「国債を半分、燃やしちゃえば?」「日銀当座預金を日銀銀行券に変えてしまえば問題解決か?回答その②」「酷税に失望、デジタル頭脳去る 暗号資産で『戦えない』」

2021年11月08日

1.「国債を半分、燃やしちゃえば?」
今朝、以下のリツイートを私のtwitterにいただいた。「だいぶ前になるがジョセフ・スチグラー教授が提案した「日銀が国債を全部買い取って、燃やしてしまえ」と言う解決法は、どうでしょうか?戦後の日本でもやりました。負債は消えて、新規一変」

私の回答は以下の通り。

「日銀の資産が半分になってしまうのですから、保有国債に対応する日銀当座預金(=民間銀行の日銀への預金)も半分にして、初めて、新規一変です。ということは、民間銀行がつぶれて皆さんの銀行預金はパーになり、新規一変。私はとっても新規一変という気にはなれませんがね。

ちなみに、いつも言いますが、米国の学者や識者など、いくら偉くても日本の事情など知りませんし興味もありません。日本に来て誰か日本人の意見を聞いてそれを英語に翻訳して説いているだけ。なにせ私がモルガン銀行(現JPモルガン銀行)の日本代表兼東京支店長だった時、いつもそうでしたから。彼らはフジマキ‘sEnglishを正しい英語に直して公言していただけですから。もっとも私にとっては私の主張を世に広めるよいチャンスではありましたが」

 

2.「日銀当座預金を日銀銀行券に変えてしまえば問題解決か?回答その②」

昨日、「質問です。高橋洋一氏は日銀当座預金を日銀銀行券に変えてしまえば無利子無償還できると言ってましたが、可能なことでしょうか」との質問に対し、回答を書いたところ、以下のシェアをいただいた。「日銀当座預金に付利しているから国債は、はけているんじゃないですか。」

私の回答は以下の通り。

「確かにご指摘の通り。潮田さんの回答の方が私の回答より名答ですね。金利ゼロの発行銀行券が対価なら、民間金融機関は日銀に国債など売って発行銀行券を受け取ろうとしませんね。異次元緩和は実行不可能でした」

 

3.「酷税に失望、デジタル頭脳去る 暗号資産で『戦えない』」

本日の日経新聞が1面を使って書いた記事。重要。記事にあるように、ITの次の革命と言われるブロックチェーンの技術でも、日本は世界から後れを取りつつある。このままでは日本は世界の後進国だ。このあたりの税制を変えるのは政治家の役目だが「ブロックチェーンはいいが暗号資産はダメ」という政治家ばかりだから期待薄。政治の世界は高齢者があまりに多すぎて、ブロックチェーン・暗号資産革命はじめ、あらゆる改革が出来ない。日本にこそ、オバマの主張した「チェンジ!」が必要。

https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUB204F20Q1A920C2000000/