「『円安によって米国の貿易が厳しい』とのトランプ発言は本当かね?」「円安進行だから米国の対日本の貿易財赤字が大きく増えているわけではない」「米国は基軸通貨の地位を守るために強いドルを望んでいる。それが本音」他

2026年09月27日

1.「『円安によって米国の貿易が厳しい』とのトランプ発言は本当かね?」

昨日の日経新聞夕刊1面の「円急騰、一時156円台 トランプ氏の円安懸念発言」との記事によると、「高市首相は日本時間の25日にトランプ氏から『円安によって米国の貿易が厳しいという話があった』と明かした」そうだが、本当かね?

為替介入も効かなくなって、どうしようもない窮地に立ったから、最後にトランプ大統領にそのように発言する様に頼みこんだのではないの?

米国も日銀沈没の危機(=円紙くず化)で世界の決済システムに混乱が生じるのを危惧しての日本側の懇願に応じたのでは?言葉だけならタダだし。

https://www.nikkei.com/article/DGKKZO98959100W6A920C2MM0000/

 

2.「『円安によって米国の貿易が厳しい』はずがない」

高市総理はトランプ大統領が『円安によって米国の貿易が厳しい』と語ったとおっしゃるが、対日本の赤字がどうなろうと米国の貿易が厳しくなるなどということはないのでは?

円ドル委員会が設置された1983~1984年ごろのように米国の貿易赤字の最大相手国が日本だった時とは違うのだ。

大谷翔平選手が怪我した羅ドジャーズは大変だけど、2軍選手が怪我してもたいした影響はないとの同じ。

米国の財赤字の最大原因は対中国の2021億ドル。対メキシコ1969億ドル、メキシコ1969億ドル、対ベトナム、対台湾、対アイルランド、対ドイツ、対タイの次に日本に639億ドルに過ぎない。

米国の財赤字の最大原因は対中国の2021億ドル。対メキシコ1969億ドル、メキシコ1969億ドル、対ベトナム、対台湾、対アイルランド、対ドイツ、対タイの次に日本に639億ドルに過ぎない。

高市氏の後の習近平氏との対談で「人民元安によって米国の貿易が厳しい」と習主席に文句を言うのならわかるが高市氏にそんなことを言う理由がない。

米国の貿易赤字の問題より、日本が危機的状態だの認識での発言だったと私は認識している。

米国は大胆な利上げを日本に要求しているのだろうし、放漫財政を抑えさえにかかっているのだろう。しかし大幅利上げでは日銀が持たない(=円の大暴落)。だが、その選択の方が米国へのダメージは小さくて済むとの判断だろう。

 

3.「円安進行だから米国の対日本の貿易財赤字が大きく増えているわけではない」

最近円安が進んでいる。しかしだからと言って米国の対日本の貿易財赤字が大きく増えてきて米国の貿易赤字問題が深刻になったわけではない。

米国の対日本の財赤字は2000年816億ドル、2010年601億ドル、2020年555億ドル、2026年644億ドルと円安進行で大きくはなっていない。

しかも日本は米国にとって8番目の規模の赤字額に過ぎず多少対日本赤字が大きくなったとしても米国の赤字問題が急速に大問題に発展するわけではない。

トランプ大統領が大騒ぎする話ではない。

要は円安進行は米国の貿易問題というより「日本(特に日銀が)轟沈するリスク」を米国が大いに心配している証左だろう。円の棒陸の可能性を意識すべきだ。

 

4.「米国は基軸通貨の地位を守るために強いドルを望んでいる。それが本音」

そもそも、米国は本音ではドル安を望んでいない。確かに大統領は対製造業界への選挙用には「ドル安を望む」というだろう。

しかし、本音は、「強いドル」をのぞんでいるはずだ 。

世界の人々は弱い通貨を貿易決済に使わないし富の貯蓄にも使わない。要は強い通貨しか基軸通貨として選ばれない。

そして基軸通貨としての地位は最大の国益なのだ。

通貨を発行さえすればそれにより世界の富を手に入れられる。こんなにおいしい話はない。

しかし、好きかってに新しい通貨を発行できるのは基軸通貨のみである。基軸通貨だと世界全体の経済規模の拡大と同ペースまで通貨価値を棄損せずに通貨発行が出来る。

そうでない国は自国の経済規模と同じペースでしか通貨発行が出来ないのだ。

日本も基軸通貨国と同じように通貨を好き勝手に発行できると誤解したのが日本のMMT 論者たちである。30年間でGDPが1,25倍にしかならなかったのににべ^-スマネーを9.4 倍と世界に類のないスピードで増やし太。

円はとことん安くなるだろう。

 

5.「インフレが怖い米国がドル安を望んでいるわけがない」

世界でインフレ懸念が盛り上がってきている。

弱い自国通貨はインフレを加速させる。中間選挙を控えての物価上昇を怖がるト

ランプ大統領がドル安を望むわけがない。物価高は今の米国民にとって最大の懸念材料だからだ。

 

6,「首相、米国滞在30時間でとんぼ返り 関連行事は不参加・会談3カ国」 外国のリーダー達と仲良くなれる外交上絶好の機会だったのに、何ともったいないことを。よほど外国にいたくないのだな。 首相と比べるのは、何ですが、実は私も同様だった。 JPモルがン時代、首相の米国滞在30時間より短いロンドン滞在6時間という記録を持つ。 朝、ヒースロー空港についてタクシーでロンドン支店に。サンドイッチを食べながら20分の会議(人事マターだった)をして、そのままタクシーで空港に行き、夕方の便で帰朝した。 初めての海外旅行だった卒業旅行を除いて、社会人になってからは羽田や成田の税関で荷物チェック等の詳しい聴取をされたことはない。 ただこの時は、胸に歯ブラシ1本と尻ポケットに単行本1冊をいれてスーツ姿で出かけた。ロンドンから帰って来るのにあまりに荷物が少なく、土産も皆無だったから不思議がられたらしい(通常の出張の時はノートパソコンで仕事をしていたのだが、そのころはまだノートパソコンは普及していなかった)

https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUA2416Y0U6A920C2000000/

 

7,「朝礼でロンドン転勤の挨拶をさせた男が翌々日の朝の朝礼に出ていたこともある」

朝の朝礼で転勤の挨拶をしてロンドン支店に飛び立ったはずのA君が翌々日の朝礼に出てきたので、皆でヤンヤの拍手と嘲笑で迎えた。

聞いたら、入国審査で「日本国債の取引をしに来ました」と言ってUターンさせられたそうだ。馬鹿者!!「ロンドン支店での研修」のはずだったろうが!!

当時の(今は知らないが)英国は失業率が高く、外国人が仕事のために入国し英国人の仕事を奪うことに極めて厳しかったのだ。

 

8.「コロナの時、ボストンに行ったときは話は別」

コロナの最中に家内と2人でボストンに行った時は、税関を出る前に2度も警官に詰問された。

2か月間の滞在用に大きなスーツケース3つとキャリーバック2つを持ち、6ドルくらいの空港のカートがもったいないと、手で運んでいたので、違法移民だと思われたらしい。

ほとんど誰も警察官から尋問されなかったのに我々だけが2度もつかまった。よっぽど貧乏たらしかったに違いない。なさけなや。

しかしボストンはいい街だった。

 

9・「朝日新聞元編集委員の原真人さんの本日のニュースレター。本は10月26日発売。・

原さん曰く「近日発売「異次元緩和 経済敗戦と背徳者たち」 から一足先にご紹介。本日ニュースレターで、アベノミクス 前夜の安倍晋三氏とリフレ派の人々との邂逅の経緯を書いています」

https://hara-makoto.theletter.jp/posts/acc48c23-d33e-499a-88a9-75b5cc55af71?shem=aimgspe,

 

10,「長期金利の上昇でなぜ日本だけ悲観的になるか?」

私のXに以下のリツイートが来た。

「世界中長期金利が上がってんのになぜ日本だけそんな悲観的に見てんだよ」

以下の回答をした。

「他国は、長期金利が上がりすぎて景気が悪くなっても、中央銀行は金利操作でなんとかするが、日本の場合は、中央銀行たる日銀が1番最初に危篤になるから」。