1.「23年に解除するゼロ金利とは短期金利であることに注意」
23年に解除するゼロ金利とは短期金利であることに注意しなければならない。長期金利を政策金利としてとらえているのは世界の中央銀行の中で日銀だけである。本来、「短期金利は中央銀行、長期金利は市場が決める」が金融界の常識であり、日銀以外の中央銀行は、まだそう思っているはずだ。長期金利は短期金利より相当早くまた大幅に上昇を開始すると思う。
https://www.nikkei.com/article/DGKKZO72973000X10C21A6MM0000/
2.「懐かしや、ポール・チューダー・ジョーンズ氏」
本日の日経新聞夕刊によると「著名投資家ポール・チューダー・ジョーンズ氏は今週、米テレビCNBCの番組で今回のFOMCについて『パウエルFRB議長のキャリアで最重要のFOMC、過去40~50年の歴史でみても最も重要なFOMCだ』と指摘していた。ジョーンズ氏はFRBに政策転換を訴えていた。FRBの主張する『インフレは一過性』との見方を否定したほか、雇用の回復ペースもかなり速いとみる。量的緩和の継続によって、すでに過熱している経済をさらに加速しようとしていると述べ、FRBの緩和縮小が後手に回るリスクを指摘した」そうだ。チューダー・ファンドのポール・チューダー・ジョーンズ氏、いや~、懐かしい。1990年代に市場を牛耳っていたディレクショナルのヘッジファンドのオーナーの私の仲間たちは、ほとんどが、皆、私と同じように感じているみたいだ。景気の過熱、インフレ加速を心配しFRBのスタンスを批判している。インフレの怖さ、金利の上下運動を嫌というほど経験した年寄りの杞憂なのだろうか?私はそうは思わない。我々の仲間はパウエル議長はじめFRB の現メンバーたちよりよほどに市場での経験がある。
https://www.nikkei.com/article/DGKKZO72971200X10C21A6ENI000/