「米景気は 21年半ばには危機前の水準を上回る」「長期金利の反転に正しく反応する人が資産家に」他

2021年02月03日

1.「米景気は 21年半ばには危機前の水準を上回る」

昨日の日経新聞夕刊によると米議会予算局(CBO)は「国内総生産(GDP)は21年半ばには危機前の水準を上回る」としたそうだ。日経新聞曰く「バイデン新政権は1.9兆ドルの追加経済対策を議会に提示しており、実現すれば短期的な成長率はさらに上振れする可能性がある」とのこと。相変わらず強い米国経済。その一方、日本は、いつもどり大幅遅れの回復。根本的に社会主義体制がいけない。米国景気が断然速いのなら、さらにドルの魅力が増す。長期金利も市場予想より早く上昇するだろう。

米、今年4.6%成長 議会見通し: 日本経済新聞 (nikkei.com)

2.「長期金利の反転に正しく反応する人が資産家に」

昨日のブルムバーグ曰く「そうではあっても、財政刺激策や新型コロナワクチン接種の進展を背景に年内の景気加速に楽観的な予測が示される中にあって、米国債市場は連邦準備制度がいつ資産購入プログラムを変更する可能性があるのか、手掛かりを得ようとしている」

米国の長期金利は、いつ、どのくらい上がるかだけの問題で、長期金利低下の可能性は小さいと思う(その後、日本の長期金利も大幅上昇するだろう。中央銀行が長期金利をコントロールできると公言しているのは日銀だけ。昔は日銀も出来ないと言っていた)

私は長期金利反転の動きを正しくつかんで正しく反応した人がもっとも、財産を残せると思っている。プロなら債券先物の売り。債券プットオプションの買い。素人の方なら「米国の債券ベアファンド」がいいと思う。詳しくは1月27日発売の「藤巻健史の資産運用大全」(幻冬舎新書)をご参照ください。

藤巻健史の資金運用大全

https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2021-02-02/QNVOW7T0AFBM01?srnd=cojp-v2

3.「地銀、様変わり」

今朝の日経に地方銀行、統合か単独か、選択迫る政府・日銀」の記事。ほんの数年前、九州の地銀合併を巡って公取と金融庁でバトルをしていた時とは様変わりだ。異次元緩和で長短金利差が無くなり、地銀経営が苦しくなった結果、独禁法などと言ってられなくなったのだろう。当時からこの点を指摘していたのだが。

4.「あれ~、日経新聞にどこかで見た顔が」

本日の日経新聞をめくっていて「あれ~、どこかで見た顔」と思ったら、鏡の中でよく見る顔だった。著者の岡元兵八郎さんの写真が無いのに私の写真が出てしまって光栄だが、申し訳ない。私は、今は米株から早く撤退しすぎて悔しい思いをしているが、誰も注目していなかった米株を20年以上前から、推薦しまくっていた。「お金持ちになるには強い国のリスク資産を買え」が私の主たる主張だった。マネックス証券の講演会でも米株推薦の講演を何度もさせていただいたものだ。岡元さんは現在、そのマネックス証券のチーフ・外国株コンサルタントで米株を熟知されている。ちなみに日経インデックスが史上最高値を付けた1989年12月末の日経平均は38915円、NYダウは2753㌦。日経平均は現在当時の0.73倍、NYダウは11.1倍。

写真付き帯(日経新聞広告)

5.「え、冗談?」

昨日、某大手行から我が家に国債購入の宣伝が再びあった。なに考えているのか? それとも何も考えていないのか?大手行自身が、国債保有残高を激減させているのに顧客には売りつけるのか?

6.「なに、この能天気ぶり?」

本日の日経新聞「大樹小機」氏いわく「各国『政府の断固たる行動が必要だ』と国際通貨基金(IMF)は論じる。同感だ。この有事に、救国と財政規律を天秤にかけることはできない」なにこの能天気ぶり。こういうことは、普段、「財政健全化」を強く主張していた人のみが言える。このままハイパーインフレに突入したら、今はとは比べ物にならないほどの地獄が待っているとの認識が無さすぎる。日銀の財務内容をみてからモノを言っていただきたい。

https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGD01B1K0R00C21A2000000/

 7.「小泉和弘さん指揮九州交響楽団」

「普段の晩酌は日本酒だが昨晩はワイン、そして各種チーズ、生ハム、殻付きソラマメの夕食。小泉和弘さん指揮の九州交響楽団のWEB 配信を聞くためだ。小泉さん追っかけの私ども夫婦も、さすが今回は自粛だから九州まで追いかけはせず、2000円出して19:00からWEB視聴。これから1週間アーカイブでいつでも聞けるからお得でもある。音の質は生演奏からは格段に落ちるが、ワインを飲みながらの鑑賞はぜいたくかつ優雅な気分になる。こういうのも悪くない。昨晩は「田園」と「運命」で家内曰く「ステーキとお寿司を一緒に食べているみたい」小泉和弘さんは日本1の指揮者だといつも思う。

小泉さん&九響