチン接種は世界61カ国・地域で始まっているそうだ。日本は主要7カ国（G7）のなかで唯一ワクチンを承認すらしていない国」。最近の日本はなんでもビリ。財政赤字と日銀のメタボぶりだけが断トツの世界トップ。自粛・自粛と騒いでワクチン確保をメインテーマに据えてこなかった政治の怠慢。他国より感染者が少ないから、というなら、今を「緊急事態」などと言うな。緊急事態なら、まずは自国第1だ。カナダでは自国民の5回分のワクチンをすでに確保したとニュースでやっていた。総理が世界中を飛び回って確保に飛び回る。それがリーダーの役目では？ワシントン大学医学部の研究（それが正しいのか知らないが）自粛をしようが、しまいが世界的に2月にはピークをつける。鎮静化の速度は自粛ではなくワクチン接種速度が最も影響する。素人の私でもそうではないか思う。接種した人は社会活動を再開、副作用が怖くて接種しない人は巣ごもりを継続する。それしか経済が折れない選択肢はないのでは？もっとも、それは他国の話で、残念ながら日本は経済が復活すると金利が上昇し、日銀がアウトとなり悲惨な状況が来てしまう。準備はしておいた方がよい。「藤巻健史の資産運用大全」（幻冬舎新書）は、その時用の「財政救命セット」だと自負する。
https://www.nikkei.com/article/DGXZQODB0325M0T00C21A2000000/