「日本は均衡財政だった時があるのか?」他

2021年03月11日

1.「日本は均衡財政だった時があるのか?」

昨晩、私のツイターにMMT信者だと思われる方から以下のリツイートがありました。「ハイパー岡田ってアホ犬みたいなアイコンの方でしたっけ?一度でも国が借金を完済した事実があるなら述べてみよ。 いつまであんたらは天動説と言う嘘を広めまくるんだ?では国の借金を全部返したらどいてなりますかね?こう言う人達は韓国の歴史ねつ造と同じで、天動説を教え込まれてるので何を言っても会心する事はないんですよw」

私はハイパー岡田さんではありませんが、返事を書いておいた。以下の通り。「何度も書いていますが、理論的にも貴兄の主張は全く違います。理論をお話ししてもお分かりにならないのであれば歴史的事実を申し上げましょう。終戦後から日本が戦後復興をなしとげた1965年までは、均衡財政でほぼ公債の発行はゼロ。借金ゼロで国がつぶれるどころか大復興です。私の給料が年の真ん中で2倍になった高度成長期の対GDP比借金額はたったの10%です。今266%。戦前でも明治維新で日本が欧米に追い付こうとした明治8年から明治28年までは均衡財政で公債発行ゼロです。ついでながら、ドイツ、スイスは均衡財政でコロナ前まで経済絶好調。日本は世界最悪の財政で、40年間段トツのビリ成長。ご自身でまずはお勉強を」

2.「チェコ、イスラエル、チリの中央銀行の債務超過では何も起こらなかったが、日銀の場合は全く話が別」

昨晩、私のtwitterに以下のリツイートがあった。「チェコ、イスラエル、チリの中央銀行が外貨資産の評価損で債務超過になったが、中央銀行に対する信任は維持され、物価や金融システムの安定面で大きな問題が生じてない」(雨宮・日銀理事)」私の返信は以下の通り。「雨宮副総裁がもしこのようなことを本当におっしゃったのなら、日銀の債務超過を心配し研究していることの証明だと思います。私の国会質問でも黒田日銀総裁は「一時的ではあるが、債務超過になる可能性はある」と認められました。私には、なぜ一時的なのか皆目、理由がわかりませんでしたが。ところで雨宮副総裁が、本当にこのようなことを言ったとしても、重要なのは「外貨資産の評価損で債務超過になった」の部分です。スイスの中央銀行で何度もご説明したと思いますが、保有しているのが外貨資産であり、その評価損で債務超過になっても問題はありません。もし、それがゆえに中央銀行の信用が落ち、その国の通貨が暴落したとします。そうすると外貨資産の評価は爆騰し債務超過はたちどころに解消されます、それがわかっているから、その中央銀行の信用は維持されるのです。一方、日銀の場合、巨大に保有しているのは円資産です。円が暴落しても債務超過はちっとも解消されないのです。