「言うのは簡単だが、1%も利上げして果たして日銀は生きのびられるのか?」「政策金利1%上げでどの程度の債務超過になるか?」「日銀の政策金利2%で、日銀にどの程度の損の垂れ流しが始まるか?」他

2026年08月24日

1,「為替介入を過信するなかれ」

私がディーリングの世界に入った1980年の210円から政府日銀は必死で円高を止めようとし為替介入や口先介入をした。円高による生産拠点の空洞化や日本の国際競争力の下落を恐れたからだ。しかし止まらず円は2012年には70円台に突っ込んだ。為替介入などの小手先では為替のトレンドは変わらない。

 

 

2,「言うのは簡単だが、1%も利上げして果たして日銀は生きのびられるのか?」

私が国会議員時代、私はしつこいほど金融緩和からの出口戦略を黒田前日銀総裁や若田部前副総裁に説いたが「時期尚早」との答えしか返ってこなかった。出口開始2年前にはFRB がタッフペーパーとは言え、FRB の損益等のシミュレーション結果を公表している。日銀は、いまだに出していない。

怖くて出せないのだろう。

しょうがないから、情報不足ではあるが、私なりのシミュレーションを出してみよう。

「『日銀利上げ加速探る、市場は2%視野』 という日経新聞記事が出たので、これをベースにシミュレ-ションをしてみよう。

https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUB211GH0R20C26A8000000/

 

3,「政策金利1%上げでどの程度の債務超過になるか?」

私は長期金利は暴騰すると思っていたが、政策金利と同様1%しか上昇しない。(10年金利は現在の2.9%から4%〉との前提で考える。

株価はさすがに金利上昇に耐えられないが①マイルドな下落と②コロナ前まで戻る2つのシナリオでシミュレーションを行ってみる・。

  • の場合(株価のマイルドな下落)の結果は私の計算では内部留保まで食ってしまい純資産額はほぼゼロ。
  • の場合は債務超過額は66兆円のとんでもない額

議員時代に日経平均が1000円落ちるごとに株の評価益は1.8兆円ずつ減る。長期金利が0.1%上昇するごとに2.5兆円の評価損がでると聞いた日銀の答弁に基づいて計算している。

もちろん国債保有残高等は当時から変わっているので、正確な数字はわからない。どのくらいのダメージかのおおよそのマグニチュードを知るためのシミュレーションだと思っていただきたい。

 

 

4,「日銀の政策金利2%で、日銀にどの程度の損の垂れ流しが始まるか?」

植田日銀総裁は『「通貨発行“損”」が出ても「将来の通貨発行“益”」で賄えるから心配ないとおっしゃるが、政策金利を2%にすればそんな甘っちょろい規模の損の垂れ流しではない。

今日は、仕事があるのでこれ以上書く時間がないが、明日以降、時間のあるときに書く。

とんでもない「債務超過のうえに、とんでもない損の垂れ流し」を続ける中央銀行を世界の人々は信用するか?そんな中央銀行が発行する通貨で、輸出代金を受けとるか?たとえ受け取っても、富の蓄積に使うか?世界には多くの他の通貨がある、そんな通貨を得てもすぐ他の通貨に変えないか?という話だ。

植田総裁は充分にわかっている。利上げをしてそのような状態に円を置いてみるギャンブルを植田総裁はする勇気があるだろうか?

何方にしても激震が走る可能性おおおありと私は思う。

https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUB211GH0R20C26A8000000/