1.「資産インフレは物価上昇(CPI)を加速させる。日銀は詰んでいる」
本日の日経新聞記事。中古マンションの価格が1年で38%も高なったそうだ。もはやバブル再現のにおいプンプンだ。当時の澄田元日銀操作が反省したとおり、(株・不動産、絵画等)の高騰を無視して引き締めが遅れ「失われた30年」を作り出してしまった日銀はその反省のもと、早め早めの引き締めを開始しなくてはいけない。かってもなかったようなこれほど大きなマイナスの実質金利など論外だ、
しかし植田日銀は屁理屈を言って引き締めを先送りしている。
あと政策金利は上げて0,25%。(これでも損の垂れ流し=マイナスのシニョリッジが発生する)が限界だろう、それ以上上げるととんでもない損の垂れん流しとなる。「日銀は償却原価法が使っているから大丈夫」とのいつもの屁理屈も使えなくなる。償却原価法を使っても損の垂れ流しだからだ。日銀は物価統制能力を失っている。とんでもない物価上昇とともに、日銀(並びに円)の終焉はちかい。
https://www.nikkei.com/article/DGKKZO90818580R20C25A8QM8000/
2.「クラウディングアウト」
私が学生だった頃か社会人に入ってすぐの頃は「使えるお金は一定だ。それを政府が使うか民間が使うかの選択だ。政府が使えば税金が高くなり、民間が投資等に使えるお金が少なくなる。減税をしてアニマルスピリッツがある民間主導の経済の方が経済に活力を与えるのは明白。したがって政府を小さくして税金を少なくし、減税されたお金で民間が投資をして活躍する社会を作るべきだ。 なのに政府が大きくなって民間が使えるお金が不足することをクラウディングアウトと言う。 当時はその意味でクラウディングアウトという言葉を使うことやその概念は常識的だった。 しかしながら今ではクラウディングアウトという言葉の使い方や、その概念は霧散してしまった。「国債を無制限に発行して歳出を賄える」とのブードゥー教の教祖様達が出現し「お金は刷ればいくらでも作りだせる。積極財政をしろ」と主張し、極めて重要な「お金は一定で政府が使うか民間が使うかの選択だ」との常識を壊してしまった。お金は返さなければならない。従って使えるお金は一定だ。政府が使うかアニマルスピリッツのある民間が使うかだ。政府が主体となって、経済を引っ張るのは社会主義国家。 以上、私が普段から「日本は社会主義だから経済が世界ダン突のビリ成長」と主張し、私が「小さな政府&低い税金」論者だと言っている理由である。
3.「家庭では収入ありき。国家は歳出ありき」
家庭では収入を見ながら支出を決める。まずは収入ありき。一方、国は予算で支出を決めてから、どう金を集めるかを決める。まずは支出ありき。収入の事など考えず自分が次の選挙にどうすれば受かるかを考えながら歳出先を考える政治家が多い。税収が足りなければ国債発行に頼らざるを得ない。財務省は政治家の尻拭いをしているに過ぎない。 この仕組みでは、とかく財政規律が緩む。それを防止するのが財政法であり、かつ市場の役目。しかしながら政治は特例裁法案で、財政法第4条を骨抜きにし、市場原理の働かない年金や日銀を市場で跋扈させ、市場の警戒警報を働かせなくした(年金や日銀が長期国債市場にいなければ、長期金利上昇を通じて、政治に警告を与える)。 あまりにも大量の膿がたまりすぎ、おできが破裂しそうになっているのが、今の日本。これから起こる長期金利の急騰、円の暴落は、その現れである。
4.「私はバリバリの『小さな政府&低い税金』論者」
何度も言うが、私はバリバリの「小さな政府&低い税金」論者だ。しかしながら、ここまで莫大な借金が溜まってしまうと減税先行は無理である。借金は返さなければならないからだ。減税を先行すれば市場の大反乱が起こり、その場で日銀と円は終わってしまう。従ってハイパーインフレと言う目に見えない大増税(=国民の富が実質的に政府に移管)と言う形でこの借金を解消ていくとになるのだろうと予想している。 これは放漫財政と異次元緩和と言う財政ファイナンスを行ってきたツケである。 Xデイが来た後には新しい日本を作らなければならないが、その際は財務内容の健全な新しい中央銀行を作り、新しい通貨を発行しなければならないのはもちろんである。それ以上重要な事は憲法に財政均衡を謳い、小さな政府&低い税金の真の資本主義国家を作ることである。
5.「今の膨大にある借金を変えた日本政府には減税先行は無理」
今の膨大にある借金を変えた日本政府には減税先行は無理だと書いたが、財政黒字の地方政府は減税を先行すべきだ。その代表例は東京都。いくつもの歌謡ショー200名ご招待とか、クーラー助成金、その他諸々の助成金を配りまくっており、金の使い道に困っているとしか思えない。 それは配らないよりは配った方が良いに決まっているが、そのために税金を集めすぎるとの弊害の方がはるかに大きい。 私は財務省の前で税金さげろと言うデモに対しては経済や金融の仕組みに無知な人たちの集まりとしか思っていないが、「地方税を下げろ、固定資産税を下げろ」とデモをする人たちがいるならば、その趣旨には大賛成である
6.「日本では、ばらまかない政治家は落選するが、ドイツではばらまく政治家が落選する」
何度も書くが一橋大学元学長で財政学者の石先生の言葉を思い出す。数年前に財政危機に警告を鳴らされていた矢野元財務次官が尊敬されていた先生だ。日本では、ばらまかない政治家は落選するが、ドイツではばらまく政治家は落選する。無駄なばらまきはインフレを加速させることを国民がわかっているからね。それが日本とドイツの大きな違いであると、お亡くなりなる直前におっしゃっていた言葉が印象的である
7.「財政黒字の東京都は住民税、固定資産税の減税を先行させよ」
今の膨大にある借金を変えた日本政府には減税先行は無理だと書いたが、財政黒字の地方政府は減税を先行すべきだ。その代表例は東京都。いくつもの歌謡ショー200名ご招待とか、クーラー助成金、その他諸々の助成金を配りまくっており、金の使い道に困っているとしか思えない。 それは配らないよりは配った方が良いに決まっているが、そのために税金を集めすぎるとの弊害の方がはるかに大きい。 私は財務省の前で税金さげろと言うデモに対しては経済や金融の仕組みに無知な人たちの集まりとしか思っていないが、「地方税を下げろ、固定資産税を下げろ」とデモをする人たちがいるならば、その趣旨には大賛成である。
なお、私は全国一律にとは言っていない。東京は財政が黒字だから減税を先行できるし、するべきだと言っている。地方税は応能負担の税金ではなく、応益負担の税として設計されているはずだからだ。
7.「インフレとは大増税の代替手段」
昨日、以下のリツイートを私のXにいただいた。私が「この膨大な借金はきっとインフレ税で返すことになる。ハイパーインフレは究極の財政再建策だが、国民生活は地獄だ」と書いたことに関してのコメントだ。
確かに
- Milton Friedman (Economist)
“Inflation is taxation without legislation.”
👉 The wealthy can shield themselves, but the poor feel this “hidden tax” most.
- Friedrich Hayek (Economist, Nobel Laureate)
“With inflation, the wealth of the poor is destroyed while the rich can hedge against it.”
- Henry Hazlitt (Journalist & Economist, Economics in One Lesson)
“Inflation is a way to take people’s wealth from them without having to openly raise taxes. It is the most universal tax of all.”
- Thomas Sowell (Economist)
“Inflation is a way to take people’s wealth and redistribute it, usually from the poor and middle class to the government and those with the means to protect themselves.”
- John Maynard Keynes (Economist, often misquoted but the spirit holds)
“By a continuing process of inflation, governments can confiscate, secretly and unobserved, an important part of the wealth of their citizens.“
以下のように回答した。
「ミルトン・フリードマン氏はポール・サムエル氏と共に20世紀の二大経済学者と言われた人ですがやはり、おっしゃること全てが鋭いですね。イーロンマスク氏も心酔しているようです」
8.「大学の教授になりたいか?」
昨日、以下のリツイートが私に来た。
「どこがバブルなんだ。中国人が価格吊り上げてるだけだろ。一緒懸命に財務官僚に媚び売って気持ち悪いおっさんだな。経済学部の教授にでもなりたいのか?」
以下のように回答した。
「いえ、一橋大学経済学部で13年間、早稲田の商学研究科(大学院)で6年間、半年ずつの授業をして期末試験もさせていただきました。若い人達に教えることは十分やってきたつもりですのでもう結構です。
しかしね~。私の授業を受けてきた優秀な教養ある生徒さんたちには貴兄のような品の無い言葉を使う人や陰謀論に肩入れするような人はいなかったな~・
9・「ジムロジャーズ氏の論考は一流」
昨日以下のコメントを私のX にいただいた。
「投資家のジムロジャーズ氏が 次に来る世界的不況を予告する動画ですけど、ハイパーインフレと世界的大不況の同時進行で日本は大惨事になりそうですね」
以下のように回答した。
「ジムロジャース氏は日本での評判程の実績を残した人ではないけれど、論考は一流」
OGE (政府効率化省)も彼の教えに沿った出てきたと思っています」
10.「日本経済は借金を抱えているのか?」
昨日、以下の質問が私のXにきた。
「今の膨大にある借金を抱えた日本政府? どういう意味?」
以下のように回答した。
「少し頭の良い小学生にでも聞きなさい」
11.「政府の借金は何故、税金で返さねばいけないのか?」
昨日、以下の質問が私のXにきた。
「国会答弁で政府の債務であって国民の借金ではないと明言されている国債を、なぜ国民から税金を徴収して返すのか理解できません」
以下のように回答した。
「小学校の先生なら頭の良い生徒さんに聞きなさい」
12,「早くドルに換えておいておけば」
昨日、以下の質問が私のXにきた。
「藤巻先生としてはXデイが来る確率はどれくらいと予想しますか? (やはり財産をドルに替えたほうが良いでしょうか…立場上明言しづらいように思いますが)」
以下のように回答した。
「既に引退した一老人ですから、何の立場もありませんが、円をドルに変えておくのはヘッジの第一歩でしょう。マーケットですから、多少のアップダウンはあるでしょうが、円が強くなる理由は何もありません」。