「大リーグの観客」はもうマスクしてない」「日本の格差是正」他

2021年05月12日

1.「大リーグの観客」はもうマスクしてない」

今朝は大谷が先発だったので、BSで大リーグ、エンゼルス対アストロズを見た。マスクをしていたのは、審判と監督とコーチと通訳のみ。観客でしている人は、ほぼ皆無。バックネット裏ではアジア系女性が一人だけしていたが、途中から下にずらし鼻と口出していた。なんという日米の差。

2.「日本の格差是正」

私はほとんどテレビを見ないのだが大相撲と大リーグだけは見る。日本のプロ野球は見ない。大谷、ダルビッシュ、菊池、前田、イチロー、昨年までの田中、超一流は、皆大リーグに行ってしまうからだ。おかげで日本のプロ野球には高給取りがいなくなり、給料はほぼ平等。でも面白くなくなった。これが日本流格差是正策。「欧米の格差は富裕層に富が集中することによって起きたが、日本の格差拡大は中流層の下落によって生じた」とはこの分野の学者のほぼ統一見解。なのに日本は、富裕層を引きずり下ろすことによっての格差是正を図っている。それでは、皆、「平等に貧乏な国」になり下がる。

3.「なに?それって中央銀行の仕事?」

日銀が、気候変動問題に対する必要な対応を検討するという。米国ではパウエル議長が、「景気回復は力強さ増しているが低所得層にとっては緩慢」などと発言している。どちらも「それって中央銀行の仕事?」と思わざるをえない。中央銀行の仕事とは、金融政策を通じて通貨を安定させることと、過度なインフレやデフレを無くし長期にわたって経済を成長軌道に乗せることだ。全体を見て総合的に金融緩和、引き締めを判断すべきであり、「低所得者層の回復が高所得者層に遅れている」とか「景気変動に金が回っていないのに配慮」とかのセクション間の調整は、財務省や政府の仕事である。それより、日銀は、金利が上昇したと、日銀自身が崩壊、円が紙くず化し、国民が地獄の生活を強いられないようにすることに全力を注ぐべきだ。もう手遅れかもしれないが。

https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2021-05-11/QSVMUIDWRGG301