無制限な財政刺激は経済成長を阻害

2020年09月29日

本日の日経新聞「経済論壇」エール大学・ローチ教授のインタビュー記事「(米国の政府赤字は対GDP比で)今後10年のうちに130%にまで高まる可能性がある。持続可能とは言えないだろう。(藤巻注:日本は260%)長期間、無制限に政府債務を増やせば、民間の資本形成や経済成長を阻害する恐れがある」「拡張的な財政刺激はゾンビ企業を生み出し、経済の効率性や生産性を壊す面がある。日本の経験をみれば、過剰な金融緩和や財政刺激は持続的な経済の回復を保証しないことがわかる。日本では30年間、成長が低迷した」これが、日本経済を「日本病」と揶揄する世界の一般的評価だが、それを読んでもMMT 論者は「日本経済の低迷は緊縮財政のせいだ。もっと財政出動をしろ」と叫び、ローチ氏の人格攻撃をするだけだろう。

https://www.nikkei.com/article/DGKKZO64329120Y0A920C2EE8000/