「異次元緩和の副作用」.「自国最大のエコノミスト集団の見解をド素人集団が覆した」他

2025年06月29日

(ここに述べる意見/分析は日本維新の会の公式見解でも分析でもありません

私の個人的見解・分析であることをご理解ください)

 

1.「異次元緩和の副作用」

以下、昨日の日経新聞朝刊記事。白川元日銀総裁、インタビューで

「――日銀は10年超にわたって大規模な緩和を続けてきました。今後どんな副作用に気をつけるべきですか」との質問に対して

「副作用は現に出ている。財政規律の低下もそうだし、市場の不測の反応への警戒感が利上げを遅らせる可能性もある」――>まさにその通り。「副作用は現に出ている」は物価高が始まりつつあることをおっしゃっているのだろう。「市場の不測の反応への警戒感が利上げを遅らせる可能性もある」とは、私がいつも言っている「とんでもない実質マイナス金利なのに植田総裁が金利を引上げないのは、日銀の債務超過と金融システム危機の発生を怖がっているせいだろう」をマイルドにおっしゃっていると思われる。

日銀OBとしては「最大の副作用は中央銀行のとっかえをせざるを得なくなる(=円の紙くず化)こと」とはおっしゃれないのだろう。

https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUB16DH80W5A510C2000000/

 

2.「自国最大のエコノミスト集団の見解をド素人集団が覆した」

以下、同じく昨日の日経新聞朝刊記事。白川元日銀総裁の更なるインタビュー記事

「―課題解決に向けて中央銀行に期待することは何でしょうか」との質問に対し、

「中銀はどの国でも自国最大のエコノミスト集団で、経済・金融の分析は重要な公共財の提供だ。バブルを含め過去の経済運営の失敗は国全体としてマクロ経済の大きな見立てに失敗したことに起因しているだけに、中銀の分析、発信の役割は大きい」――>

白川さんはじめ私の友人の日銀元幹部の多くが「黒田日銀の異次元緩和」に大反対だったし、今でも文句タラタラである。最大のエコノミスト集団である日銀マンたちを差し置いて政治や外部のド素人集団がトンデモ理論に基づいて、異次元緩和(=大規模緩和)を押し進めたツケを、日本国民は今、払わされようとしている。これがFRB の幹部なら、「間違いだ」と声高に主張し、JP モルガンやゴールドマン・サックスに高給で転職していっただろう。日本のように終身雇用制だと、表立って不同意を言うと天下り先は無くなり将来の昇進も望めなくなる。だから正統派金融論・経済論ハ地下に潜り、他国なら恥ずかしくて声も上げられないようなブードウー教教祖たちのトンデモ論が圧巻し、国民を不幸に追いつめつつあるのだ。学問は重要だ。ブードウー教教祖たちが主張するトンデモ論は医療で言う民間療法と同じ。

 

3.「毎日新聞元経済部長、元論説委員長からのお褒めのお言葉」

昨日、毎日新聞元経済部長、元論説委員長だった潮田さんが、

「2013年から警鐘を鳴らしていた藤巻さん」とお褒めの言葉をSNS 上に書いてくださった。