「NY ダウ史上最高値更新」「私の押す資産運用」「ビットコインのATMマシン」他

2021年07月24日

1「NY ダウ史上最高値更新」

米国の強い経済を反映して、昨日NYダウは史上最高値を更新した。いつも書くように、日本のバブルからして、資産価格の上昇による資産効果は強烈であり、日本のバブル期のような強烈な自国通貨高という強烈なデフレ要因も存在しないから、米国は強烈な好景気とインフレに向かっていくと思う。一方FRBは「景気は一時的だ」と澄田元日銀総裁の反省から学んでいないようだから、引き締めは後手、後手になるだろう。少しの金融引き締目のたびに米株価は一時多少下落をするだろうが、昨今のようにすぐ押し目買いが入り、今後とも、史上最高値を記録していくだろう。そして最後にバブルの末期の日銀のように、やっと気づいたFRBが強烈な引き締めを行う。なお、長期金利は中央銀行がコントロール出来るものではないから、かなり早い段階で上昇を開始。FRBに金融政策の変更を促していくことになると思う。以上が、私が今後の米国金融に対する想定シナリオ。

 

2.「私の押す資産運用」

上記シナリオに沿って推薦するポートフォーリオは、以前と全く変わっていない。

保険の意味でもなるべく多くドル資産を持つ。それも長い債券は値が下がる(=金利が上がる)と思うので、短い債券。その意味でもドルのMMF(マネー・マーケット・ファンド:覚えにくかったらマネー・マネー・フジマキと覚えてください(笑))がベスト。どうしても株を持ちたいのなら日本株ではなく米国株(当面、まだ米株は上昇すると思うので)。ただし、いつでも撤退できる体制で、こわごわと買う。日本のバブルの末期の時のように能天気には買わない。生命保険は円建てではなくドル建て。避難通貨として最低限の暗号資産は保有する。以上、あくまでも自己責任でお願いします。損したら非難ごうごう、儲かったら黙ってお中元もお歳暮の一つも送ってこないのが人間ですから(もっとも、お礼などいりませんけどね(笑い))あくまでも、「儲かったらフジマキの貢献。損したら、自己責任」のスタンスでお聞きいただきたいリコメンデーションです。

 

3「何にでもでも、ちょっかいを出す日銀」

日銀は、昔なら、中央銀行が買ってはいけなかいと言われた商品(株、長期債、社債など)には決して手を出さなかった。「通貨の価値を守る」のが責務の中央銀行は「価格が大きく下落し財務状態を悪化させる」リスクのある金融商品には手を出してはいけないとの鉄則があったからだ。(長期債は同じ幅の金利上用でも短期債に比べて格段に大きく値が下がる)

それに、加えて「本来の業務ではない気候変動対策への資金供給」に手を出そうとしている。銀行から、お金を借りていた人が、サラ金に手を出し、さらには闇金融に手を出し始めているような感じを持つ。昔の日銀は尊厳も権威もあった。日銀自身も日銀マンも審議委員も尊敬を集めていた。今の日銀は、全く尊敬に値しない。

 

4「ビットコインのATMマシン」

「サークルKが仮想通貨のATMマシーンを北米店舗に大規模設置」するそうだ。 ボストンにいる息子から、ビットコインのATM を街中でよく見かけるとは聞いてはいた(サークルKではなく銀行)が。日本の税制(小規模利用でも雑所得計上が必要)では無理だろうな。日本では、きっと、この分野でも、また世界に1歩も2歩も遅れをとることになるのだろう。

https://coinpost.jp/?p=263352

 

5「ご苦労様、ブルーインパレス」

前にも書いたが1964年東京オリンピックの私の最大の思い出は、航空自衛隊飛行隊が雲一つない青空にくっきりと描いた五輪の輪。中学の校庭に飛び出し、クラスメートと一緒に見上げた。あの感動を今の若者にも味わってもらいたかったが、残念ながら、今回は、そこまではいかなかったようだ。風と入道雲のせいだから、いた仕方ない。(私が初めて飛行機に乗ったのは、大学の卒業旅行の時。その10年近くも前のことで、飛行機は、あんなことまで出来るんだ、との感激も、あの感動の中には含まれていたと思う)

しかし、昨日の国立競技場上空の入道雲、今回の五輪を象徴しているかのようだった。ブルーインパレスの乗員が一番残念だったと思う。でも、国民はパイロットたちを尊敬し、誇りに思ったことだろう。

私自身、親戚(養子に入ったので、今は藤巻姓ではないが)が、元空将・沖縄総司令だったので自衛隊、特に空自には思い入れが強い。ちなみにまだ自衛隊が、これほどまでに国民に受け入れられていなかった当時の、我が親戚の沖縄での任務は大変だったと思う。

ところで、20年近く前、人事院に頼まれて人事院行政(課長補佐級)研修の講師をしたことがある。各省の課長補佐級が集まる講習だが、航空自衛隊のパイロットも3名参加していた(パイロットは他省の課長補佐級なのだろう)。自己紹介の態度、授業中の姿勢など、ひときわ凛々しかったことを思い出す。とても好感が持てた。