「円安の底が抜けることを懸念」「円が高くなる理由がない一方、底割れするリスクがあるとは、1992年の英国中央銀行 VSソロスを思い出す」「米国債が米国外で取り引きされ始めた大昔ではない」他

2026年08月25日

1.「円安の底が抜けることを懸念」

本日の日経新聞「大機小機」。題は「日米通貨同盟の真意はどこに」

「大愚」氏いわく「はっきりしているのは日本の財務省は円安の底が抜けることを懸念し、それによる円金利の急騰が米金利急騰に波及するのを米財務省は懸念しているということだ」

これは確か、だと思われる。しかしもし本当に円安の底が抜ければ円しか持っていない人の生活は大変亜ことになるし、ましてや日本人でFXで円をロングにしている人は即自己破綻だと私は思う。FX で円ロングにしている人の気が知れない。

https://www.nikkei.com/article/DGXZQOFK211D90R20C26A8000000/

 

2.「円が高くなる理由がない一方、底割れするリスクがあるとは、1992年の英国中央銀行 VSソロスを思い出す」

1992年、ドラッケンミラー、ニックロディッティ(そしてジュニアトレーダとしてベッセント現米財務長官も)がポンド売りを仕掛けたソロスファンドを思い出す。英国景気が悪く、ドイツが東西統合でインフレに悩んでおり、ポンド上昇の理由がない中、英国中央銀行はEU加盟条件をクリアーするため、要求されていた下限を割らないように必死のポンド買い介入、そして最後には政策金利まで引き上げた。

ソロスファンドは「ポンドが上昇する要因はほぼ皆無だから損は限定的。逆に底が抜ければ大儲けと読み、ポンド売りを仕掛け、大儲けした。結果、ソロスは「英国中央銀行に勝った男」としての称号を得たのだ。

今の円はその時のポンドの状態に似ている。仕掛けが入ってもおかしくない。

 

3.「日本で政府の国債買い戻しは可能か?」

先日、べッセント米財務長官が発表した「米国債の買い入れ償却」を日本でもしたらどうだ?と言う意見があるのを承知しているが、まずやりっこない。 第一に政府の償却だと、その償却原資として、新しい国債を発行しなければならないことが皆に知れ渡ってしまったこと。 第二に米国では、会長からトレーダーまで時価会計で評価されるから金利が上昇して保有債権の評価損が拡大しているときに買い入れ償却に参加しても累積評価損が実現損に変わり自分の評価がガタンと落ちることはない。 一方、日本では超長期債を保有している機関投資家に巨大な実現損が発生してしまう。 第3に米国では、FR Bが保有する超長期債は非常に少ない。一方日本では半分以上が日銀保有と思われる インフレ対応するためには、バランシートを急速に縮小しなければならない日銀にとって超長期債は満期まで保有しなければならない厄介ものである。 買い入れ消却に参加したいに決まっている。 しかしながら少しでも売却すれば日銀保有の全国債に対して時価評価が適用されてしまう。 世界では簿価評価など前世紀の遺物で相手の信用を評価するときは時価評価であるから実質的には何ら変わりがないのだが、日本においては「簿価評価だから、日銀の保有国債評価損は問題ではない」と主張している人たちまでもが「こりゃ大変だ」となってしまう。

 

4,「米国債が米国外で取り引きされ始めた大昔ではない」

元日経新聞記者の磯野直之氏が以下のツイートを書いた。

「ほぼ24時間取引になって、どの時間帯でも高い流動性があるのか、それとも現地の日中の時間帯だけ流動性が高いのか。取引が活発に行われないのなら、時間延長の意義は小さい。 東証の場合には、取引時間が短いだけでなく、値幅制限があり、キオクシアのような取引の中核銘柄でもストップ高・ストップ安に張り付いて立会時間中なのに取引できないことが頻発している。時間延長よりも優先課題として大型株については値幅制限を廃止するか大幅に緩和すべきだ」

それを読んで以下のリツイートをした。

「LIFFE に米国債の先物市場ができた1984年、私は邦銀のロンドン支店でディーリングをやっていました。 この市場では当初、米国の市場が開くまで極めて閑散。 何せ取引をしているのは、私を含め日本人だけの数人。私の取引量は、全取引量の4分の1位だったでしょうか?英国人は、米国市場が開くまで出社してこないのですから。 おかげで、米国市場は、ロンドン市場の取引を完全無視して、非連続的な価格でオープンしていました。したがって、私ども日本人のやっていたのは、どのくらいの値で米国市場オープン価格の予想当てゲームに過ぎなかったのです。情けなや、でした。 日本人トレーダーは時間を会社に売っている(=会社の勤務時間を厳密に守らなければならない)のに対し、欧米人トレーダーは、利益を会社に売っている(1番儲かるように出社しなならば出社しない)のでは日本人サラリーマントレーダーに勝ち目はないな、と思ったものです。 それに、欧米人はディーリングプロフェッショナル、日本人はジェネラリストになるための一定期間のディーリング経験トレーダーに過ぎないのですから。 私は米銀に転職したおかげで前者になりました」。

 

5,「税制を変えるとマーケッとでの取引にも大きく影響する」

ちなみに今世界で大いに取引され、富の貯蓄手段とされている米国債ですが、1984年までは海外の人はほとんど取引などしていませんでした。 1984年の外国人の源泉税廃止により取引が盛り上がったのです。 そういう意味では、私は米国債取引を米国人以外で最初に始めたうちの1人なのです(笑) ロンドンLIFFEに米国債先物市場ができたのもそういう背景があったからです。 税制と言うのは、いかにマーケットにも影響するかの一例です。

 

6.「日本人は終身雇用制という職の安定のコストとして低い年収とブラックな仕事に耐えなくてはいけない」

Xに以下のようなイートがあった

「収1800万をなめるな。 ゴールドマンサックスで働く社員の現実。 【毎日】 20時まで働くと夜ご飯代3000円がでる 。「どうせならご飯食べてから帰るか…」と外に出て会社に戻ると21時。22時を過ぎるとタクシー代がでるので「終電気にしなくていいし、もう少しだけ働くか… 」と夜遅くまで働くが年俸制なので残業代はない。 【とある日】 朝、出勤したらエレベーターを出たところにガムテープで矢印が引いてある。人事に呼ばれてその方向に行くと、

その場で、 「今日で退職です。機密情報があるので席には戻れません。荷物は後日郵送で自宅に送ります」と告げられた。リーマンショックのときに実際にあったできごと。 東大、ハーバードなど世界トップクラスの大学出身者が集まり、高い成果を出し続けることが求められる超実力主義の投資銀行。 『 ゴールドマン・サックス証券株式会社 』 過酷だけど見返りもスゴイ↓ ・平均年収1840万円 ・基本給900万、ボーナスが100〜200万だから新卒1年目から1000万超え ・ボーナスは年収の約30% ・年収が億超えの人もいる ・週休二日制 「 実力 」か「 安定 」どちら派ですか?」

以下のようにリツイートした。

「私も一度だけ本店から経営能率を上げるために人数削減命令が出て、首切りリストを提出させられたことがありますが、その時の本店からの要請は残す人は①うちの会社に絶対必要な人と②首を切ると本人や家族の健康問題等で生活が苦しくなる人。 一方、首を切る人はわが社ではやっていけなくても、他社に行けば充分やっていける人との指示内容でした。 確かに米国では労働市場が発展していますから、首を切られてもすぐ次の職場を見つけられると言う点はありますが、そうは言っても日本での外資は冷たいという風評ほどには冷たくはありません。 私は日本人は終身雇用制という職の安定のコストとして低い年収とブラックな仕事に耐えなくてはいけないとのコストをはらっていると思っています。米国では給料が低かったり、ブラックな職場であればすぐに人が転職してしまい会社存続の危機に陥ってしまいます」

 

7.「フジマキの存在を知ったから」

私のX に以下のリツイートをいただいた。

「藤巻先生の存在を知ったのは今から約25-6

年以上前。私がアメリカ🇺🇸の貧乏州立大学で金融の学位を取り、外資の金融機関での仕事を探していると、日本🇯🇵に伝説のディーラーがいると、当時銀行員だった父親に教えられたからであった。

藤巻先生の2002年の著書「一ドル二〇〇円で日本経済の夜は明ける」を読んで、何でこんな変な事を書く、アメリカ🇺🇸に出張にも来たくないオッサンがJ.P. Morgan Chaseで伝説になるから分からなかった😅。

極め付けは、当時俺が感動していたNHKの番組「プロジェクトX」をこけ下ろし、幾ら努力しても報われない日本🇯🇵の悲しいサラリーマンの悲しい物語。アメリカ🇺🇸の会社で同じ大発明をすると大金持ちになる話だ‼️と苔おろした事だ😅。

でも良く考えると藤巻先生の方が正しいと思った。

藤巻先生の生き方の憧れて、シカゴのアメリカ🇺🇸に会社に就職、余り通じない英語で26年以上頑張って来た。

職は得たものの入社1年目でM&Aに遭って、クビになりそうになるは、アメリカ🇺🇸人先輩に連れられるがまま独立するが、最初の5年間はローラーコースター🎢のような状態でよく会社がもったな⁉️と今になって冷や汗だらけの💦人生だった😅。

でも外資に来て良かった。今までの汗と涙は全て充分過ぎるほど報われました。ユーモア精神があり過ぎるアメリカ🇺🇸人が好きです。ディーラーなる者、ポジションを持って怯えているような小心ものでは大きなディールはできないと言う先生の言葉にいつも励まさせれています。

まだまだ55歳。還暦まで弱音は吐きたくないです。先生ありがとうございました」

 

8.「財務省幹部に頭を下げた」

2008年に故あって財務省幹部組夫婦の小さなホームパティーに呼ばれたことがある。確か5組のご夫婦と我が夫婦のホームパティーだった。

4人の財務省幹部は存じ上げていたが最後の一人の方とは初対面だった。

そこで「フジマキです。よろしくお願いいtします」とあいさつしたら「よーく存じ上げてますよ。藤巻さんが書かれた『外資の常識』では藤巻さんの社員が表紙でしたからね」とのこと。

「うちの息子はsの『外資の常識』 を読み、外資にあこがれてリーマンブラザーズに入ったんですよ」とのこと。リーマンブラザーズが倒産して約2週間後のことだった。その方に「申し訳ありません」と私は最敬礼をしてしまった。

(もっともその後長男は他の外資に移り大成功したと後に聞いた)

 

9.「大蔵省課長代理に頭を下げた」

JP モルガンの支店長時代、ミスのお詫びに日本語の話せない米国人に替わって大蔵省に行ったことがある。

15分ほど渋い顔をして説教していた課長代理の方の説教が終わったので、帰ろうしたら、ず~と渋い顔をした課長代理がニヤっと笑って「フジマキさんは覚えていないでしょうけど私JPモルガンの入社試験でフジマキさんに落とされたんですよ。でもそのおかげで大蔵省に入れましたけどね」とおっしゃったので、20度に曲げていた、腰を45度に曲げて帰った、