「注目の本日の5年酷債入札」「本日の米国CPIは注目」「長期金利は市場が決める、がオーソドックスな金融論」

2023年09月12日

1.「注目の本日の5年国債入札」

先週末、円安を防止したかったのだろう植田日銀総裁が不用意発言をしたことから、本日の5年国債入札が注目される。先月から続いてきた不調な入札結果がさらに悪化する可能性もある。長期金利1%まで上昇してしまえば民間金融機関の連鎖倒産不安(=シリコンバレーバンク現象)や日銀の債務超過等の大問題発生の可能性が出て来てくる。今頃に植田氏は「総裁など受けなければよかった」と心配でドキドキのはず。指値オペ発動で長期金利上昇を抑えに来るか?そうなると「植田総裁の発言は本気だったのか?」の発想で多少強まった円高分がはげ落ち円安が加速する可能性も。

 

2.「本日の米国CPIは注目」

本日のブルームバーグ・オピニオンのコラムニスト・モハメド・エラリアン氏のコラム。このコラムが正しい分析なら円急落で日本のインフレも大変なことになるだろう。もっとも日本のXデイが多少早くなるだけの話ではあるが。何はともあれ今晩発表の米国CPI 統計は注目。モハメド・エラリアン氏いわく「最近の原油価格と一部の食料品価格の急上昇は、これまで財部門がもたらした非常に有益かつ力強いディスインフレの勢いを深刻なほど後退させる恐れがある。さらにベース効果が逆風となれば、年率ベースの総合インフレ率が今後数カ月で上振れすることもあり得る。考えられる問題はこれだけではない」

https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2023-09-11/S0TQWCDWLU6801?srnd=cojp-v2-markets

 

3.「長期金利は市場が決める、がオーソドックスな金融論」

本日、以下のリツイートを私のtwitterにいただいた。

「長期金利80%か、凄い話だ!まさかとは思うが、絶対にやらないだろうな、『「思い切った内容の経済対策実行したい」岸田総理 経済対策実行最優先』

以下のように回答した。

「絶対にやらないであろう」と書かれていますが少し誤解があるように思います。オーソドックスな金融論では「短期金利は中央銀行が、長期金利はマーケット」が決めるものとされています。世界の中央銀行も同じ考えで主要国の中央銀行で長期金利を政策目標に挙げているところは日銀以外ありません。おっしゃるように日銀が政策目標として80%などに上げる決断をするわけありません。私が長期金利80%と予想するのはYCC政策を放棄すれば日銀が長期金利のコントール不能になるからです。なお本来コントロール出来るはずの短期金利も今の日銀の惨状では市場金利のコントロールが不能に陥る可能性も。私が既に借りている住宅ローンも早めに固定に換えておいた方がいいと思う理由。今は固定金利の方が変動より金利が高いが、高い分は保険料と考えた方がいい。

 

(本日は午後に第2弾をアップする予定です)