1.「二ッポン放送『渡邉美樹5年後の夢を語ろう』に出演」
明日6月28日(土)16時20分からラジオ ニッポン放送(AM1242 FM93)「渡邉美樹5年後の夢を語ろう」に出演です。よろしくお願いいたします。
https://podcast.1242.com/yume/
2,「YouTubeチャンネル(藤巻の現在のマーケットView)」
昨日出演したYouTubeチャンネルのYou tube配信が下記YouTubeチャンネルから見られるそうです。藤巻の現在のマーケットViewを45分ほどに渡って述べています。
JPモルガン時代の同僚だった酒匂さんに乞われて出演いたしました。酒匂さんは今体調を崩されていて、病室からズーム参加でした。手術を午後3時から5時までして7時からズーム出演ということで、すごいなと驚いた次第。
https://www.trade-trade.jp/blog/originators/20250627-13692/
3,「超長期債、「生保頼み」は幻想 金利上昇でも買い戻らず」
今朝の日経新聞記事。記事曰く「日本の超長期国債を巡る混乱が足元では一服している。(略)だが平穏は一時的かもしれない。主たる買い手だった生命保険会社の存在感が低下している」「超長期債の発行額が実際に減る7月以降も当面、参院選や米関税交渉、地政学リスクといった市場の注目材料には事欠かない。今後は超長期債に混乱が生じても、安定的な買い手としての『生保頼み』はもう通用しない」。
この記事は大変良く書けているが、しかし、一点、見落としていると思う。
生保と共に、というか生保以上に重要な買い手だった日銀の購入余力の問題だ。
私の質問に対し、黒田総裁も植田総裁も「日銀は保有国債の途中売却をかってやったことはない(実は私の落選中に少額行っているのだが)。それがゆえに日銀は償却原価法で問題ない」と答弁した。民間金融機関の会計では「満期保有債券を一部でも途中売却すれば、すべての保有国債を時価評価しなければならなくなる」
一般の会計原則に従うと日銀の会計規定で決めている以上、日銀とて同じだ。
すなわち30年債だろうと、40年債だろうと、全て満期待ちでしか保有額の減額を行えないのだ。インフレが加速して、世の中にばらまいたお金を急速に回収するには途中売却(=国債売りオペ)が必要となるが、それをやるとすべての保有国債へ時価評価を余儀なくされ、とんでもない評価損が損益計算上に現れてしまうのだ。
日銀は30年債を30兆円程、40年債を10兆円程、すでに購入していると理解しているが、その分の日銀当座預金は満期が来るまで根雪のように固定してしまっている(=お金がばらまかれたまま)。したがって日銀は超長期債のこれ以上の積み増しは難しいと思うのだ。
生保と共に日銀の超長期債の購入余力が減少するなら、長期債の発行は不可能になる。ギリシャの危機の初期の状況を思い出してしまう。
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUB258180V20C25A6000000/