本日のマーケット、.『自助努力』が党是の米国共和党他

2020年06月12日

1.本日のマーケット

本日の日経は大変かも?私は今の世界の相場は「財政ファイナンス相場」、すなわちお金ジャブジャブから来る金融相場だと思うが、やはり実態経済と乖離すると大きな修正が入るようだ、昨日の某ZOOM会議でも申し上げたのだが、私は相変わらず投資スタンスはディフェンシブ。こんな時に儲けることを考える必要はない。守りが大切。だからドルMMFの購入と暗号資産口座の開設で後は寝ていろと言っている。そうしても色気を出したいのならオプションの購入。 

2.『自助努力』が党是の米国共和党

昨日の日経。「コロナ危機で米与野党は一時的に団結し、超党派による大型経済対策が次々成立した。ただ経済再開が見えてくると『自助努力』を党是とする共和党は『これ以上、財政赤字を膨らませる必要があるのか』と経済政策の正常化を模索し始めた。さすが米国。ポピュリズム国家日本では出てこない発言。もちろん、本当に生きていくのが大変な人への救済は国家の役目。https://www.nikkei.com/article/DGKKZO60194480Q0A610C2EA2000/

3.FRBと日銀、どちらが国債購入額が多いのか?

ゼロ金利22年までとあるが、これは政策金利のFF金利のことでは?中央銀行が長期金利をコントロールできると思っているのは日銀だけでFRBがそう思っているとは聞いたことない。事実、日銀のように明らかに禁じ手中の禁じ手と言われる「財政ファイナンス」という段階までに踏み込まないと長期金利は短期金利のようにコントロールできない。

さらにFRBは国債購入を今までは「必要とされる量」としてきたが、一昨日「米国債は月800億ドル購入」へと変更した。「今までのように資金供給を激しくは行わない」との表明だと私は読んだが。昨日のNY株の下落はNY市場が私と同じような解釈をしているせいなのでは?

「米国債の月800億ドルの購入」とは年間約102兆円ということ。この書き方だと買い増し額ではなく満期に償還された資金を含めた購入額だと思われる。そうだとすると日銀の年間購入額の方が断然多い。非常時だからと言っても、日銀の“平常時”の購入額と変わらない。例えば平成29年度の日銀の国債購入額は96.2兆円。

今年度は第1次補正、第2次補正の赤字57兆円分も日銀が買い取ると言っているのだから今年度の日銀の国債購入額は160兆円ちかくになるだろう。絶対額でも日銀の方がはるかに多い。対GDP比で言えば、とんでもなく日銀の方が多い。

よくマスコミも間違えるのだが、日銀が掲げている「年間80兆円買い増し」とは、「満期が来た金額分は全額再度買い、さらにその上で80兆円を買う」という意味だ。すなわち中央銀行が保有している国債は満期が来ると元本分のお金が政府から中央銀行に自動的に返還される。その返済資金分を含めた資金で中央銀行は新たに国債を毎月買うのだ。FRBの購入額の年間102兆円も日銀の購入額160兆円(私のラフな計算)もその意味で、満期借り換え分を含めた数字だと思う。https://www.nikkei.com/article/DGXMZO60225500R10C20A6EA2000/

4.11時過ぎに、本日第2弾 発行予定です。