.「ワニの顎が外れた」「再び、MMTはトンデモ理論」他

2020年09月28日

1.「ワニの顎が外れた」

よく、昨今の財政赤字の悪化を「ワニの口が開いていく」と形容するが、一昨日の私のtwitterに「今年は、ワニがあくびをして、ついに顎がはずれちゃったみたいですね」というのがあった。私の返信は以下の通り、「うまい、座布団3枚!」 ワニの口

2.「再び、MMTはトンデモ理論」

借金が溜まっていくと、問答無用に国債を買ってくれるのは日銀しかいないから、MMT論者は財政ファイナンスが前提だ。従来インフレ/デフレのコントロールは日銀の役目と言われてきた。デフレになれば金利を引き下げ、インフレになれば金利を引き上げ景気を冷やす。しかし「異次元緩和」(=財政ファイナンス)の結果、インフレ加速時、日銀は金利を引き上げる手段も、ばらまいたお金を回収する手段も失った(あったら教えて欲しい)。

要は、今やブレーキを失ったF1車のアクセルを思いっきり踏み込んでいる状態どころか、アクセルを元に戻すバネをも失った状態だ。MMT論者はインフレになったら、財政出動を辞めるというが、踏み込んだアクセルを元に戻せないF1車のサイドブレーキを引いたところで、壁に激突するだけだ。財政出動を辞めれば、長期金利上昇で日銀は即死でもある。 

3.「財政赤字を気にする米共和党」

一昨日の日経夕刊にいわく「財政赤字を懸念する共和党は9月上旬に5千億ドルと小規模な経済対策を提案し、否決されたばかりだ」。選挙が近づいているのに財政赤字を懸念しバラマキをしない。どこかの国の政治家に聞かせたい。それも、どこかの国より、よほどに財政が健全なのに、だ。

https://www.nikkei.com/article/DGKKZO64288650W0A920C2ENI000/

4.「ドイツ人の心配事は『EU債務危機による納税者への負担』49%」

一昨日、私のTwitter にペンネーム「いつか」さんが「ドイツ人の心配事は『EU債務危機による納税者への負担』49% とのNews week の記事を引用して「財政優等生の国家は、国民も優等生」とリツイートしてくださった。私の返信は以下の通り、「ハイパーインフレの悲惨さがDNAに刻み込まれているドイツ人と、過去には全く学ばない日本人の差でしょうね。この結果、日本人は再び悲惨な思いをするでしょう」

5.「地銀再編促進」はアベノミクスの尻ぬぐい

菅首相が掲げる「地銀再編促進」は政策というより、アベノミクスの「尻ぬぐい」に過ぎない。数年前、公取が地銀の合併に拒絶反応を出し、金融庁と争い、そのうち金融庁の主張通りになった。その時、私は「異次元緩和」による長短金利差縮小で地銀経営が苦しくなり。公取も建前を言っていられなくなると、いろいろなところに書いたが、その通りになっただけ。https://www.nikkei.com/article/DGKKZO64307610Y0A920C2MM8000/

6.「雪だるま式の国債増発。自転車操業」

一昨日、私のtwitterに「高齢者が増え続けているにも関わらず、安倍政権になって国債発行が民主党政権より減少しているのは事実ですね。コロナを除いて」のリツイートが来た。わたしの返信は以下の通り。「あえて減っていると言えるのは新発国債のみ。満期国債の返済のための財源が必要ですから、国債発行総額は雪だるま式に増えています。私が自転車操業だという理由です」

7「ヤング・ロイ」

ゴールデン・レトリバーの疾走はサラブレッドのように美しい。ロイ