「The 21」で短期連載
The 21(PHP)で私の短期連載が始まった。
第1回目は「止まらない円安にどう備える? 日本が再びハイパーインフレに陥る可能性」というタイトルです。
以下のような内容を詳しく述べています。昨日昼にアップされました。
「日本経済の成長が滞っているのは、財政出動が足りなかったからだと主張する人たちがいます。しかし、日本が現在、世界最大の借金王なのは、収入に対して支出が多すぎたから。つまり、借金王になるほど支出してきたにもかかわらず、経済成長は微々たるものだったのです。
ちなみに、GDPで日本を抜いて世界3位となったドイツは、均衡財政政策をとっており、借金を増やすことなく、収入とほぼ同額の支出で経済成長を成し遂げています。
財政出動が足りなかったから日本は経済成長できなかったというのは、明らかな間違いです。こうした間違った分析を信じてしまうと、日本経済はもっともっとひどいことになってしまうと私は危惧しています」
「日本の構造問題を解決するためには、政治の強いリーダーシップが不可欠ですが、衆参両院で少数与党の現政府に多くは期待できません。弱い政府はポピュリズムに走りがちで、減税や財政出動(バラマキ)をやる可能性が高まります。すると、借金がまた増え、悪い財政がさらに悪くなります。日本が非常に深刻な状況に陥ってしまうのではないか。そんな心配をしています」
「現在の日本は、これまでに経験したことがないような大きな岐路に立っており、非常に危険な状況です。
先ほど、為替は国力に応じて決まると述べましたが、それは中央銀行が健全な状況であることが前提です。ところが、日本の中央銀行である日銀は大きな問題を抱えており、健全とはとても言えない状況です」
「繰り返しになりますが、中央銀行は発行する通貨の信用を守るために、株や長期国債など、価格が大きく上下する金融商品を保有しないというのが伝統的金融論です。
そこから大きく逸脱している日銀を信じ、円を信じている人は、円で資産をもてばいい。それは自己責任です。伝統的金融論を信じる人は、ハイパーインフレに備えて他の通貨に資産を移すことを検討されてはいかがでしょうか」
https://the21.php.co.jp/detail/13342
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