「あーあ、これでもう円高要因無くなっちゃった」「米国の利下げ、日銀の利上げで円安加速か?」「(バブル時)市中に出回るお金がじゃぶじゃぶとなり日本経済全体は熱狂」。

2025年12月12日

1.「あーあ、これでもう円高要因無くなっちゃった」

「速 報 日銀11カ月ぶり利上げへ、30年ぶり水準に 19日会合 」

(↑)17時に日経が「速報」と題して流したニュース。あーあ、これでもう円高要因無くなっちゃった。出尽くし、円は落下するのみ。

https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUB115DU0R11C25A2000000/

 

2.「米国の利下げ、日銀の利上げで円安加速か?」

私のX に来た「米国の利下げ、日銀の利上げで円安終焉」というリツイートに

「米国の利下げ、日銀の利上げで円安加速。米国の利下げ、日銀の利上げは既にマーケットに織り込まれているうえに円高転換という細々とした、か弱い理由も材料出尽くしで無くなってしまう。日銀の財務状態の劣悪さに勝る円高要因など皆無」と12月9日に返信したが、本日、この日経速報が出た1時間の間のドル円の動きおみると、私のその予想が当たりそうな雰囲気だ。

 

3.「(バブル時)市中に出回るお金がじゃぶじゃぶとなり日本経済全体は熱狂」。

本日の日経新聞の私の履歴書は普段斜め読みなのだが、本日の渡邉光一郎第一生命保険特別顧問の回顧には注目する箇所があった。

「(1985年から90年のバブルの時)市中に出回るお金がじゃぶじゃぶとなり、日本経済は一転して空前の好況を謳歌する。日本企業は潤沢なマネーを国内不動産はもちろん、海外投資にも振り向けた。

(略)

株価の高騰で、国内では「財テク」がはやり言葉になっていた。

私自身はといえば、前回記したように、このバブル期に労働組合の仕事に携わっていた。しかし組合でさえ、飲み会は大抵2次会まであった。帰りのタクシーが全然つかまらないので、3次会に突入するのもしばしばだった。

組合でさえこんな調子である。日本経済全体の熱狂ぶりはおして知るべしだろう。

深刻な不都合も生じる。住宅を含む国内不動産価格の急騰だ。「生保犯人説」。批判の矛先は我が業界にも向かった。

(略)

ネタばれになるから具体的な著書名は避ける。要は、参加者みなが、のちに「失われた30年」を招くことになるバブル経済の犯人だった」

―――>まさにその通りだったのだ。この時、消費者物価指数は、今よりやるかに低い0.5%・それでもお金がジャブジャブのせいで経済は熱狂した。バブル崩壊後、当時の澄田日銀総裁は「CPI のみに目が向いてしまい引締めが遅れた」との反省談話を出した。しかし時すでに遅く、その後の30年を日本は失ってしまった。

国民民主が空室税などというトンチンカンな法案を提出するくらいだ。まさに日本はこの方向に向かっているのだろう。まさに引締めが遅れた愚を繰り返そうとしている。

しかし大問題は日銀が引締めが出来ないことだ。引締めれば債務超過で日銀自身が轟沈し、円が紙くずになってしまう。法定通貨を変えるしか出口がない。放漫財政と財政ファイナンスのツケはかくも大きい。

https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUB12D3E0S5A610C2000000/

 

4,「今回は失われた100年になるか?」

もう一点注目しなければならないのは、(資産効果で)経済が狂乱しても、この時は消費者物価指数は0.5%程度で今よりよほどに低かった点だ。

これはドル円が毎年30円から40円。円高に進み強烈なデフレ効果があったから。

円高というデフレ要因が資産効果というインフレ要因を相殺していたのだ。

しかし今は円安だ。資産効果というインフレ要因と、円安というインフレ要因の相乗効果で、とんでもない物価上昇が起こると思っている。それなのに日銀は引き締めに入れない。このままいけば失われた100年になる。

日銀をつぶし、新しい中央銀行を作り新法定通貨で物価上昇を抑えるしか出口はない。

それにより失われた100年ではなく短い暗黒の期間で済むだろうが、国民はその間、地獄のような生活を強いられる。

放漫財政と財政ファイナンスのツケはかくも大きい。

 

5、「経済を全く理解していない証拠」

住宅高騰対策で「空室税」 国民民主党が法案提出。

本日の日経新聞記事

――>こういう法案を出すと言う事は、国民民主党が経済を全く理解していないことを世にさらすことになる。住宅が高騰するのはお金がじゃぶじゃぶのせい。ピリオッド。住宅高騰対策は金融引き締めしかない。金融じゃぶじゃぶのままでは何をやっても住宅価格は上昇する。金融引き締めを主張しないで、このような法案を出す愚かさ。もっとも金融を引き締めれば日銀が崩壊するからできない。万が一それがわかっているのならば、それをきちんと主張すべし。https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUA11AMC0R11C25A2000000/?n_cid=SNSTW001&n_tw=1765450711

 

6,「小泉マエストロを囲む会食会@東銀座の割烹きむら」

12月1日は私どもが日本一の指揮者だと思っている小泉和弘さんご夫婦を囲んでのミニ忘年会@東銀座の割烹きむら。家内は残念ながら風邪でドタキャンで大変悔しがっていた。

小泉さんは現在、東京都交響楽団終身名誉指揮者 九州交響楽団音楽監督・首席指揮者神奈川フィルハーモニー楽団 特別客演指揮者 名古屋フィルハーモニー交響楽団 名誉音楽監督

小泉さんがトロントで指揮をしていた時からサポートしていた仲間たち(元経済産業省事務次官や大和証券社長の方々がメンバー)の20数名の会だが、私も15年ほど前に仲間に入れていただいた。今では夫婦で小泉さんの追っかけをして全国を飛びまわっている。

拠点としている岐阜県古川のお宅や佐賀にもお邪魔して「芸術家が、どんな生活をしているか、どんな暮らしをされているか」を実感している。

小泉さんはカラヤン国際指揮者コンクールで1位入賞し、その後カラヤンに教わった日本人2人のうちの一人。もう一人は小澤征爾氏。

天才からしか聞けない話をたくさんお聞きしてとっても楽しかった~!!

(↓ 右側手前から3人目がMR 小泉、4人目がMrs.小泉)

マエストロ

 

7.「小泉さんのカラヤンVS私のマーカス・マイヤーさん」

小泉さんはカラヤンに学んだことが彼の人生を大きく変えたとおっしゃっていて、カラヤンさんを非常に尊敬されている。

それを聞いて私がマーカス・マイヤー氏に抱く感覚と同じだな、と思った。

私がその後の最高の人生を送れたのはまさにマーカスさんのおかげ。彼が私を見いだしてくれたからだと非常に感謝している。

いい上司は人生を成功に導いてくれる。

 

8,「割烹きむらの女将」

割烹きむらの女将は元日本興業銀行のFXにいらした方。私と共通の知人が沢山いる。JP モルガン勤務時代に私が「きむら」で接待されたことをよく覚えていてくださる。最近は歌舞伎の夜の部感傷が終わった後、「きむら」で軽いコースを取ってから帰宅することにしている。

小泉和弘さんを囲む会長の元第一銀行勤務の相馬さんの奥様も元日本興業銀行勤務。先日はそれが分かって盛り上がっていた。