拙稿「異次元緩和の帰結 絵空事ではない『日銀破綻』預金通帳の『紙くず』リスク」(週刊エコノミスト)他

2021年09月27日

1.拙稿「異次元緩和の帰結 絵空事ではない『日銀破綻』預金通帳の『紙くず』リスク」(週刊エコノミスト)

本日発売の週刊「エコノミスト」に拙稿が載っています。タイトルは「異次元緩和の帰結 絵空事ではない『日銀破綻』預金通帳の『紙くず』リスク」。

週刊「エコノミスト」のような経済誌に載せていただけるようになったのは、私の論考も、「きわもの」との印象が薄れてきたということだろうか?(苦笑い)。

以下から、ただで読めます。

https://weekly-economist.mainichi.jp/articles/20211005/se1/00m/020/025000c

(週刊エコノミストオンライン)

 

2.「『円紙くず化』を否定するためには?」

本日発売の週刊「エコノミスト」にも書いた私の想定する「中央銀行とっかえ」のシナリオは、「日銀の債務超過――>日銀の信用失墜―>外資系金融機関の日銀当座預金閉鎖―>円のローカル通貨化―>円暴落―>ハイパーインフレー>ハイパーインフレ鎮静化のための新中央銀行設立&新しい通貨の発行」だ。

参議院議員時代、しつこく日銀の債務超過の可能性を追求したら、黒田総裁は「一時的にはありうる」と、しぶしぶ認められた。また、日銀は「償却原価法」を採用しているから、債券の評価損は問題にならない」ともおっしゃった。苦し紛れでしかない。

私のシナリオを否定するのなら①債務超過が一時的で終わると思われる理由②政府が資本投を刷るから一時的というなら、「赤字財政の政府の資本投入で中央銀行の信用が回復する」と思う理由(政府の資本投入は税金で行われてこそ、中銀の信用が回復するはず)③前世紀の遺物でしかない簿価会計で、外資審査部が、日銀を特別に審査してくれると思う理由、④「中央銀行に対しても取引限度額を設定している」外資が債務超過でも日銀当座預金に取引枠を設定し続けてくれると思う理由⑤米系が日銀当座預金を閉鎖しても円をドルに換える方法の教授⑥円をドルに換える手段が無くなった世界が円の価値を認めると思う理由⑦円が暴落してもハイパーインフレにならないと思う理由。

以上を教えてくれない限り、私は「ハイパーインフレが近い将来、来る」「日銀は存続不能=円の紙くず化」との主張を取り下げない。バラまきを続けて放漫経済を継続してきたツケ。異次元緩和の最大の副作用。MMT論の崩壊・