1.「家賃高騰でとんでもない物価上昇が日本を襲う」
一昨日の日経新新聞記事。「23区単身賃貸、『高値』の花 若年層転入超過で物件不足」とのこと。
バブルの時(1985年から1990年)の狂乱経済はCPIが0.3~0.5%と、今の3.7%よりはるかに低かったのにも関わらず発生した。資産価格(不動産、株、絵画)高騰のせいである。
資産インフレはインフレ(注:資産の高騰はCPI の計算にはごく一部しか算入されない))の加速要因だが、当時は円が毎年30円から40円と急騰していたので、それがデフレ要因となり、資産価格のインフレ要因を相殺していた。
CPI のみに注目していた日銀は引締めが遅れ、その後の「失われた30年」が到来した。その時と状況は似ている。当時と違うのは、今は強烈な円高ではなく円安方向だということ。資産効果も相まって物価上昇は今後、異常な上昇をすることになるだろう。
日銀は、バブルの経験もあり、金利を早急にかつ大幅に上げなくてはならないことは百も承知。しかし上げれば日銀がとんでもない債務超過になるので上げられない。日銀はすでに詰んでいる。
物価の番人「日銀」が口を閉ざし動こうとしないのに、政治家はさらなるばらまきや減税を競い、物価上昇に油を注いでいる。 日本では物価上昇(=インフレ=通貨価値の減少)はとどまることを知らないことになろう。
ちなみに日本の通貨とは円である。円の価値棄損(=円安)はとどまることを知らないだろう。
ばらまきと財政ファイナンス(=財政ファイナンス=異次元緩和=政府の歳出を中央銀行の通貨発行で賄う)のとんでもない副作用が近未来に襲ってくる。
https://www.nikkei.com/article/DGKKZO89765750S5A700C2QM8000/
2.「貴重な反省を日銀は、生かしたくても、自身の債務超過が怖くて生かせない」
バブル当時、私は、日銀に「CPI が安定していても資産価格の高騰に注意をするべきで早く金融を引締めるべきだ。卵の価格が2倍になっても死ぬほど苦しいわけではないが、不動産価格が高騰すると我々サラリーマンは近郊に家が買えなくなり通勤時間が2倍、3倍になってしまう。QOL(生活の質)が著しく落ちる」と主張していた。が、日銀の某方は「家賃の3割が帰属家賃としてCPI の計算に入っているからCPI だけを見ていればいい」と耳を貸してくれなかった。「こりゃ、駄目だ」と思った私はJP モルガンが保有している日本国債の全部を売却し、バブル崩壊から逃れ得た。当時の国債村を闊歩していた国債のチーフトレーダーたちは私を除き、全滅した(=マーケットからいなくなった)
澄田日銀総裁はバブル崩壊後「資産価格の高騰に目を向けなかったのは私の誤り」と反省談話を公表した。。
その貴重な反省を日銀は、生かしたくても、自身の債務超過が怖くて生かせない。
3「公述人河村小百合さん(元日銀)への質疑」
昨晩、以下のリツイートを私のX にいただいた。
「河村小百合さんの名前を久しぶりに見ました。よろしければ以下参考になさってください。 参議院予算委員会公聴会 2019/3/12 質問者:日本維新の会 藤巻健史 公述人:日本総研 主席研究員 河村小百合」
https://www.youtube.com/watch?v=URLrzXpOhts
以下のように回答した。
「ありがとうございます。確かに河村小百合さん(元日銀職員)に質疑をしたことがありましたね。あと、もう一回、国会で質疑をしたことがあったと記憶しています。 植田総裁の答弁より、河村さんの答弁のほうがよほどに現実的で正しいです。 このYOU tubeは 2019年3月12日の参議院予算委員会で(確か)3人参考人をお呼びし、分析をお聞きした後にその場で質問した時の質疑です。是非お聞きいただければ幸いです。
4,「渡邉美樹『5年後の夢を語ろう!』」
先週土曜日の「渡邉美樹『5年後の夢を語ろう!』」では視聴者の方から「これでハイパーインフレが到来したら藤巻さんにはノーベル経済学賞を上げた欲しいですね」とのメールをいただいたそうだが「とんでもありません。私が申し上げていることは伝統的/正統派金融論、財政論で言えば、ド真ん中の理論でま¥何も目新しいことではありません。日銀が、過激に正統派金融論から逸脱しているので過激になるだけです」と回答した。
以下のページの下の方にある「25/ 06/ 28放送分」をクリックしていただければ聞けます。
5.「経済人との夕食」
3日(水)の夜は久しぶりに財界人3人と著名レストランで食事。「どこにばらまくか?」が話題の政治の世界とは違い「どの産業に日本は期待すべきか?」「どの地域が今後伸びるか?」「どこに投資すべきか?」など前向きで夢ある話ばかりなので楽しかった。私にはこちらの水の方があっている。
6.「クラス会」
中学のクラス会が参宮橋の「代々木クラブ」であった。「昔は恋、今は鯉」が趣味のK君の話など楽しかった。やはり若い時の友人はいい。
7.「北海道温泉のお疲れ様旅行」
お疲れ様旅行で北海道の温泉に1泊2日。
1日目「登別」 2日目「ニセコ」
ニセコでは、昔、投資を考えたことのある(結局断念した)某高級ホテルで、宿泊案内を次回用にもらおうと思って入った。驚いた。ドアマンの女性が数人いたが、皆、中国人女性従業員。コンシェルジェにいったら、ここも中国人。「フロントで資料をお見せできます」と言うので、フロントにまわったらまたまた中国人。タブレットで「案内しようとしたフロントマンの中国人が、流ちょうな日本語で「あ、日本人の方でいらっしゃいますか。それでは言語を日本語に切り替えます」ですと。・ここは中国か?(実際に泊まったところは他のホテル)
30年ほど前にニセコに行ったとき太陽の下で日光浴をしながら、ビールを飲むオーストラリア人たちを見て「日本のスキー場も変わった。コロラドと同じだ」と思ったものだが、さらに変わったようだ。
JPモルガン勤務時代、東京に出張に来たシンガポール人数人を連れて蔵王にスキーに行った時、革靴で雪の上を歩き、滑って歩けないだけで、「初めての雪だ~!」と彼らがキャーキャー言って喜んでいたことを思い出す。
今や、皆、豊かになって、雪など見馴れているのだろう。アジア諸国との経済格差の縮小というか逆転を感じざるを得ない。平等社会を目指す社会主義国家が競争を重んじる資本主義国家に負けるのは歴史が示す通り。
8「登別とニセコ」
9,「本日のテニスは雨でコートがクローズ」
本日は、テニスに行こうと思ったが、昨晩の雨でコートがクローズ
今までは政治とテニスの2刀流だったが、今後はテニスに絞ったので、戦績は上がるはず(?)。もっとも、今後は試合に負けた時、「選挙民への配慮/投票依頼のせい」との言い訳を使えなくなる。