「日銀『出口戦略』にジレンマ」「『週刊エコノミスト』の拙稿『新中銀しかない』」他

2021年10月01日

1「日銀『出口戦略』にジレンマ」

本日の日経新聞」記事。「景気が良くなったら日銀はThe End」」との私の主張をソフトに書いた記事。さすがに「日銀倒産の可能性」という言葉は、大手メディアでは刺激が強くて使えないのだろうが、書くべきことをよく書いてくれた。

日経記事曰く「日銀が抱える問題はそれだけではない。物価上昇率が目標の2%に達し、利上げに転じれば日銀自身が債務超過に陥るリスクがある。緩和政策で金利を低く抑えてきたことで、日銀の保有国債の運用利回りは21年3月末時点でわずか0.23%にとどまる。米連邦準備理事会(FRB)の1.65%(同6月末時点)と比べて極めて低い。金融引き締めに転じる際は民間金融機関が日銀にもつ当座預金の金利も引き上げる必要があるが、当座預金への利払いが0.23%を超えれば、利払い負担が国債の運用利回りを上回る「逆ざや」が生じる。」

さらに日経新聞いわく『大和証券の岩下真理チーフマーケットエコノミストは「目標を達成すれば、財政も日銀のバランスシートも大きなリスクに直面する可能性がある」と話す」

 https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUB146VP0U1A910C2000000/

 2.「『週刊エコノミスト』の拙稿『新中銀しかない』」

今週月曜日発売の「週刊エコノミスト」の拙稿を読んでくだされば、先の日経新聞「日銀『出口戦略』にジレンマ」が何を言わんとしているか、よりダイレクトにわかるはずだ。なお「週刊エコノミスト」の拙稿は月曜日にアップ 以降、昨日までずっとアクセス数No1だった。感心の強さがうかがえる。

https://weekly-economist.mainichi.jp/articles/20211005/se1/00m/020/025000c#cxrecs_s

 3.「既得権益の壁?」

渡米してから6か月たった次男から「やっと米国の免許書を取得できた」とのラインがあった。コロナ禍で事務が滞っていたので、国際免許書で何とか凌いでいたようだ。送ってくれた写真を見たら有効期限は1年。「え、また来年?大変だね。規制緩和の国なのに」と書いたら「オンラインで更新できるみたいだよ」とのこと。さすが、米国。でも日本では、免許更新センターの仕事が無くなっちゃうから無理なのかね~。ちなみに(今は違うと思うが)、英国で取った免許書は70歳まで更新なしに有効だった(つい最近失効した)。だから帰国後、海外旅行に行くとき私はいつも国際免許書と英免許書双方を持って出たが、レンタカーを借りる時は英国免許の方が信用あった。ただ英国免許書には写真が付いていないので、身分証明としては使えなかった。そりゃそうだ、69歳の時に30歳の時の写真が張り付けられた免許書見せられても、何の役にも立たないのだから。

4,「規則に対する日米の違い」

次男に「免許の更新がオンラインで出来るのはすごいね」と書いたら「でもこの役所は米国人の間では評判悪いよ」と書いてきた。

ただ、私の印象は違う。留学した時米国の免許取得にいった。「日本人は実地試験で落ちる人はまずいないが、筆記試験ではよく落ちる」と聞いていた。が、筆記試験は簡単に通った。しかし、なんと実地試験で落ちてしまった。「練習してきて2週間後に再試験を受けろ」という。しかしビジネススクールの授業が始まる直前で、そんな時間はない。そこで受付のおばさんにその旨を告げ、「日本では銀行の外回りで、毎日タクシーの運転手さんより走っていた。自慢じゃないが、日本の道は米国より滅茶苦茶狭い」と言ったら、そのおばさんは、ウインクして「もう一回受けていきなさい」とその場で1時間後の再受験を許してくれた。一介の事務のおばさんなのに、だ。規則がんじがらめの日本とは違う、という印象を持った最初の事柄。何でも主張すべきは主張してみるべきと思った最初の経験。2回目はパトカーにつかまり(洗車場でナンバープレートが落ちてしまい、ナンバープレートなしで走っていたら捕まった)、罰則金を払え、嫌だ、で交通裁判所に行く羽目になった。簡単な裁判の結果、判決は罰金なし。その話は時間があるとき、またい