「為替は動くときは動く」「幾ら迄円安は進むのか?」他

2022年09月06日

1.「為替は動くときは動く」

1ドル=140円になって1998年以来24年ぶりの円安だと、世間は騒いでいる。年初来25円と近来稀れなる円安が進んだからこの辺でもう止まるだろうと思っている方も多いようだ。しかし現在、日本銀行の財務内容がこれだけ悪いのだから、円暴落ありだと思っている。

実は1987年も140円レベルを経験しているが、その前後のドル円は83年末232.00円、84年末251.55円、85年末200.60円、86年末166.10円 87年末122.00円だ。この間、毎年19.55円、50.95円、40.50円 38.00円と円高が進んだ。為替は動くときには動く。しかしこの程度の動きは日銀財務が正常な時のもので財政ファイナンスの結果、これほど日銀財務がぐらついているときの為替の動きは、とても当時の比ではないだろう。短期に1ドル400円、500円を経て天文学的数字になると思っている。

 

2.『幾ら迄円安は進むのか?」

一昨日、以下のリツイートが私のTwitter に来た。「『幾ら』迄円安は進むと書かないところが藤巻氏らしいところですね。 で、実際日銀がばらまいている金と各国の銀行がばらまいている金の総額から、具体的にどのくらいのラインまで円安が進むのでしょうか? もちろん、答えられるよね?」

私が返した返信は以下の通り。「本、twitter 、朝日新聞、文藝春秋、その他雑誌で何度も書いていますが。400円~500円を経て天文学的数字と書いているのですが、天文学的数字とはどのくらいかわからなかったら小学校の先生に聞きなさい」。

 

3.「今現在、なぜ今、円に価値が付いているのか?」

一昨日、以下のリツイートが私のTwitter に来た。「100%無価値になることが確定している円に、今現在価値がついている理由を教えていただきたいところでは、ありますね。」

私の回答は以下の通り。

「日銀がまだ債務超過ではなく、日銀が信用を保っているから。こんなことが分からないのですかね~。通貨の信認は、中央銀行が信任されている限りは保たれるのです。私は円は無価値になっていると思いますが大部分の人は日銀財務が不健全だと理解していないでしょう。事態が分かってないから信任されているにすぎない」

 

4.「日銀の債務超過がなぜ問題?」

昨日、以下のリツイートが私のTwitter に来た(キザで英語で質問してきているのか、日本語は読めるが書けないのかはわかりませんが)。「“Confidence on the currency” is such a abstract word. As far as you can buy the goods and services by the Yen, our currency wouldn’t be valueless. And as the ECB president mentioned, the central bank won’t run out money, so how the negative asset can be problem? 」

私が返した返信は以下の通り。「中央銀行の資金繰り倒産のことなど議論していない。 中央銀行が『通貨を発行出来る』ことと、『信用ある 通貨を発行できる』ことは全く別問題。

 

5.「現金をいつでも刷れる中央銀行がなぜ債務超過を問題にしなければならないのか?」

同じ人から続けてリツイートが私のTwitter に来た。「So why the central bank, which never run out of money, should care about the negative asset in balance-sheet, and the loss of confidence on the legal tender they produce? Since it never go insolvent, it never lose the confidence on itself and the currency it prints」

私が返した返信は以下の通り。「日本語理解できないのなら質問しないでください。「信用ある通貨を発行できなくなる」と書いたでしょう。中央銀行が債務超過になり信用を失うと発行する通貨も信用を失うからですよ!」

 

6.「個人金融資産が2000兆円を越したことは国民が豊かになったことか?」

昨日、以下のリツイートを私のTwitter にいただいた「幸いなことに、日本には、まだまだ積み上げた富が残っています。――>それは政府債務が拡大した分だけ自動的に増えるので、得に意味のない指標ですよ。要するに、全部纏めて紙屑になるという事ですが」

私の返信は以下の通り。

「その通りです。別な言い方をすると、政府がばらまいた分(一人10万円配布など)、個人金融資産の総額は2000兆円+と増えましたが、増えた分、将来の増税という会計上現れないintangible liability(見えない負債)が増えたわけで、別に富が積み上がったわけではありません」

 

7.「古谷写真館」

私の出身小学校(東京教育大学附属)の近くに古谷写真館という写真館があり、そこの店主の方が、いつも林間学校、臨海学校、遠足、学芸会についてきて写真を撮っていた。後日、その写真が教室の壁に張られ、名前を書いて購入する仕組みだった。誰もがカメラなど持っていなかった頃の話だ。50歳くらいになった時のクラス会の時、女性陣が「古谷さんの息子さんは、時々、林間学校などにもついてきたけれど、カッコよかったわよね~。みんなキャ、キャ、言ってたわよね」と盛り上がっていた。写真屋さんはしょっちゅう来ていたのでその顔は今でもよく覚えているが、息子さんが一緒についてきていたことなど全く記憶にない。他の男性陣も誰一人覚えていなかった。そのかっこよかった我々より5~6歳上の息子さんが先日亡くなった俳優の古谷一行さんだったとのこと。ご冥福をお祈りいたします。