「再び大幅円安進行か?」「平均家賃が収入の68.5%」「米利上げ継続観測 再び」他

2023年02月14日

1.「再び大幅円安進行か?」

昨年末1ドル150円をつけてから、円安進行が止まり、円高方向に反転した。「米国金利は頭打ち、FRBは近じか利下げに入る。一方の日銀は引締めへと政策転換をする」との分析がその理由だった。その理由が、ボロボロに崩れ去りつつある。円安再加速の可能性大。もっとも私が円暴落を予想するのは、そんな次元の話ではなく、日銀の債務超過により日銀と円の信用が完膚なきほどに失墜してしまうからだ。バラマキ継続と財政ファイナンス(=別名、異次元緩和)の当然の帰結だ。歴史やオーソドックスな金融論が教える通りだ。早めに自分の財産を守ることに注力すべき。

 

2.「平均家賃が収入の68.5%」

昨日の日経新聞夕刊。「米NY市では平均家賃が収入の68.5%と過去最高になった」そうだ。68.5%!これでは、景気が多少悪くなったからと言ってFRBが金融緩和に舵など切れっこない。過剰流動性が狂乱経済を引き起こした日本のバブルと同じ。日本のバブルとの違いは当時のような1年に30円、40円の円高(自国通貨高)と言うデフレ要因が米国では進行していないから資産バブルだけでなくCPI まで上がってしまう点。過剰流動性を回収し、ドル高にしなければ、米国のインフレなど井収まりっこない。

https://www.nikkei.com/article/DGKKZO68406710T10C23A2EAF000/

 

3.「米利上げ継続観測 再び」

「予想を大きく上回る(先週金曜日の)雇用統計をきっかけに早期の利上げ停止や利下げへの転換の観測が後退した」「パウエルFRB議長は7日、「誰も想定していない強さだった」と舌を巻いた」本日の日経新聞朝刊。これが、米国市場の、今の雰囲気だろう。

https://www.nikkei.com/article/DGKKZO68427890T10C23A2ENG000/

 

4.「米景気、後退見込まず」

本日の日経新聞記事。かって一世を風靡したヘンリー・カウフマン博士のインタビュー記事。「『FRBのインフレ退治はまだ終わっていない』とし、年内に利下げする見込みはないと予想した」「――サマーズ元財務長官がインフレ退治が不十分な場合、再びインフレ拡大に見舞われる懸念を表明しました。『私も同感だ。FRBはその使命であるインフレ率2%に戻すことに徹底する必要があるが、まだ、その姿勢を強く示していない』

https://www.nikkei.com/article/DGKKZO68428020T10C23A2ENG000/

 

5,「X デイ後の日本の将来は?」

https://mag.minkabu.jp/mag-sogo/251785410631/

 

6.「植田次期日銀総裁は20年以上前からQEに出口なしとの認識」

一昨日、以下のリツイートが私のtwitter に来た。

「植田氏は20年以上前からQEに出口なしとの認識のようですが🙄」

以下のように返信した。

「そうですね。日銀議事録を読む限り植田氏は私と同様、20年前から『量的緩和に出口は無い』との認識のようです。さすがオーソドックスの金融論の学者です。それなのに10年前から黒田日銀は異次元の量的緩和をしてしまった。出口がないことを200%知っている植田さんが、なぜ総裁職を引き受けたのだろうか?」

 

7,「CDSではハイパーインフレになっても保険金が払われない」

一昨日、以下のリツイートが私のtwitter に来た。

「信用リスクを表す日本国債CDSは2/11現在わずか0.29%!日本でハイパーインフレが起こる確率はほぼナシ! ちなみに米国債0.54%、中国国債0.90%。藤巻氏はいつまでデタラメを吠え続ける気か⁉︎」

以下のように返信した。

「無知をさらさない。CDSではハイパーインフレになっても保険金が払われない。要はCDSはハイパーインフレのリスクを反映しない。国会の調査会で髙橋洋一氏が自信満々に貴兄と同じことを主張したのでここに述べた反論をしたら、オタオタしていました」

 

 

8.「罪深いのは政府・財務省か?」

一昨日、以下のリツイートが私のtwitter に来た。

「根本的な原因は政府・財務省ですか?」

以下のように返信した。

「矢野前財務省事務次官は、去年職を賭して、を鳴らしていました。それさえ無視したのは政治家であり世間です。そして 強烈に反発したのがM MT論者並びに財政出動論者です。罪は大きい」

 

9.「デリバティブがウィークポイントになるかも?」

一昨日、以下のリツイートが私のtwitter に来た。

「植田氏は状況の悪さはある程度理解していると思いますが外資が藤巻戦法で国債をオプションを大量に売って来るとか学者さんの想像は簡単に超えるでしょうね。相場師ならポジションを崩さないで酒飲んで寝ている事もできますが、総裁は常に判断が必要で逃げれないのでキツイです」

以下のように返信した。

「外資にはサラリーマンディーラーではないプロ中のプロのディーラーが多数いますから、デリバティブを使っていろいろ仕掛けてくると思います。実務経験のない学者先生では対応する手段はわからないと思います。どれだけ日銀スタッフがヘルプできるか、でしょうが、日銀マンもデリバティブだけは実務経験があまりないので、ウィークポイントとなる可能性はありますね」

 

10,「イーグルスのホテルカルフォルニア」

一昨日、以下のリツイートが私のtwitter に来た。

「You can check out any time you like But you can never leave!」

以下のように返信した。

「いや~、なかなか面白い表現ですね。外銀に口座を開いて小切手帳を貰えば、当面は、いくらでも小切手を切って(白地に数字を書いて相手に渡すだけ)、贅沢三昧出来る。しかし、その支払い義務は後に、いつでも追いかけてくる。MMT 論者、自国通貨だから倒産しない論者に聞かせたい表現です。日本の現状。」